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始まる花畑  作者: SHELLY・BOSS
13/19

#13・傅く

ポヨン・・・とした感覚が手に伝わりレントは、突き飛ばすように黒フード隊長を退かせた。


「な、何をするんですかレント君!!」


「それはこっちのセリフだ!何者だ貴様!」


レントはソファーから立ち上がって黒フード隊長を睨んだ。


「国王直属、偵察暗殺部隊、黒騎士隊の隊長・・・リリーです。幼い頃からレント君を影から見守り、影から追いかけていた純粋な乙女です。」


キラッと効果音が出そうなウインクをしながら黒フード隊長・リリーは言った。


「どこが純粋だ・・・ストーカーだな。」


「なっ!・・・わ、私はストーカーでは無い!レント君が好き過ぎるあまり、下着やシーツを借りていただけだ!」


「完全にストーカーじゃないか!」


2人はハァハァと肩で息をしながら言葉の豪速球キャッチボールをした。


「それで・・・父さんの部下が俺に何の用だ?」


「ただ、抱きしめていただけよ・・・もっと色々したいけど・・・」


ジュルリと舌なめずりをしながら言うと、レントにフラフラと近ずいてきた。


「お、おい・・・よせ!俺は貴様なんぞに興味は・・・」


「あらあら・・・私をどかした時に胸に触って反応してるわよ〜♡」


レントはまだまだ年頃。

抱きしめられ、胸に触れたとなれば年相応の反応があって当然だった。


「薬の痺れが効いて、分かんなかったでしょ。さぁレント君・・・私とあそびましょぅ・・・」



どれほどの時が経っただろう・・・

レントはグッタリとソファーに座り、リリーは少しばかりツヤが出た肌で、鼻歌を歌いながら着替えていた。


「レント君、元気出してよ〜?」


「元気だと・・・貴様の事は忘れないぞ。必ず俺の手で始末を付けてやる・・・」


「そんな目、出来たんですね。始末の必要はありませんよ。私がレント君に手を出した時には、国王直属では無くレント()直属になるように契約を交わしていますので・・・」


そう言うと、リリーは書類を取り出してレントに渡した。

そこにはリリーが言ったように契約が、国王と交わされていてレントも逆らえない。


「父さんめ・・・とりあえず貴様は王宮に行って、この契約の事を母さんに伝えてこい。」


「女王に・・・分かりました。レント様はフラワーガーデンでお待ちください。」


ぺこりと頭を下げてリリーは小屋を出ていった。

ハプニングからのは夢ですね(笑)

是非、妄想で補完を・・・


お楽しみください┏●

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