異世界ドッペルゲンガー

　「転生させてあげる」
　不運にも交通事故に遭って死んでしまったらしい俺は、自らを神と名乗る女の子にそう告げられた。

　赤ん坊からの転生？　──自由に動けるまでに自我が崩壊しそうだからやだ。
　ある程度成長した体に転生？　──元の人格はどうなってしまうんだ？

　そうして俺はごね、自分の体をメイキングした。
　──それはそれは素晴らしい美少女に。

　超絶美少女の体を手に入れた俺はウキウキで異世界へ降り立った。
　そうしてやってきた異世界はステータスもあり、魔法もありな世界。俺はその世界で超絶美少女になって好きに生きようと思ったのだが──
　なんとその世界は、メイキングした俺と瓜二つの姿をした奴が極悪人として指名手配されている世界だった！