第四十話 困っちゃうんだよなァ
やあやあ! 俺は入江出口。
聞いてくださいよ。聞いてくださいよwwwww
俺は勤務中に、なんか知んねェんだけど。
こんな変てこな異世界に飛ばされた訳よ。
んでもってよ。
ここにゃあ、俺の知り合いに子供に似た、へんてこりんな男がいんのよ。
しかも、同性同名とかwwwww
ウケるんですけどwwwww
「っぷ!」
んでさ。
俺は、この異世界で巻き込まれちまった。
なんでか、今だってよく分かんねェんだけどよ。
でも。
だから、どうして俺が! ~~とかねェのよ。
だって、よ。
「あ~~愉しい!」
どうにもならねェんだったら。
楽しまなきゃ損っしょ!
どうせ。
生きるか、死ぬかだのwwwww
重苦しい話しになることなんざ、図り知れてるんだよ。
ならだよ。
この状況を深く追及しないで。
起こる試練に備えようじゃねェか。
よく分かんねェ。
ちんちくりん共に囲まれて生活する、この異世界。
「本当に好きだわぁ~~」
そいつらが、俺の護るべき存在ーー仲間だ。
だから。
常にアンテナ張って。
傍から離れる訳にゃあ行かない、ってのにだよ。
このマサルの馬鹿は。
「っごっほ! っごほほ!」
(何が好きなんだよ! この野郎‼)
顔を真っ赤にさせて威嚇する姿は。
本っっ当に、あの子供のまんまとくらァ。
「手前をだよ」
「!?」
「こんな。ちんちくりんになっちゃってさァ」
俺は、マサルのおでこの手拭いで、顔を拭いてやった。
すこし、温くなった手拭いの感触。
(濡らすかな)
俺はおでこから手拭いを取ると、
「ぁ。取んないで……欲しぃ……」
どうよ、この素直な反応!
あの子供にも、言わせてやりたかったねェ。
「はいはい。濡らすんだってのよ」
びちゃびちゃ!
「ちょっと、ぐーー……」
俺の視界に……なんだこれ?
桶の水に映る俺の顔が……勝手に、動いてんだけど。
手とか!
振っちゃってんですけど~~‼
「な、んだ……こりゃ、あァ!?」
俺も、口を引きつかせてしまう。
それに、マサルの奴も怪訝な表情を向けてくる。
手前に、そんな顔される覚えなんかねェんですけどォおお‼
だから、俺も立ち上がってよ。
指を顔に差して言ってやったのよ!
「こんなことァ! 想定内のこーー……」
言ってやろうとしたのよ?
したら、どうだよ。
桶の中から水が、大量に溢れ出たんだ。
いやはや。
想定外★ っだっつ~~の♪
「--~~ッッ‼」
ただ、さらに想定外だったんは。
そんな状況の中で、短い腕を伸ばしたーーこの馬鹿だろう。
「マサル‼」
俺も、マサルに手を伸ばした瞬間。
水は大量に溢れ出し、部屋いっぱいになり、一気に桶の中に戻って行く。
俺たち二人をーー連れてだ。
やあやあ。
困ったねwwwww




