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本好きの私は情報で戦おうと思います 9.微かな希望
リバリアは走り出した
希望を見つけ出すため
向かう場所はかつての魔王城だった
走り出してから少しで魔王城に辿り着いた
重たい扉を開けるとそこは重厚感が溢れる要塞だった
リバリアは1日かけて見つかったものを整理した
武器庫では多少の装備品が見つかり
リバリアの装備は多少良くなったが
今のリバリアにとってそれはどうでも良かった
食糧庫ではまだ食べる食べ物が残っていた
リバリアは多少気持ちが落ち着いたが
特に何か使えるものがあるわけでもなかった
寝室は本棚が置いてあるだけで何もなかった
「…本棚!」
リバリアが寝室にたどり着き本棚の中を見ると
一冊の本に目がいった
記憶 と銘打たれたその本の中には運命について書かれている部分があった
[運命は決まっているが変えることができる]
[ただしそれは人によるものである]
リバリアはきっと運命を変えれるであろう方法を思いついた
ベランダに出て腕を広げ飛び出す
そうしてリバリアは風に乗り空に飛び出した