本好きの私は情報で戦おうと思います 8.真実
リバリアとマリンは神殿に入っていった
するとすでに虹色の結晶は出来上がっていた
結晶を禍々しい光が包むとともに入り口が閉ざされた
結晶の周りの光が実体を持った
しかしすぐにリバリアが12.4kgのモンスター百科事典で殴りかかった
すると光の実体は一撃で砕け散った
しかし出口は開かなかった
「なんで...」
「...リバリアはおかしいと思わなかったんだね」
「あくまでこの試練の始まる条件は挑戦者と試練官が揃うこと」
「まさか…」
リバリアが後ろを振り向くとそこにあったのは
禍々しい光を纏ったマリンの姿だった
辞書を構え一歩後ずさりしたリバリアにマリンは言った
「この世界の真実を教えてあげるよ」
「貴方が今いるここは数多の世界の中のひとつ」
「貴方のその記憶もきっと存在する世界の記憶」
「そして運命は存在する」
「これから私は貴方に力と記憶を渡してこの世界から消える」
「最後に教えておくよ」
ー運命は変えられるものだよー
マリンがリバリアに手をかざすとマリンは塵と化して崩れ落ちた
リバリアに記憶と力が与えられた
そして突然発生した渦でリバリアは地上に飛び出した
地上に戻ってきたのでリバリアは記憶の整理をした
その時ふと気づいた
「なんで前世の私は自分がタヒぬことを知っている?」
考えた結果これが自分の運命だと分かった
リバリアは地図を取り出し見始めた
「次はここにいけば何かわかるかも」
リバリアが指差したのはかつての魔王城だった