本好きの私は情報で戦おうと思います 6.霧払う旋風
「いた...」
リバリアの見る方には黒い霧を纏った虎が佇んでいた
リバリアは手を虎に向かってかざした
手を握りしめると虎の周りの霧が旋風で飛ばされた
「ここだ」
リバリアの手には短剣が握りしめられていた
高く飛び上がりさらに加速して虎に向かって短剣を突き刺した
すぐに短剣を抜き取ると傷口から黒い霧が漏れて来た
リバリアは直感で虎の中の霧を抜き切ったら倒せると感じた
すぐ風の力で自分の動きを速くし3kg強の辞書で4回叩くと虎は多少怯んだ
さらに世界一硬いと言われているさっき買ったフランスパンでフルスイングを決めた
傷口から黒い霧が大量に溢れてきた
虎はすぐに倒れたが黒い霧が上空に集まっていった
リバリアは風の壁を構えた
すると黒い霧が全て細かい結晶に変わって落ちてきた
「やばいなこれ」
リバリアは絶望していたが
そこに最上位の呪文であるはずの「キューブシールド」が設置された
「...だからこの街を出るなと言ったのに」
「なんで私がここにいるとわかった?」
ベクスはそんなもん知るかという顔で剣を構える
だがそこにあったのはあの黒い虎が倒されているという事実だけであった
「国の危機レベルのモンスターがお前に倒されるとはな...」
「まぁいいか...これ 報酬金300アラム」
「???」
話を聞くとあのモンスターはダークフォグと呼び
王都は以前ダークフォグの襲撃によって一回壊滅しかけたことがあるらしく
またダークフォグが近づいてきたことで大騒ぎになっていたらしい
そこでベクスが討伐依頼を出したそうだ
「さて あの図鑑を買いますか」
「...よし これで本格的に情報で戦える」
リバリアは残りの130アラムで魔導書と地図を買ったので
次の目的地を決めることにした
「...よし 次の目的地は海だな」
余談ですがリバリアが買ったあの図鑑は武器に使われたが
それはまた別のお話...