藤棚
藤棚の木陰から
ずっと見ていた。
放課後の校庭で
走るあなたを。
友達にも話さずに。
ずっと好きだった。
片思いとわかっても
心は離れられず。
春から夢を見て、
夢から蕾に。
咲かせ方も知らずに、
色づいただけ。
甘い香りの恋の
薄紫の日々よ。
寝ても覚めても、
あなたを偲ぶ。
藤棚の下にいると
花は幻想的で、
静かさと切なさの
時が漂う。
今はただ頑張ってと
心で叫んでる。
夏になる頃の雨でも
あなたが走れるように
初夏でも夢を見て、
夢から未来へ。
こんなクラスメイトに
気づいて欲しい。
藤の花が咲いてる。
恋に酔う青春ね。
寝ても覚めても
あなたに捧ぐ。




