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34話 合宿

 いよいよ合宿の日が来た。


「さあ、張り切っていくぞ!」

「はい!」

 空気の奇麗な富士山のふもと、富士の樹海にきた僕、アスカさん、ガイドの三人。



「なんていうか……もっとオシャレなペンション的なのをイメージしてたんですけどね……」

「合宿なんてこんなもんだ! 贅沢いうなチビスケ!」

 ボロボロの山小屋を見てガイドは不満そうだ。たしかにこのボロさには僕も少し……


「この合宿の目的は木本君のレベル上げだ! 寝泊りできれば十分だろ」

「……やっぱり戦士は女子力が足りませんね。お風呂はどうするんですか?」

「風呂ならその辺の川にでも浸かればいいだろ!」

「最悪ですね……」

 アスカさんが水浴び!? 最高ですね……!


 この山小屋から少し離れたモンスターがウヨウヨしているモンスターのるつぼ、と呼ばれるエリアがある。


 そこでひたすらレベル上げだ。



 樹海の奥へ向かう僕ら。

「よし、今回の作戦を確認するぞ」

 アスカさんが僕らに言う。


「まずガイドはキモオタのポケットの中でレベルアップに必要な倒すべきモンスターを伝えるんだ」

「わかりました! 守ってくださいねキモオタ君!」


「そして木本君はレベルアップに必要なモンスターだけを倒すんだ」

「はい!」

 レベルアップにはモンスターを正しい順番に倒さないとならない。違うモンスターを倒したら初めからやり直しだ。

「そして私は木本君が倒せないモンスターをひたすら斬っていく!」

「お願いします!」

 ここには強いモンスターも多いだろう。ボスレベルのモンスターもいる。

 でもアスカさんなら僕たちを守ってくれるだろう。



 さっそくモンスターが寄ってくる。

 ここでは人間は珍しいのだろう。モンスターから見ると僕たちは久しぶりのごちそうだ。


「キモオタ君! レベル6になるにはメタルスライム5体、ダークゴブリン10体ですよ」

 残念ながら寄ってきたモンスターはメタルスライムではない。


「私に任せろ」

 アスカさんが剣を振る。

 モンスター達はあっという間に粉々になっていく。


「す、すごい……」

 ここはザコダンジョンではない。それでも一撃だ。やっぱりアスカさんの強さは別格だ。


「ふふ、血に飢えたモンスターがウヨウヨいるな。いい練習になる」

 アスカさんはそう言い剣を構える。


 モンスターの群れが襲い掛かる。

「さあ、いくぞ」

「はい!」

 僕も負けてられない!


 僕はまだレベル5だ。この合宿でレベル50まで上げるんだ!


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