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勇者とバイオハザードとー2

 未伝播地流行という言葉がある。


 処女地流行、未開地流行ともいう。

 アルフレッド・クロスビーというアメリカの歴史学者によって造られた言葉だ。


 ある特定のウイルスが発生しておらず免疫を持たない地域に、未知のウィルスが投入されると、免疫が無いため抵抗できない。

 その逆に、未開の地で隠れていたウイルスが、何かの拍子に文明社会に触れると爆発的な流行をすることがある。


 防疫は非常に重要だ。


 ******


「未開地流行くらい知っているさ。

 その土地にあるウィルスに対する免疫が無い状態で、その場所に立ち入ればウィルスに感染するし、逆にその地にないウィルスを持ってきてしまえば、周りに被害を与える。

 俺がくる時、自分のこと以上に、それは重要視した。

 アッちゃんや家族のみんなを俺が殺すわけにはいかないから」


 アサヒが動きを止めて大介を見た。


「ダイちゃん・・・」


「でも、こっちの食いもんはどうしてるんだ?普通に食ってるだろ」


「わかりやすくいえば、アレが結界を張っている。

 クリーンルームといえば良いのかな。

 無機物の類は、そこで殺菌だ。厳密にはちょっと違うけどな。

 あと、こっちから持ってった食い物は、基本的にその中で飲み食いしている。

 アレが、向こうの世界にもある物・菌だから良い、といえば持ち出すよ。

 塩や醤油、味噌も大丈夫だったし、納豆もいけたよ」


「こう言っちゃなんだが、区分がわからないな」


「・・・日本の、いや、地球の情報やDNAを取り入れることには積極的なようだ。

 俺も、たくさんの女性の相手をしたよ」


「なんだ?イケメンの自慢か?」


 マコトが茶化すように言うが、大介は乗ってこない。


「違うんだ。大体エルフが普通にいる世界だぞ。

 横に並ばれたら良いとこキープだ。本来ならな」


「ダイちゃんでも?」


「だが、各地で歓待を受けると決まって『勇者様、お慕いしております』だ。

 俺じゃなくて、『勇者』に焦がれた女性が現れる」


「マジか・・・」


「最初はホイホイついて行ってたが、今じゃ怖いよ。

 どっちかっていうと、食われる側だ。

 酒飲まされてさ、意識なくなって、起きたら横に誰かが寝てるんだ」


「・・・コーラ、飲むか?ペプシもコカコーラもあるぞ」


 アサヒが、再度フィットネスを始めたが、あまりキレがない。


「というか、エルフとヤったんか!ちょっとそれは羨ましいかもだぞ!」


「一時期は、人間も、エルフも、ドワーフも、グラスランナーも、獣人もかな。

 もう、よくわからないよ」


「「勇者だな・・・」」


「正直、遺伝子が適合するのかテストされてるみたいだったよ」


「今は、大丈夫、なのか?」


「ああ・・・」




 ペプシコーラを飲んだ。




「俺、冴羽リョウ*をこの世で最も尊敬してるから」

*新宿の種馬。新宿の一発狼。恐怖のもっこり男。

幼い頃の大介は、奈緒子からリョウ様のような素敵な男性になりなさいと教育されたとかされないとか。

別にシモばっかりじゃないんだけどなぁ。

まぁ、本人楽しんでいるようだし、良いんじゃないですか?知らんけど。


転移物は、結構危険だと思うの。

魅力的なんだけどね。

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