表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/68

友人と彼女とアサヒとー3

ごめんなさい。

やっぱり大人しくご飯食べててくれないかなぁ。

 メインのもつ鍋と、追加で頼んだ刺身盛り合わせが来た。


 塩ベースのスープにキャベツやもやし、たっぷりの白いモツや豆腐などの上に青々としたニラが乗っている。ニラに乗せられた鷹の爪の赤がキレイだ。

 強火にした卓上コンロで鍋を加熱していくと、煮立つにつれてスープの嵩が増してきた。

 キャベツがしんなりしてきたところでコンロの火を中火に変えると、味見をしていたマコトがそれぞれに取り分けてくれた。


 マコトが取り分けてくれたモツを口に入れると、脂の甘みが口に広がる。

 さっぱりとしているのに奥深さを感じさせるスープだ。

 キャベツや豆腐にも味が染みていて、とても美味しい。


 うまーっとアサヒがモツを味わっていると、ハルカがコップを置いた。


「あの映画ですが、せっかくいい作品なのに、もったいないです」


「はい?」


「あ、やば」


 ハルカ、少し目が据わっていないか?


「俳優さんはとても素敵です。

 メイクさんの効果も小道具もしっかり作られています。

 演技もお上手でしたし、戦闘シーンのワイヤーアクションも素晴らしい。

 ロケーションもどこで見つけてきたのかと思うほど、現実離れしています。

 勿論、CGなのは理解していますが、まさに異世界という感じでした」


 そりゃあねぇ。マコト、こっち向け。


「ア、ハイ」


「カメラマンも徐々に上手くなっていますね。

 最初の頃は、NGシーン集でも見ているのかと思いました。

 マコトさんには良いカメラとプロのカメラマンを探した方が良いと言ったくらいです」


「そ、そうですね。みんな素人で慣れない中で作業をしていまして。

 でも、頑張って、いるようです」


「カメラは良くなりすぎると合成との粗が目立つのでしょうね。

 それはわたしにも理解できました」


 少しの間ニラとモツをもぐもぐしていたが、焼酎で流し込んだ。


「シナリオがいけません。特に日本の商品を簡単に持ち込んで。

 各企業の承諾は得ているのですか?」


「いえ、全く。まだパイロット盤ですし、商用に載せる予定もありませんので・・・」


「内容はともかくスポンサード契約を結べる可能性があるのですから、積極的に働きかけるべきでしょうね。

 予算が少なくて困っているという話も伺っています」


 マコトはドリンクメニューを見ている。何を話した。

 どうしたアサヒ、掘り炬燵なのにいつの間に正座した。


「西野さんは、レヴィ=ストロース*という人物をご存じでしょうか?」


「り・・・リーバイス?ですか?」


「フランスの社会人類学者、民俗学者です」

*ちゃんと実在の人物です。

フランス政府がフランスで活動する人文社会科学者を対象とする「レヴィ=ストロース賞」を創設した程有名な人物です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ