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げきど と げきどう

 アサヒは激怒した。


 必ず、かの邪知暴虐のマコトを除かなければならぬと決意した。

 アサヒには女心がわからぬ。

 アサヒは、フィットネスランナーである。

 仕事をし、リングと遊んで暮らしてきた。

 けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

 今日未明、アサヒはマンションを出発し、野を越え山越え、タントで30分離れた実家にやって来た。

 アサヒには父と、母はある。女房はない。


「あんた、宮神さんとこの綾子ちゃんといい感じなんだって?どうなのよ」


 実家に荷物を取りに戻ったところ、母(仮)が言ってきたのである。


 ******


「マコっちゃん、話したでしょ!」


「話してますん」


「どっちだよ!!」


 すぐに今井酒店にダッシュすると、いつものポロシャツ姿のマコトがサボって煎餅を食っていた。

 インナーはユニクロの超極暖のロンTか。暖かいね。


「だってさぁ・・・あんだけチュキチュキビーム撃たれてた奴がやっと気づいたんだもん。なに?付き合いたくないの?俺、結構気を利かせて行かなかったりしたんだよ」


「いや、そうだけど、そうじゃなくってさ」


 煎餅を食い終わると指折り数える。


「6、7、8、9、10、11、12月って!もう再会してから半年以上じゃん!ヤれ!押し倒せ!一人暮らしの男のところに飯を作りにくる女だ。脈アリに決まってる!」


「『ダイちゃんのご飯』を、『ほとんどナオちゃんと一緒』に、『時にはおじさんも一緒に』だ。

 むしろナオちゃん一人の方が多かったかもしれないよ」


「そういや、アッちゃん、おばさんのこと・・・。わかった。俺がおじさんは上手い事連れだしてやる。おばさんも悪い気は・・・」


「アホか!」


 珍しく、アサヒがマコトを叩いた。


 ******


「正直、あやちゃんと付き合いたいよ。

 でも、経済格差云々の前に、ダイちゃんが帰ってこないことには違うと思うんだ。

 なんか・・・ダイちゃんの交換条件みたいな感じ、出ちゃうというか。

 いや、別にリングフィットやめないよ?

 でもさ、ウチって僕がいない時はお化け出るんでしょ?

 危ないゴーストマンションに彼女を入れられないよ」


「ヤる時ラブホ行けば?」


 マコトがお茶をすする。


「いや、マジな話、気にしてんのアッちゃんだけだから。おじさんとおばさんは100%歓迎してくれるよ。賭けてもいい。ま、ちょっとジンさんに電話すっか」

一度やってみたかった。

ただ、それだけです。


反省はしてます。ごめんなさい。


たまにマコトに白のタンクトップ着せて、白の太めのパンツを履かせたくなります。

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