落とし物
不眠症を色彩る
無数のネオンが
汚した夜空に
落とし物がひとつ
あれは
誰のものか
僕のものだったか
ただ過ぎ去った
季節が落としていった
醒めているようで
夢のなかに居る
落とし物がひとつ
ただ過ぎ去った
風が落としていった
それは
僕のものでも
誰のものでもない
孤独のようで
充ち足りている
落とし物がひとつ
ただ無の時を
やみくもに
過ごした
忘れ物
不眠症を気取る
無数のネオンが汚した
都会の夜空に
星がひとつ
大切な落としもの
**********************************
読んでくださりありがとうございました。