表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凪の中の突風  作者: NBCG
71/136

62話 大陸北部上陸支援作戦


明海九年 1月10日 祟或海峡 航行艦隊 空母飛鶴 飛行甲板


暫くの休みの後、陸海共同で、大陸北部の上陸作戦が発動することとなった。


今日は、以前より行われていた偵察からの情報をもとに、上陸を行う上陸部隊を支援する。


まず、戦闘機で敵航空戦力を削ぎ、制空権を得て、爆撃機が安全に対地攻撃を行えるように対空兵器の破壊を行う。


次に、爆撃機で地上戦力を削ぎ、上陸部隊が上陸を行いやすいように整える。


最後に上陸部隊が上陸、戦闘を行い、陣地を構築する。


そしてその後に南下する部隊を空から支援する。


今から制空権を得るために、大陸の空に向けて出発する。


「風切隊の出撃準備完了を確認」


「風切隊の出撃を許可、発艦開始!」


「風切隊、出撃する」


「風切隊出撃!天貫隊は出撃準備を行え」


「天貫隊、出撃準備開始!」


航行艦隊の戦闘機部隊の内、飛鶴の戦闘機部隊がまず始めに戦場と成る地域の制空権の奪取を行うのである。


祟或海峡 大陸沿岸上空 風切隊


「沿岸が見えた。大陸だ。ここからは煤羅射の本土だ。以前は地続きの場所を飛んでいたが、今回は完全な敵地、敵にとって完全に有利な土地だ。気を引き締めて行け」


「「「了解」」」


……。


「……敵戦闘機などは未だ見えず。対空兵器になり得るものを優先的に破壊せよ。敵戦闘機などを発見次第、そちらから対応せよ。散開」


「了解!小川、奥の方からやります」


「了解した。生機、北から見ます」


「了解。杉、南から見て回る」


「各自、敵戦闘機などの情報の連絡は忘れるな。自分はこの周辺を調べる」


ここである程度、敵対空兵器の破壊を行って暫くして、杉から連絡が入る。


「こちら杉。敵の飛行機と見られる不明物体を確認した。至急、沿岸部南に急行されたし」


「「「了解!」」」


「相坂より杉、敵の飛行機と見られる不明機の数を通達せよ」


「敵機数は……6だ」


「了解した……相手に出来るか?」


「問題無い。敵飛行機は従来の飛行機の後期型だ。例の新型機では無い」


「了解。早く片づけるぞ」


敵機は六機であるが、取り乱すことなく、それこそ一糸乱れぬ飛行で戦闘態勢に移る。


「生機、一機撃墜!」


「今日は生機が初落としか……年初めには俺が落としたかったがな」


「小川、軽口を叩くのも良いが、とっととお前も落とせ。敵機はこちらよりも強くないとはいえ、数が多いことに変わりはない」


「了解」


そして、敵の方の数が多いにも関わらず、風切隊は敵機を落としに行く。


「杉、一機撃墜」


「相坂、一機撃墜」


「小川、年明けの一機目撃墜!」


「生機、敵機撃墜」


鮮やかに数的形勢逆転を行う。


『こちら天貫隊。済まない、今到着した。すこし発艦にもたついてしまってな』


「こちら相坂、一機撃墜。……風切隊より天貫隊、今敵戦闘機全ての撃墜を確認した」


『もう少し仕事を残してくれても良かったが……』


「なら発艦をもう少し早くすることだな。現在、敵戦闘機を確認していない。未だ敵対空兵器の殲滅は確認できていない。天貫隊は、敵戦闘機の索敵及び、敵対空兵器破壊を頼む」


『了解した。我々天貫隊は南の方を行く』


「了解。風切隊は北と奥の方を担当する」


『任せた、どうかこっちの分は仕事を盗らないでくれよ』


「そちらの仕事が遅ければ、それは約束しかねる」


『お手柔らかに』


「これは仕事だ。全力で行く」


『これは手厳しいな』


そして時は過ぎ……。


「……ここら一帯の対空兵器になりそうなものは破壊しつくしたか?」


「それだけ聞くと、狂気だな」


「戦争は共起だろ?」


「それもそうだな。で、どうだ?」


「小川、破壊できるところは破壊したように感じる」


「こちら生機、機銃の弾の半分以上使ってしまったな……まあ先ほどの空戦もあったからだとは思うが……そこそこ破壊したし、これ以上破壊するものもないと思う。弾数も心許ないな」


「こちら杉、手応えはあった」


「ならばこちらはもう良いとするか。天貫隊と合流するぞ」


「「「了解」」」


……。


「こちら風切隊、天貫隊へ。そちらの戦果はどうだ?」


『こちら天貫隊。一定以上の敵対空兵器を破壊した。……ん?』


「天貫隊どうした?」


『後方に不明機……敵機だ。機数、6』


「了解した。加勢する」


『支援に感謝する』


「敵機は6、こちらは8、迷うことはない。行くぞ」


「「「了解!」」」


二回目の空戦。


『こちら曾根田、一機撃墜』


『丹塗、一機撃墜!』


『羽嶋、一機撃墜』


「そちらも中々やるな」


『こちらも戦果と昇給が掛かっているんでね!』


「杉、一機撃墜!」


「残り二機か……相坂、生機から追い詰める。西の機を撃て」


「相坂了解」


『曾根田、もう一機撃墜!』


『隊長、俺にも倒させてくれよ!』


『お前が遅いのが悪い、手元。なんなら風切の連中が今狙っているのを狙ったらどうだ?』


『クッソ、それなら……』


「相坂、敵機撃墜」


「周囲確認、敵機なし」


『早い!』


『この調子なら二番機のお前が一番遅く昇給かもな』


『絶対次は俺が戦果を挙げてやるからな!』


「こちら風切隊、天貫隊、もういいか?」


『ああ、済まない。作戦終了。あとは千鶴の奴らに任せるとしよう』


「第二作戦終了、風切隊、全機帰還する」


『天貫隊、作戦終了、全機、帰還する』


「「「了解!」」」


この後、飛鶴の爆撃大隊である、戦拓隊と千鶴の戦闘爆撃混成部隊が到着し、爆撃を行い、任務は成功した。


そして作戦は次の段階に移り、陸軍が上陸し、南下作戦に移ることとなる。

良ければ是非ともご評価・ご感想を頂ければと思います!

ブックマークもお願いします!


書く気力に繋がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ