115話までの各種設定
人物
鎌鼬隊
江達大佐
搭乗機は突風六型。角端に搭乗する戦闘爆撃部隊、鎌鼬隊の隊長。
砂永中佐
同隊の副隊長。
実茶隊
封土中佐
空母真龍に搭乗する戦闘機部隊、主に下記の台丘隊の護衛を務める部隊の隊長。突風五型に搭乗する。
台丘隊
玖珂大佐
空母真龍に搭乗する爆撃部隊であり、爆撃機賀山に搭乗する部隊の隊長。
風威隊
槙本大佐
空母真龍に搭乗する攻撃機部隊隊長。部隊は攻撃機輝星に搭乗する。
国家
エラス王国(衛羅須王国)
ダシア半島南端に存在する国家。古代に栄えた都市国家群の引き継ぐ国家とされる。古代では数学、言語、哲学などが栄え、その影響力は今でも強く残っている。が、現在はそんなに強くない。ダシア半島国家群やメフメト帝国と浅からぬ因縁が存在する。
パーラメント連邦(臨時政府:払綿土連邦、パ連、パ連臨時政府)
社会主義国家であり、最終的には社会共産主義を目指す国家。パーラメントとは煤羅射語で「議会」を示す。浜綴政府は当初「議会連合」としたが、パーラメント連邦から連合ではなく連邦がどちらかというと正しいという意見があり、訂正した。しかし「議会連邦」では語呂が悪いというのと、伝わりにくく、他国ではそのままパーラメントと言う語がそのまま固有名詞として使われていたということで、パーラメント連邦として表記することにした。
カレロ=フィン王国(駆路=芬王国、駆路芬、駆路、駆芬、駆)
煤羅射帝国の革命を受け、独立した。王国とされるが、王は暫定的に選挙で選ばれた、別の北雄国家で王国の血筋を引く権威のある者が選ばれたため、別にそこまでカレリア人、フィン人にとって由緒正しい一族の人間、と言う訳ではない。現在カレロ=フィンの内部の赤派と白派である、赤衛派と白衛派が内戦をしている。煤羅射から独立し、煤羅射の後続国家であるパーラメント連邦が赤派であったため、それに対する白衛派は藩泥流に支援を求めたため、「連合」側とは言えず、「同盟」側となる。
用語
二月革命
2月23日の煤羅射首都フォマグラードから始まった、煤羅射での革命。最初は食糧配給改善のデモであったがいつの間にか反政府デモ、共産化革命へと様変わりした。最終的にその革命は臨時政府立ち上げと言う形に終わり、成功する。が、これに伴い構成国家の一部の独立を許してしまう。煤羅射やその周辺国で用いられている暦では3月である為、そのあたりでは三月革命と呼ばれている。
白派(皇帝派)
王族派、皇帝派とされるが、煤羅射では絶対皇帝派と貴族派という内部派閥に分かれて存在する。赤派と敵対しているときは一丸となって抵抗するが、土地が白派である程度安定した状況になると派閥間でいがみ合い始めるという間柄である。
絶対皇帝派
煤羅射の皇帝の血筋を引き継ぐ者こそが煤羅射帝国を引き継ぐべきという派閥。共産派に対して攻撃的であるのは勿論のこと、下記の貴族派も排除対象である。皇族の保護と称し拉致、軟禁を行うなどしている。白派の庶民に多い。
貴族派
煤羅射帝国を引き継ぐ国家であるなら、どこかの雄州の貴族の血筋でもいいという派閥。絶対皇帝派には敵視されているから敵視しているという感じであり、絶対皇帝派が敵対視しなければ問題無い。既得権益がそのままならいいという貴族とその恩恵に授かる資産家が多い。
赤派(共産主義派)
そのまま共産主義派。どの国でも基本労働者が主として活動しているということに変わりはない。
航空機
成会矛
Lark Mk.Ⅲ
防空型に改良されたもの。比較的高高度迎撃の為に行われたエンジンの改良によって、元は艦上機としての能力を捨ててもいいとされていたが降着装置を付ければ艦上機として扱える。成会矛初の正式な戦闘機。
Grouse
成会矛の戦略爆撃機。戦争中期から終戦まで用いられた。ハンドレ・パテル社製。社の製品名はO/500と呼ばれる。陸海軍両方導入しているが、元となった双発爆撃機は海軍が発注したO/120と呼ばれるもの。そちらは海峡を越えられるが往復不可能であったため、40機製作したが実際に作戦で使われたのは一部で、時期は導入初期のみある。
Ptarmigan
Grouseの後継である戦略爆撃機。四発爆撃機。戦争後期から終戦まで用いられた。ハンドレ・パテル社製。製品名はV/1600。
浮蘭詩
SPAC S.Ⅴ(VではなくⅤ(5)である)
スパック社製重戦闘機であり、比較的高速な戦闘機。全木製複葉機。
ナセリ11
ナセリ兄弟によって発足した航空機開発会社、ナセリ・デュプレ社製の一葉半の翼を持つ軽戦闘機。因みに既に発足した当時の二人の兄弟は事故死しており、数度社名を変えるもナセリに戻った。この航空機にナセリ兄弟は関わっていない。浮蘭詩の機体の中で「フォルケルの懲罰」と呼ばれるフォルケルアインデッカーシリーズの絶対的進撃に初めて有効に立ち向かえた機体。戦中から成会矛海軍など、数多くの連合側諸国に売られている。北銀連邦が北銀大陸でライセンス生産し、それを西部戦線に用いるなどもされた。
藩泥流
フォルケル アインデッカーE.Ⅲ
フォルケル アインデッカーE.Ⅰの後継改良機。とはいえ連合軍に対する航空戦力の優位性は成会矛の機体の能力向上によってこの機では失われつつある。
フォルケル Dr.Ⅰ
三枚翼の戦闘機。と、言われているが主脚間にも板が通され、実質四枚翼機である。フォルケル社製。低速だが上昇能力に優れる機体。
フォルケル D.Ⅶ
戦争後期に導入された複葉戦闘機。同盟国側で最も高性能な戦闘機。複葉機ではあるが、エンジンや機体の設計の一部はPp-3の剽窃を行ったもの。フォルケル社製。
ツェッペナー
浜綴でもその功績から「Z伯」の名で知られているツェッペナー伯爵(Graf von Zeppener)が西暦1890年に初飛行をさせた硬式飛行船のシリーズ名。実は唐国で飛んでいた装甲飛行船は当時の廉価版の改造型である。藩泥流の夜間爆撃に用いられている。
ゴータ Go.Ⅳ
ゴータ社が製作した複葉双発の大型戦略爆撃機。因みにゴータは土地の名前から。藩泥流初の実用戦略爆撃機。ⅠからⅢまではこのための試験機であり、実践投入はされて無い。導入初期は昼間爆撃しか行っていなかったが、戦争末期には夜間爆撃に用いられるようになった。後期大型改良型はGo.Ⅴとされる。
煤羅射
Shv-3 (Шв-3)シクロフスキー設計局 愛称イリヤ・カリテロ
大型の四発複葉戦略爆撃機。愛称の由来は昔の英雄の名前から。この機体の開発は先のShv-2の憂さ晴らしと言えるほどシクロフスキーは執着し拘ったと言われ、軍に納品されたものの、一機一機若干設計が少しずつ異なり、整備や故障時に部品の流用がほぼ不可能だったと言われている。革命後もシクロフスキー局長はそのままカレロ=フィン大公国(独立後王国)に居残った為、カレロ=フィン王国唯一の航空機設計局(製作会社)となる。以降の機体は駆路=芬王国のものと表記する。戦後もカレロ=フィン王国の政府専用機や輸送機としても生産された。戦中に開発され、生産を開始するも革命に遭うため“煤羅射製”のShv-3は十数機程度にとどまる。革命後の機体を含めるとおよそ70機程度。戦後、戦中に作成された機体が前線や独立した土地にばら撒かれることとなる。搭乗員は初期型で4名から8名。後期型だと4名から12名程度(機体によって異なる)。ただ、戦略爆撃機としての能力は他国のものに劣る。