106話までの各種設定
人物
浜綴
相坂 慎宕 明海21年(綴歴2048年:西暦1916)4月22日生まれ
相坂家の次子にして長男。名前が「慎治」ではなく「慎宕」になった理由は愛奈が「治」の字が倉田栄治と被り、妬いたため「慎宕」とした。
倉田 葵 明海21年(綴歴2048:西暦1916)3月12日生まれ
倉田家三女。慎宕と同じ年生まれだが早生まれのため学年は一つ上。
咲銛隊
森崎大佐(名前は発出)
1機の司令偵察機青雲からなる部隊の指示役。派遣中は空母真龍に搭乗している。予備役には上官と接する対応を取りながらもタメ口が出るなどところどころ見下したような態度で接している。現場で指揮を執る海眼、生機とは異なり主に真龍、艦隊の直掩、防衛の指揮を執る。
舞武隊
原田中佐
舞武隊隊長。空母角端に搭乗。原田以下舞武隊は全て予備役からの招集。原田は相坂らと同じく、第一次浜唐戦争から飛行機乗り。部隊全員突風五型に搭乗している。
芝少佐
舞武隊副隊長。第一次浜唐戦争から飛行機乗り。
枢少佐
舞武隊三番機。第二次浜唐戦争から飛行機乗り。
貫井少佐
舞武隊四番機。第二次浜唐戦争から飛行機乗り。
鯖戸隊
栂居中佐
鯖戸隊隊長。空母真龍に搭乗。経験の少なさから致命的ではないにしろ、戦場で失敗することがよくある。部隊全員突風五型に搭乗。
江渡少佐
鯖戸隊副隊長。(未登場)
鳥羽少佐
鯖戸隊三番機。
鴨居少佐
鯖戸隊四番機。(未登場)
耕占隊
明元大佐(名前は発出)
4機の爆撃機からなる爆撃大隊耕占隊の一番機の操縦士。空母真龍に搭乗。爆撃機尖山に搭乗。
墺利亜帝国
元オーリア帝国海軍航空部 第27多用途航空部隊
メルヒオル・グライナー
今は行方不明。彼の搭乗機と幾分かの燃料が無くなっていたため藩泥流に亡命し、その軍の飛行機部門に居るという噂もある。15機以上を落としたエースパイロット。オーリア帝国軍が確認した最後の出撃は対浜綴アドリア海航空防衛戦。帰還の確認もあり。
煤羅射
シクロフスキー設計局
シクロフスキー局長
シクロフスキー設計局局長。ポポフを師と仰ぐ。母方の家系がカレロ=フィン大公国出身であり、カレロ=フィン大公国で設計局を開いた。中年に片足を突っ込んだ年齢。
カール
煤羅射の軍人。生まれは北雄。「何らかの理由」で自らの名前を隠匿し、娘、ソフィーをシクロフスキーに嫁がせた。陸軍所属で、浜煤戦争経験者。もう一人娘がいたが、イェムス教の別教派に切り替え、成会矛に出て行った為、絶縁。二人の娘の母親とは離婚している。
ソフィー
カールの娘、次女である。「何らかの理由」を知っている模様。若くてそこそこの美人。
コロドコ設計局
コロドコ局長
コロドコ設計局局長。ポポフを師と仰ぐ。煤羅射の沿海地方、グルバヤ・ジミリアにて設計局を開いた。シクロフスキーと歳は近い。
国家
カレロ=フィン大公国(駆路=芬大公国:駆路芬:駆路:駆芬:駆)
北雄の国家。煤羅射帝国構成国だが、その中でも最も且つ非常に独立した自治権を持っている。煤羅射とは名目上同君同盟であるため、煤羅射帝国皇帝がカレロ=フィン大公でもある。総督府も置かれていたが、この戦争前に総督が暗殺され、より多くの自治権が与えられることとなった。1800年代初頭に議会が置かれた。浜煤戦争まで独立運動が盛んになって来ていたが、同戦争で小康状態に。戦後、煤羅射の敗戦もあって独立運動が再興した。国名の由来はカレリア人とフィン人の治める地、と言う意味から。煤羅射語や駆芬以外の北雄では以上の名前で呼ばれるが、フィン人にとっては彼らが自称する民族名サーメンから、サーメン=カレリアとも呼ばれている。
航空機
煤羅射
Shv-1 (Шв-1)シクロフスキー設計局 愛称なし
改めてシクロフスキー設計局が独自で飛ばせる飛行機として完成されたため、全金属性ではあるが、複葉単発という保守的な機体。複座。試験機、連絡機。
Shv-2 (Шв-2)シクロフスキー設計局 愛称なし
無尾翼、推進式という攻めた設計。双発機。試作機のみ。一応、飛ぶには飛んだが恐ろしいほどの安定性のなさ、理想とする旋回半径の最高値の3倍以上の半径でないと旋回が出来なかったという致命的欠陥から計画は頓挫、凍結。因みに局長が出した案だったが、最後まで計画凍結に対してゴネていた。試作機は単座機だったが、成功すれば爆撃機であったため、最終的に複数人以上載せる設計案が存在する。
(Shv-3 現在開発中)
Pp-5 (Ππ-5)ポポフ設計局 愛称 巨人兵(Голиаф:ゴリアテ)
ポポフ設計局が最も大きな機体の設計として打ち立てられた四発単葉機。民間転用も考え、旅客、輸送を行いやすいように汎用性の高い設計を取られている。飛ばすのに必要な数、3名を除いた重さは、2トン強の重さの荷物を搭載可能。Pp-4から得られた情報を元に設計。Pp-3、Pp-4の生産と並列して開発していたため、ポポフ設計局が今迄で開発できたのはこれだけ。爆撃機。
Kd-1 (Кд-1)コロドコ設計局 愛称なし
コロドコ設計局が初めて設計した双発単葉機。スペック、設計は殆どPp-4と変わらない。開発理由はSh-1と同様だが、民間転用できるように再設計した。が、技術保護の観点から航空試験、行政用人員輸送、極東方面軍の輸送機用途以外の用途は今のところない。爆撃機ではない。再設計に時間が掛かり、今迄コロドコ設計局が作れたのはこの機体のみ。
藩泥流
アルバトロスO.Ⅲ
複葉戦闘機。墺利亜もライセンス生産している。陸上機だが、これを改良した水上機型も活躍した。また水上機型はメルヒオル・グライナーの搭乗機。戦争初期の「同盟」側の戦況を有利なものへ導いた。降着装置はスキッド方式への物への換装も可能。それぞれ陸上機も水上機もスキッド方式降着装置への換装が可能なものが作られている。