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【異世界人】


一部のダンジョンでは別世界と繋がる門が存在した

これはダンジョン発生初期の頃に発見された


その後 派遣した調査隊はそちら側に住む住人「異世界人」と交流することに成功した

幸い争う事態にはならず友好的な関係を結ぶことができた


ダンジョンの影響なのか言語は互いに認識できるようになっていた


こちらの言語もその時に全世界共通化されていた



異世界人は 「エルフ」 「ドワーフ」 といった

ファンタジーに登場するような人種だった

彼らは物語でみるイメージ通りそのままの存在だった



彼らとの交流は世界に大きな影響を与えた

特にダンジョンに関する知識や技術はこちらを上回るものだった


一方でこちらの文化や技術は彼らにとっても衝撃を与えるものだったらしく

互いに高め合うことに成功した


中にはこちらの生活を気に入り拠点を移す異世界人が現れ

同様にこちらでも異世界への移住希望者が現れた


厳正な審査を行い 選ばれた人々が移住していった




しかし 10年前に世界を繋ぐ門が突如消失した

これにより異世界との連絡も途絶えてしまった

原因は未だに不明


移住した彼らは今も帰還出来ていない








シャワーを浴び一息つく


それからしばらくして一台の車がやって来た


玄関に向かう



「ソエルさんが来たんですね ご苦労様です」


「構わないわ ちょうど手が空いていたし

それにここは落ち着くからいい気分転換になるわ」


やってきたのは事務服に身を包んだ金髪長身の美女

そんな中でも目につくのは金髪から覗く尖った耳



彼女はこちらに残されたエルフの一人だった




「来る途中局長から聞いたけどレベル2なのよね

コアは見つけたの?」


「いえまだです ひとまずモンスターと扉の有無を確認しただけです」


「コアはこれから探すとして このダンジョンどうするの?」


「そうですね せっかくだから薬草とか育てようかと思います

中の環境も良さそうですし」


「まぁここなら問題なさそうだし ユートなら問題なく許可おりるでしょう

後で話を通しておくわ」


「ソエルさん ありがとうございます」



ダンジョンにはコアが存在する

最も奥に隠されていて破壊すればダンジョンは消失する

有用なダンジョンは厳正な管理の下残されるが

危険度の高いダンジョンは攻略され次第破壊される


このダンジョンコアはモンスターのいないレベル2以下であれば人間が管理できることがわかっている


管理といってもダンジョンを維持させること位しか出来ない


モンスターを生成したり ダンジョンを組み換えたりするのは出来ない


モンスターの発生するレベル3以上では不可能のため破壊が義務付けられている


ダンジョンの管理といっても誰でもできる訳でなく ダンジョン管理局の許可が必要である


具体的には


・探索者であり一定の階級にいること 人格などに問題がないこと


・周囲の土地に危険が及ばない環境にダンジョンがあること


・局員を最低一人在中させること



基本的には個人でダンジョンを持つものはあまりいない

探索者のほとんどは常にダンジョンに潜ることが多いからだ

管理なんて面倒なことをするものは少ない


探索者はモンスターと戦ったり冒険するのに憧れてなるものがほとんどだからだ



現在管理されているダンジョンは

探索者育成や素材採取 研究等の目的で残されているのものと

それ以外では攻略指定または封鎖措置が施されているレベル4以上のダンジョンだけだ




「方針は決まったことだし ダンジョンに行きましょうか」


「はい」



二人はダンジョンのある部屋へ向かった









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