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世界最強の憑魔術師に覚醒したので第二の人生を楽しみます!  作者: 雉子鳥幸太郎
二章

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86/91

レベルアップ

 石像の残骸を片付けている間に、俺はステータスを確認した。

 何と、レベルは42から一気に62に!

 そりゃあ、あれだけドラゴニュートを倒せば当然か。


 配分可能なポイントは100。

 どうせ筋力や抵抗などに振ったところで、憑魔して戦う俺には意味が無いからな……、ここまで来たら精神に極振りして、さらなる悪魔娘を召喚できるようにしたい。


 俺は躊躇うことなく、精神に全ポイントをブチ込んだ。


 ・精神196→296


 精神が上がったことで、MPが上昇する。

 

 ・MP1033→1533


 そして、一番大事なスキルレベルは……。

 ―――――――――――――――――

 〈パッシブスキル〉

 ・使役魔の手綱 LV.8→15 New!!

  LVが上がる程、高位の悪魔を憑依させることができ、悪魔の能力を引き出すことができる

 ―――――――――――――――――

 〈スキル〉

 ・ステータス可視化 LV.3(Max)

  自身のステータスをフルオープンにできる

 ・ソロモンズ・ポータル LV.5→11 New!!

  自身で創り出したポータルから悪魔召喚が可能

  一度に召喚できる個体数及び種別は術者の力量により変化する

 ・召喚 LV.6→14 New!!

  自身のLVに応じて魔獣を召喚できる

 ―――――――――――――――――


 おぉ! 大幅にレベルが上がった。

 これは期待出来るんじゃないか⁉


 ―――――――――――――――――

 〈召喚可能悪魔一覧〉

 ・序列72:アンドロマリウス [伯爵]

 ・序列68:ベリアル [王] New!!

 ・序列32:アスモデウス [王][大罪]

 ・序列26:ブネ [公爵]

 ・序列20:プルソン [王] New!!

 ―――――――――――――――――


 一気に二体も……⁉

 それにレベルが上がったせいか、一覧に表示される項目が増えている⁉


『ほほぅ、これはまた……、君はよほど運がいいのだな』

 ブネが語りかけてくる。


(ん? どういうこと?)

『……我々の住む獄界は72家が支配しているのは知っているな?』

(確か、アンドロマリウスがそんなことを言ってたな……)


『序列は家の格を表す、例え己が領地で王と呼ばれようとも、獄界全体の序列が優先される……とまあ、ここまでは表向きの、言わば建前というやつだ』

 ブネは続けた。

『このカビの生えた序列制度は、もはや形骸化していると言っていい。今では序列から外れている悪魔の中にも、恐ろしい力を持つ者がいるからな。大罪もしかり、私は序列こそアスモデウスより上だが、力においては敵わんだろう』

(え……でも、ブネの方が強いんじゃ……)


『それは違うぞ。君が真の力を引き出せていないだけだ。私にしてもそう、見たところ、君が全てを引き出せているのは、アンドロマリウスだけだ……』

(そ、そうだったのか……)


『まあ、それはいいとして、君が新たに召喚できる悪魔は、二人とも各々の領地では王と呼ばれる強者。特にベリアルは序列こそ下位だが、その力は目を瞠るものがある』


 その時、桐谷の声が響いた。

「道が開けた! まずは斥候を送る、皆は戻るまでに体勢を立て直しておいてくれ!」

「了解!」

「わかりました!」


 それぞれが、慌ただしく自分の役割をこなす。

 俺は内心、早く新しい悪魔を召喚したくてウズウズしていた……。


 *


 ――覚醒管理局、庁舎屋上。

 寒空の下、マフラーに顔を埋め、街並みを眺める少女がいた。


「ねぇ、私たち、なんで覚醒しちゃったのかな……」

「……」


 少し後ろで、少女の言葉を待つ青年が、ちらりと腕時計に目を向けた。

 少女は、風に流された亜麻色の髪を手で押さえ、青年に向き直る。


「君はA級で、私はS級……、私たち、こんなに近くにいるのに……ねぇ、お願い、浅倉、嘘だと言って⁉」

「……」


 浅倉は足を揺すりながら、じっと少女を見つめている。


「もう……私、嫌なの! 一人は嫌なのよーっ!」


 少女が演技掛かった台詞を吐くと、浅倉は大きくため息をつき、

「あの……もういいですか? 早くしないと上がうるさいので」と、時計を指でトントンと叩いた。


「ちょ! あんた人の話聞いてた?」

「ってか、仕方ないでしょ? ウチのS級は熊野堂(くまのどう)さんだけなんですから……」


 彼女の名は熊野堂あけみ、覚醒管理局処理課に所属する、唯一のS級覚醒者である。

 今回、レベルSポータル出現の報せにより、当然の如く彼女に出動要請が下されたのだった。


「ぐ……」

「ちゃんと自分も同行しますから、お願いしますよ……これ以上、課長に圧かけられたくないんで」

「わかり……ました」

 渋々、了承した熊野堂の手を引き、浅倉は階下に向かった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 危険な奴らがドンドンあつまってくる。 悪魔も序列は形骸化してるってのも良いですね。 アンドロマリウスを推して下剋上させることができるのかー?
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