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魔女9

ユリウスは、引きつった顔をして俺を見ていたが、恐る恐るカップに手を伸ばし、それをゆっくりと飲み始めた。

おそらく、俺に異変がないことを見て、安全だと思ったんだろう…全く気に食わない野郎だ。

魔女は、ユリウスがお茶を飲んだのを見て、なんだか満足したような顔をしていた。




「ありがとう…とてもうまかった。」


ユリウスの奴、心にもないことを…





「コーランダーですね。」


「いかにも。」


魔女は機嫌の良い顔で微笑んだ。

なんだ、なんだ?コーランダーなんて俺は知らないぞ。




「……ところで、お前たちはフクロウを探してるとか言っていたな。

それは、白いフクロウのことか?」


「婆さん!知ってるのか!

白いフクロウを…!!」


「誰が婆さんじゃ!サンドラと呼べとさっきも言ったじゃろうが!」


「あ、す、すみません。

それで、サンドラさん…その白いフクロウは今どこに?」


「それは知らん。」


「えっ!?」


なんだ、この婆さん…もしかしてボケてるのか?




「どういうことです?」


「捕まえようと思うたんじゃが、なんともすばしこい奴でな。

残念ながら、取り逃がしてしもうたんじゃ。」


婆さんは、悔しそうな声でそう言った。

なんだ、そういうことか…喜んで損した。

この婆さんは、アレクシスを見掛けただけだったのか。

とりあえず、アレクシスがこっちに来たことだけは正しかったわけだが、婆さんが捕まえられなかったのなら、また一から探しなおしだ。





「ありがとうございました。

では、私達はこれで…」


「待て…」


「……何か?」


「お前たち、あのフクロウを探しておるのじゃろう?

あのフクロウがどこに行ったか、わかるのか?」


「そんなこと、わかるはずがありません。」


「そうじゃろうなぁ…お前たちにそんなことがわかるはずがない。

じゃが…わしには探す術がある…」


「な、なんだって!?」


そうだ!確かにこの婆さんは魔女なんだ。

つまり、魔法が使える…!

確かに、この婆さんなら、アレクシスを探せることが出来るかもしれない。


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