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2つの聖剣  作者: わさび醤油
序章  始まりの王都
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勇者召喚祭 1

 窓から入る日の光と外から聞こえる音で目を覚ます。まだ目覚め切れてない体を伸ばし、窓から外を眺めてみる。


「――すごっ」


 そこから見えたのは、すさまじい人の数と流れであった。ベッドの横の机に置かれた時計を確認する。数字型の魔力時計には七時と示されていた。――まだ朝も早いのにこんなに人がいるのか。

 その驚きに一気に目を覚まし、今日のお祭りは想像の何倍も大変で楽しそうだと期待に胸を膨らませていると考えながら身支度の調え始める。

 それがちょうど終わった時、隣の部屋からどたどたと物音がしてくる。あいつも起きたなと思い、下のリビングに行こうと思っていると部屋のドアがすごい音で開く音がした。

 その少し後にこの部屋のドアが大きく開け放たれる。


「おっはよーライトー! 外超すごいよー!」

「……おはよう」


 もうこいつにノックを求めるのはあきらめようと思いながら、笑顔満点のセレナに挨拶する。

 もう外に行く身支度を済ませている様子であったセレナがこっちの手を握り、引っ張りながら部屋の外に出ようとする。


「ほらほら! 早く朝ご飯食べて街見よー!」

「わかったから。少し落ち着けよ」

「早く早くー!」


 楽しみなのはいいのだがもう少しゆっくりでも良いのではないかとは思うのだが、まあセレナだしこんなもんだろと勝手に納得しながら下に降り、リビングへ向かう。

 扉を開けると、ルルードさんが部屋のテーブルでご飯を食べていた。


「おっはよー! おじさーん!」

「おはようございます」

「……ごくっ。ああ、おはようふたりとも」


 食べる様子を見るに急いでいるのだろうとわかるほどの勢いで食べ進めている。忙しそうだなと思いながら冷蔵庫に入れといた昨日の残りを取り、近くにおいてある適温器アジャスターを自動モードで起動させ食べやすい温度に調節する。

 ルルードさんお手製である入れた物の適温にまで戻すのを待っていると、ルルードさんが食べ終わったのか急いで出る準備をしている。


「さて、私はもう出るから祭りには行きたいときに行くと良い。――ああ。それとこれを渡しておこう」


 思い出したようにルルードさんがこっちに何か封筒を渡してきた。

 それを受け取り中を確認すると、何枚かの銀貨が入っていた。


「――受け取れませんよ。こんなの」

「なあに。気にすることはない。アルドのやつが君達の生活費を送ってきたんだが。君達を泊めるだけでそれをもらうのも違うと思ってな。持ってきた分とそれで今日一日楽しむと良いさ」


 家に泊めてもらってお金までもらうのはとあわてて返そうと、ルルードさんは軽く笑いながら気にするなと言ってくる。……どうやら、受け取ってはもらえなさそうだな。


「すいません。ありがとうございます。大事に使わせていただきます」

「ありがと叔父さん!」

「ゆっくり楽しむと良い。――ああ。さすがにもう出なくてはな。一応人攫いには気をつけるように。すまないがお皿を片しておいてくれると助かるよ」


 僕とセレナがお礼を言い、それを聞いてくれた後ルルードさんは家を出る。

 ……さて、僕達も早く食べないとな。そう思い、作動し終わった適温器からパンを取り出すとテーブルに置く。飲み物はセレナが用意してくれていたらしくテーブルには二つカップが置かれていた。


「じゃあ食べようか」

「うん!」


 二人とも席に着き、ご飯を食べ始める。慌てて食べても良いことはないので落ち着いて食べて進めていく。


「ライトー! まだー?」

「――はやっ! もう少し待ってろ」

「はやくはやくー!」


 ゆっくり食べていたのを、もう食べ終わったらしいセレナがせかしてくる。……こいつのパン僕のより大きかった気がするんだけどなぁ。

 そう思いながら、急がせてくるこいつを気にせず食べていく。


「……ふうっ。」

「終わった? じゃあ行こっ!」


 食べ終わって一息つこうとしたら、僕が食べ終わったのを確認したらしいセレナが一刻も早く祭りに行きたいとこちらにも伝わるぐらいに催促してくる。


「……たのむからもうちょっと待ってくれ」

「もーうしょうがないなー」


 そんなに早くと言われてもお腹の調子は急いだって変わらないので少し落ち着かせる。

 その間にルルードさんからもらった封筒の中身を確認しておこうとテーブルに出してみる。入っていたのは、二種類の銀貨でラー銀貨が五枚ほど、リル銀貨が十枚ほどであった。

 セレナがどれくらい持っているのかは知らないが、村から持ってきた自分の貯金であるラー銀貨三枚と合わせると一日祭りを巡るのには十分なほどにある。


「セレナ。お前どれくらいお金持ってきた?」

「えーとね? ……ラー銀貨四枚とリル銀貨二枚かな。後銅貨をちらっと」


 一応気になったのでセレナがそれくらい持っているのか聞いてみると、僕より多く持ってきていたらしいのを知る。


「割と持ってきてんな」

「せっかくの王都だからね! お祭りとお母さん達やギル君へのお土産を考えるとちょっと少ないかもなーって!」


 ……そうだった。お土産分を考えるのを忘れていた。確かにそれを考えると少ないかもしれないし、もらえたのはうれしいことだな。そう考えながら、封筒の中身をセレナと分ける。……さてっ。


「……そろそろ行くか。待たせて悪かったな」

「問題なし! さあ行こー!」


 やっとお腹の調子も戻り、そろそろ出ようとセレナに言うと、元気よく返事をしながら玄関までダッシュしていく。

 あいつ今日一日持つのか心配になったがまあセレナだし問題ないだろと特に気にすることなくゆっくりついて行く。

 ドアを開け、通りに出ると、この辺りは人が少ない辺りであるのにも関わらず昨日とは段違いである人の熱気に少しびっくりした。


「何から見ようかな-?」

「とりあえず中央通り出ようぜ」

「おっけー!」


 祭りの中心であるメインストリートに歩き出す。

 昨日よりも明らかに多い人や、すれ違う人達が持っている屋台で買ったであろう物を見て自分も何買おうか期待が膨らんでくる。

 少し歩くと、だんだんと屋台が増えてきて、食欲をそそられる匂いがし、先程朝食を食べたばかりなのに胃が何か食べたいと訴えてきていた。

 歩いていると、大きな通りに出る。中央通りには無数の人と店が並んでいた。


「おおー! 何から行こー!?」

「なんでも良いけどはぐれるなよ。見つけられる自信はねえぞ」

「わかってるわかってるー! さあいこー!」


 本当に楽しそうなセレナに手を握られながら引張られる。

 昨日通ったのにまるで違う通りに感じる程には活気が段違いなこの通りを歩く。


突撃牛(ダッシュケトル)の串焼きどうだいー!?」

円鮎サークルフィッシュひとつリル銀貨四枚だよ-!!」


 あちこちから聞こえる屋台の客引き。

 思わず立ち止まって見たくなるが一つ一つ見ていたら時間も財布の中身もすぐになくなってしまうと悩んでいると、急に一つのお店に引き寄せられる。


「おじさーん! 串焼き二つー!」

「はいよ! ラー銀貨一枚ね!」


 ……どうやらセレナが引張ったらしい。突撃牛(ダッシュケトル)の串焼きを買ったらしい。そういえば昨日から食べたいって言ってたなと思ってると、それを受け取ったセレナがその串焼きを一つこちらの差し出す。……?


「……持ってろと?」

「違うよー! 一つあげる!」


 どうやら一つくれるらしい。ありがたくもらって食べる。……うん。脂がのってておいしい。

 セレナを見ると、刺さっている最後の一つを美味しそうに口に入れている。どうやら朝食がどうやら朝食が足りてなかったらしい。


「……はむっ。おいしかったー!」


 食べ終わったセレナが次何処に行こうか決めている間にこっちも食べ終わる。

 串を近くのゴミ箱に捨てるとセレナがこっちを呼ぶ。どうやら次の目的地が決まったらしい。


「それで次は何処に行くんだ?」

「えーっとね! あれ行きたい!」


 そう言ってセレナが何かを指さす。

 そちらを見てみると、上に浮いている宣伝用の広告の一つでそこに“勇者召喚祭特別キャンペーン! 挑戦者はバイラーハウスへ”と書いてある。


「バイラーハウス? 何の店だそれ?」

「わかんない! でもおもしろそう!」


 何の店かもわからないその店に勢いだけで向かい始める。五分ほど歩き、大きくバイラーハウスと書かれた看板がある割と大きめの店が見える。

 たどり着くと、様々な商品が目に入る。なるほど、ここは道具屋か。


「すいません。広告にあった挑戦って何処でやってるんですか?」

「ああ。それは向こうでやってるけど参加するのかい?」


 店員らしき人に広告の内容について聞くと、すっごく意外そうな目をこちらに向けてくる。

 本当になにやるんだろ? そう思いながら、言われた方へ向かってみる。す

 ると、大きめのスペースの中で誰かが棒を持って球みたいな物を打ち返しているのが見えた。次々に向かってくる球は打ち返すたびにどんどん速度を増しており、少しするとすぐにからぶってしまう。

 ……とりあえず、これは何をやってみるか近くにいた担当員らしき人に聞いてみる。


「すいません。これは何をやってるんですか?」

「これは勇者召喚祭当日限定のノックチャレンジさ。一回リル銀貨三枚で、来る魔球マジックボールを全部打ち返し、上の的に全部当てることができたらあれをもらえるのさ」


 そう言って店員の人が、どこかを指さすのでその方向を見てみるとそこにあったのは一冊の本であった。


「……あの。これは?」

「あの本はいつのかはわからないが、かつての勇者様の仲間である大賢者様が書き記したとされる魔導書グリモアらしいんだ。それも記憶型のね。……まあ本物なのかは知らないんだけどね」


 賞品を聞いて、思わず表情にでそうになるぐらい驚いた。まさか、大きい店とは言え道具屋に摩導書が、それも通常型ではなく記憶型であることに。

 しかもそれが賞品として置かれているなんて。

 たしか、普通に店で買ったら安い通常型でさえラー金貨一枚ほどはした気がするのに。


「へー! 私やってみようかなー?」

「お嬢ちゃんやってみるかい? ……ここで働いてもう三年目だけどできた人見たことないからあんまおすすめできないんだけどねぇ」


 店員さんはセレナのやりたい発言に苦笑いをしながらやんわりと止めてきてくれる。

 しかし、まあたぶん善意言ってくれたであろうできた人がいないと言う言葉にさらに目を輝かせていたが、ふと何かを思い出すととたんに落ち込んでいた。

 大方ここに来るまでの屋台でぎりぎりまでお金を使ってしまったか。……はあっ。


「一回やります。これで」

「はい毎度。……まあがんばって」


 まあ一回ぐらいと思い、店員さんに銀貨を渡し、店員さんからノックに使う棒を渡される。

 気分が沈んでいるセレナに持って行く。

 

「……あれっ? ライトやらないの?」

「お前がやった方が景品獲れそうだしな。やってみろよ」

「――おー! じゃあ頑張っちゃおっかなー!」


 棒を渡すと、すぐさまいつもの笑顔に戻り競技スペースに向かう。

 まあ奢られた分くらいは返さないといけないしなと自分で勝手に思いながら観戦用の椅子に座る。


「あれ? 彼女さんがやるのかい? きみの方が可能性はある思うけど?」


 さっきの店員さんが、僕ではなくセレナがやるのに少し驚いたように声をかけてくる。

 まあ、たしかに見てくれだけで考えるなら僕の方が動けるだろうと多くの人が考えるだろう。

それはそうだ。


「……彼女じゃないです。……まあ見ててくださいよ」

「……?? ああっ」


 よくわからないといったような顔をする店員さんと一緒にちょうど始まったセレナの挑戦を見守る。

 最初の方のゆっくり来る球を棒に当てうまく返し的に当てていく。次第に、来る球もどんどん速くなっていく。最初の二倍ほどの速さになったがセレナは、何も変わっていないかのように余裕の表情で楽しそうに返している。

 すると、今度は球がその速度のまま二つ同時に出てくる。


「ここらへんでほとんどの人が失敗するんだよ」

「……でしょうね」


 ……これは多分最初から渡す気ない難易度だなと思えるような球である。

 店員さんももう終わりという雰囲気を出しているが、まああいつなら余裕だろう。


「たっのしー!」


 同時に来る二つの球を返していく。

 球の位置が近い時は一回に振りで両方当て、離れている時は一つ一つ素早く返していく。

 だんだん調子が出てきたのかそれともこの競技自体に慣れてきたのか最初の方よりも明らかに余裕そうに球に対応する。


「……まじ?」

「今魔力使っていないはずなんだが、相変わらずなんであんなに動けるんだ?」


 球が三つになっても平然と返している。さすがにもう球の軌道と来るタイミングで同時には返せなくなっていたが、むしろやり方が絞られたのか何も考えずにやっているのか。あいつの心の中はわからないが、まあ楽しそうでなりよりだ。

 そろそろ終わるかなと思っていると、球を打ち出している魔道具の噴射口が今まで三つしかなかったのにいきなりおおよそ十五程開く。

 そして、それぞれがおそらく魔力で操作しているとしか考えられないでたらめな軌道と速度でセレナに迫る。


「――うっそぉ」

「あ、あれが最後だよ。店長が点検してる時は十五が最大だったからね」


 最後もせいぜい五くらいかと思っていたのだがまさかその三倍だったのに思わず驚きが漏れる。店員さんによるとあれが最後らしいが、いくらあいつでもこれはと思えた。

 しかし迫り来る十五の球を前にセレナはこっちの不安など全く関係ないのだろう最高潮のテンションで迎え撃とうとしている。


「こーい!」

 

 その掛け声でセレナは棒を横に捨て、球に向かって走り出す。そして、一瞬で向かって来る球を近づいて球を殴り的にぶつけた。


「「はあっ!?」」


 あまりにぶっ飛んだ事をし始めたセレナに店員さんと共に唖然とする。いつも常識の外を行くやつだとは思っていたがまさかここまでやるか。

 あまりにでたらめなセレナの速さは目でも捉えきれない。驚いている間にすべての球を同じ手順で返していく。


「これで、おわりー!」


 気づけば最後の一球を蹴り飛ばし、的にぶつけていた。

 そして、すべての球をぶつけられた的から何か煙が吹き出して来る。その煙は空中に何かを描く。 すこし待つとその煙は“クリアおめでとう!!”と文字を描いた。


「ライトー! おわったよー!」

「おう、おつかれさん。」


 満足げな顔でセレナがこちらに帰ってくたので、労いをかける。

 よほど楽しかったのかこっちに帰ってきてもテンションが落ちることがない。


「最後の球いっぱいのやつがいっちばん楽しかったよー! ちょっと魔力込めちゃったし」

「……あれでちょっとなのか。やっぱすげーわ。おまえ」

「えへへー。もっとほめてー」


 笑顔で楽しかったところについて語るセレナ。

 ……あれで強化は最後にちょっとだけだったのかと、こいつのでたらめっぷりにはいつもながら感心する。


「で、こいつクリアしたけどホントにもらえるんですか?」

「……はっ!? しょ、少々お待ちください!」


 隣で未だに唖然としていた店員に声をかけると、急いで店の奥の方に駆けていった。

 少し待つと、さっきの店員が誰かを連れて戻ってきた。

 よく見るとこの店で最初に話しかけた店員の人だ。……あの人店長だったのか。


「お待たせしました。これをクリアされたそうですが?」

「はい! 最後の球いっぱいのやつちょー楽しかったです!」


 こちらに確認を入れてくる店長にセレナが変わらない元気っぷりで答える。

 すると、店長はチャレンジエリアを見る。


「……ふむ。あの魔力煙はまさしくクリアの証! ……まさかクリアする人が本当に出てくるとは」

「……やっぱクリアさせる気のないやつかよ」

「ははっ。……お恥ずかしながらあれはうちの家系に代々伝わっている物でして。祭りでうちのお店を盛り上げるために出して見たのですが、さすがに簡単に獲られる訳にはいかなかったんだよ」


 難易度に対してつい文句が漏れると、店長が苦笑いしながら一応の説明をしてくれる。

 ……家宝なら祭りの景品に使うなよとは思ったが、まああれぐらいじゃなきゃ魔導書なんてすぐに持ってかれるだろうなと無理に納得する事にした。


「……で、実際くれるんですか? あの魔導書」

「――ああっ。……まあ、クリアしたら上げるって言っちゃったしねぇ。なにより球出し機。あれもうちの家系に魔導書と一緒に伝わるもので、Aランク相当の冒険者でもクリアが難しいほどの物であるすごい物のはずなんだけどねぇ。何でか正規の手段で一度クリアされると壊れるよくわからない仕組みなんだ。困っちゃうよね?」


 ……こちらに共感を求める店長の言葉にどう返せば良いのかすごく迷う。

 正直あんな難易度の物置いてたんだし獲られてらもうしょうがないんじゃないのかと思うのだが。

 まあ、こんな少女があんなでたらめな身体能力だとは思わなかったんだろう。


「まあ、あの魔導書は自ら所持者を選ぶとも書いてあったし、彼女が持って行くのならばそれもまた太陽神フルーレの導きなのだろう。さて、そろそろ贈呈といこうか。クリアおめでとう。この後のお祭りも楽しむといい」

「はい! ありがとうございます!」


 店長がケース内に置かれていた魔導書を出し、セレナに渡す。

 受け取ったセレナは魔導書を本の背をすこし魔力を流しながら撫でる。

 すると魔導書が光り、背の下の方にセレナという文字が浮かぶ。これでこの魔導書の持ち主はセレナになったらしい。


「いいでしょいいでしょー! 魔導書だよー!」

「はいはい良かったな。んで、そろそろ十一時になりそうだけど?」

「――あっ! 劇のチケット売り切れちゃう!」


 魔導書をこっちに自慢してくるセレナを流しながら店に着いてる時計を確認すると、昨日みたいと言っていた劇が始まる時間が近づいていた。

 正直時間的にも距離的にもまだ問題はないのだが、席の確保を考慮するともう向かった方が良いだろう。セレナが魔導書に魔力に送ると、魔導書は姿を消す。

 契約した魔導書は自身に宿っている形になってるらしく出したり消したりできるのは聞いていたが、見たことはなかったのですこし驚いた。


「おおー! じゃあ、はやくいこー! ライトー!」

「……へいへい」


 消える魔導書にはセレナも多少驚いていたが、どうやら劇の方が興味の対象になっているらしく軽い足取りで先にどんどん向かっていく。

 その姿にすこしの呆れといつも通りの安心感を抱きながらそれについて行った。




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