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壊れた時計  作者: りりか
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《プロローグ》

あの人は、今はもうここにはいない。

あの日起こった事は、私にとってどうしようもないものと化してしまった。

もう取り返しはつかない。

そんなこと誰もがわかってる。

諦めが悪いって誰かが言った。

馬鹿馬鹿しいって誰かが笑った。

それでもいいから。

だからお願い。

あなたに会わせて。

あなたの笑顔がもう一度見たい。

あなたともう一度、話がしたい。

夕日でできた影によって見えずらくなった写真。

その影の中であの人は、私の横で笑ってた。

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