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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

バグ

作者: 高倉 碧依

 真っ白な壁。

 真っ白なベッド。

 そこで静かに眠るあなたは、今、どんな夢を見ているんだろう――




□■□■□■□■



「それじゃあ君は、あくまで自分は無関係だというんだね?」

「ええ」


 それは学園のカフェテラスの片隅で始まった。

 腰まである長い黒髪は光沢を放ち、大きくはっきりとした二重の目は少しつり上がっている。誰が見ても賛辞を送るだろう容姿をした少女は、夕日によるオレンジ色の光を浴びながら、己を囲み見下ろす者たちを静かな瞳で見上げている。

 少し離れたテーブルに着いている生徒達や給仕達が不安や好機、心配を滲ませた視線を送る。少女は今、三人の男性に囲まれていた。大人と少年の間のような男性達は、皆この学園の実力者達だ。

 一人は家柄・学力・容姿全てが学園トップの生徒会長。

 一人は自他共に認める学園ナンバー2の副会長。

 一人は女性関係で学園の風紀を乱すことに命を捧げているかのような、学園ナンバー3の風紀委員長。

 この三人は家同士の繋がりも強い友人同士で、少女とも幼い頃からの知り合いだった。その少女を、なぜこの三人が囲んでいるのか。まるで詰問するかのように……

 カフェテラスで息を潜めて彼女達を見つめる者達は、皆そう思いながらも、誰もそれを口に出しては問えなかった。今声を出す勇気はない。それがその場にいる者たちの総意だったからだ。

 暫くの睨み合いの後。次に声を出したのは生徒会長だった。


「今すぐ亜理紗に謝るなら、俺からも彼女に謝罪し、学園にもあまり大事にしないように要請しよう」

「ですから、先ほども言いましたでしょう? 私は花村さん、で合っていますか? その彼女とは、この学園で一度も言葉を交わしたことはありません。その彼女に対して嫌がらせの類も一切しておりません」

「あくまでも白を切る、と」

「事実を述べたまでです」

「あまり強情を張らないほうがよろしいですよ。僕らは、一応知己として、貴女に謝罪の場を用意するくらいの譲歩をすると言っているのですから」

「その必要を感じませんわ」

「お前いい加減にしろよっ!」


 無表情の中、瞳だけは少女を憎むように睨んでいる生徒会長。微笑みながらも感情のない無機質な瞳を向ける副会長。表情を繕う事もなく怒りを顕にしている風紀委員長の順に、少女に詰め寄る三人を、少女も何の感情も伺えない瞳で見つめる。


「やめてっ!!」


 張り詰めた空気を切り裂くようにしてその場に現れた五人目の人物。少女と間逆といっていい容姿をした彼女は、名を花村亜理紗という。柔らかそうな茶色の髪をツインテールにし、顔のパーツの中で主張が激しい大きな瞳。艶々に輝くピンク色の唇。

 愛らしい姿をした彼女に男性たちは目を輝かせ、少女は無機質に、周囲は汚らわしいものを見るような視線を向けた。


「亜理紗っ、なぜここに来た?」

「そうですよ。今日は用事があると言っていたじゃないですか」

「亜理紗、予定が変わったんなら俺が送っていってやるから。ちょっと教室で待ってな」

「嫌よっ! 何だか最近みんなの様子がおかしいからっ、わ、私何かあるんじゃないかってっ。なんで宝生院さんを責めていたのっ!?」


 首を振りながら三人から伸ばされる手を拒否する亜理紗の言葉に、三人が困ったようにお互いを見つめ合う。彼らにとって、季節外れの転入生である花村亜理紗は特別な存在だった。

 ある者にとって、日々張り詰めて生きている中での、呼吸の仕方を思い出させてくれた人。

 ある者にとって、どんなに努力をしても敵わない友人に対する嫉妬を理解し、劣等感を解消してくれた人。

 ある者にとって、何にも興味を持てず、色褪せた世界の中でただただ周りが求める自分を演じ続けてきた。そんな中本当の自分を見つけ出し、愛を教えてくれた人。

 彼らは、親友が自分と同じように亜理紗を想っている事に気付きながらも、彼女の特別になるために、日々彼女を中心に学園生活を送っている。……その有様を他生徒がどう見ているのかに気づきもせずに。亜理紗が、彼らと接するときとは全く違う態度で周囲と接していることにも気付かずに。

 彼らの大切な大切な亜理紗。いつでも明るく笑っている彼女が、最近暗い表情を見せることがあった。その頃から時々彼女の制服が泥で汚れていたり、体育でもないのに運動着を身に着けていることを目にするようになった。時には制服のスカートから伸びた膝が血だらけになっていることもある。

 そんな亜理紗の姿を見て激怒した三人がどんなに問い詰めても、誰に何をされているのか話さない亜理紗。そんな日々を繰り返していると、彼女を心配して怒りに燃えている三人の耳に、少しずつ噂話が聞こえてきた。

「学園のカースト最下位のド平民が、王子達に色目を使っていい気になっている。そのことに宝生院さまが酷くお怒りだ――」

 宝生院まどかが花村亜理紗を虐めている。それは三人にとってとても許せることではなかった。胸の奥に微かにあった、「宝生院がそんなことをするだろうか?」という疑問は、亜理紗へ虐めているのは宝生院かと聞き、彼女が何も言えずに泣き崩れたときに消え去った。

 

 そして彼らは今ここにいる。彼らの愛しい存在を馬鹿馬鹿しい嫉妬心で傷つける、卑怯な女を糾弾するために。


「亜理紗、お前は何も気にすることはない」

「そうですよ。貴女は何も気にせずに、教室で待っていてください」

「帰りにお前が行きたがっていたケーキ屋に行こうか。な、だから俺達が迎えに行くまで大人しく待ってろって」

「嫌だよっ! 三人とも何か勘違いしているんだってっ。私は虐められてなんかいないよ!」

「じゃあ制服が泥だらけになっていたのは? 全身水浸しになっていたのは? 怪我をさせられていた事だってあるじゃないか」


 生徒会長の言葉に頷く他二人。亜理紗はその言葉を聞くと、目に大粒の涙を浮かべた。そしてそのまま俯くと、小さな声で反論する。


「あれは……全部自分でやったの……」

「ああ、あなたはなんて優しいんでしょう。それに比べて……宝生院さん、何か言うことがあるのでは?」


 副会長に視線を向けられた宝生院は、俯くと体中の空気を吐き出すような溜息をつく。そして細かく肩を震わせた。泣いているのだろうか? カフェテリア中の視線を向けられた彼女は、やがて大きく肩を揺らし始めると耐え切れないといったように笑い出す。


「ぷっ、ぶっくく……ふふふ……ふふ……あーはっはっはっはっはっ!

あなた達がこんなにも愚かだとは思わなかったわっ。恋は盲目とはこのような事をいいますのね、とても勉強になりました。ありがとうございます」

「なっ!?」

「ああ、何もおっしゃらないで。大丈夫です、私は別におかしくなったわけではありませんわ。あなた達が何を根拠に私の元にやってきたのか、全て分かっているつもりです。

でも、そうですわね。一応確認をしたほうがよろしいでしょうか。

まずは私を疑いになられたのは学園の噂話からかと思いますが、それだけで確固たる証拠も用意せずに私を糾弾しにいらした。

ということでよろしいですか? 私がそちらの花村さんを虐めていた証拠、もしくは証人がいるのでしたら、ぜひ私にもお見せになって?」


 怒りなのか羞恥なのか顔を真っ赤に染めた三人を見つめる宝生院。言葉を発せない時点で、彼らにその用意はないと分かる。当然だ。彼女は何もしていないのだから。いや、何もしていないは嘘になるだろう。だが彼女がそれを話す前に、彼女と三人の間に割って入る人物がいた。


「宝生院さんっ! 待って、待ってくださいっ!」


 両手を広げて自分達を背に庇う亜理紗を、三人が愛しさを込めて見つめる。そうだ。自分たちは彼女を、愛しい彼女を守らなくては――

 三人の視線を一身に集めている亜理紗は、宝生院と一度視線を合わせると、彼らの方へ勢いよく振り返る。そして両手で口を塞ぐようにすると、カフェテリアに響き渡るほどの声で言う。


「ホント、馬鹿みたい~~!!」


 最初、亜理紗の言葉の意味がよく分からなかった。何が、誰が『馬鹿みたい』なのか。

 呆然としている三人に、なおも亜理紗は声をかける。何も言ってくれるなという三人の表情を無視して。


「私何度も言ったじゃん。全部自分でやったんだって。

泥だらけだったって? 当たり前だよ、自分で作った泥を制服にこすり付けたんだから。

水浸し? 私が自分でバケツに溜めた水を被ったの。

膝の怪我はね、躊躇しないでコンクリートのベランダでこけたら簡単に作れるよ。

全部。ぜ~んぶ私が自分でやったの」


 心底楽しいという顔でそう話す亜理紗を、三人は声も出せずに見つめていた。周囲も唖然としながら瞬きも忘れて見つめる。


「なぜ……そんなことを……」

「なぜ? えっと~、宝生院さん言っていい?」

「それは私が話しましょう。

これは、あなた達への最後の試験だったのです」

「最後の……試験?」

「これはあなた方のお父上があなた方を後継者にするか決める、最後の試験なのですわ。

どんなに優れた能力を持っていても、最後に女に騙されて会社や家名に傷をつけることがないように……あなた方が真実を見られる目を育てられているか試したのです」

「真実……」

「残念ながら結果は不合格ですね。お父上たちがさぞかしお嘆きになるでしょう」


 口では残念だというのに顔は恍惚を浮かべていれば、彼女の心情は容易く見える。真っ先に正気に帰ったのは生徒会長だった。怒りや後悔で、最早顔が紫色をした彼は、きゃははははと笑う亜里沙に詰め寄る。


「亜理紗っ、どういうことだ! 俺を騙していたのか? 俺に言った言葉は全て嘘なのか!?」

「そうです。父に雇われていたとしても、本当の貴女はっ」

「俺を好きだと言ったのは!?」


 最後の風紀委員長の言葉を聞いた亜理紗は、一瞬で笑いを納めた。そして憎悪を込めた目で彼らを射抜く。


「お前らが好き? この世に生きて、息を吸って、勝手に自分を悲劇のヒーローと浸っている気持ち悪いお前らを? ありえねーよっ、ばーーーーーーーーーっかっ!!」


 亜理紗の言葉を聞くと、三人は膝から折れるように床に崩れた。その三人から視線を外した亜理紗は、宝生院へ向き直る。


「じゃあ、後のことはお任せします。で、いいんですよね?」

「ええ……貴女がそれでよろしければ」

「いいです。私はもうこいつ等の顔も見たくないから」

「……こんなやり方を勧めて、ごめんなさい」


 そう言って頭を下げる宝生院に……亜理紗は目を見開いた後、その年齢に会わない笑みを浮かべて頭を上げるように告げた。


「どんなやり方だってかまわないです。無事こいつ等に地獄は見せられたと思うし」

「そうね。暫く女性とは付き合えないのではないかしら」

「一生一人で生きていけばいいんだよ。じゃあ私はこれで。

さようなら、宝生院さん」

「さようなら、花村亜理紗さん」


 手を振って去っていく亜理紗の背中を、宝生院は見えなくなるまで見送った。もっと早く自分が行動していれば、もしかしたら違ったかもしれない彼女たちの時間を思い……何度も心の中で謝罪する。

 やがて亜理紗の姿が完全に消えると、一度強く奥歯を噛締めた後、今日の騒動の後始末のために動き出したのだった――




■□■□■□■□




「ねえ紗理亜、ちゃんと仇を取ってきたよ。だから……そろそろ夢の世界から帰っておいで」


 真っ白な壁の中に置いてある真っ白なベッドの上。そこで静かに眠り続ける少女に、亜理紗は優しく語りかけた。

 亜理紗と紗理亜は二卵性双生児だった。明るく活発な姉の亜理紗と、大人しく穏やかな妹の紗理亜。小学生の頃に二人の両親が離婚し、父と母に別々に引き取られた二人だが、その仲のよさはずっと変わらなかった。

 二人の父親は全国展開する飲食チェーン店の社長だ。父親に引き取られた紗理亜は、中学から有名な私立の学園へ入学した。亜理紗も誘われたが、市立の中学校のほうが気楽でいいと断ったのだ。それを今でも悔やんでいる。

 紗理亜はそこで初めての恋をした。好きな人の話をする紗理亜は本当に可愛くて、妹の恋が成就する日がくればいいと亜理紗はずっと願っていた。

 高校に進学してすぐ。紗理亜は彼氏が出来たと話してくれた。ずっと片思いをしていたその人と恋人になれたと真っ赤な顔で報告してくれたのが、亜理紗が最後に見た動く紗理亜の姿だった。

 ある日、亜理紗はどうしようもない不安に襲われた。胸が締め付けられるように痛み、何かは分からないけど、大事なものが消えていく恐怖を感じた。いてもたってもいられずに紗理亜に電話をしても出てくれず、メールをしても返事が来ない。

 泣きそうになりながら父親の家へ走った亜理紗が見たのは、部屋で首を吊った妹の姿だった――


 一命を取り留めた紗理亜だったが、それからずっと彼女は眠ったままだ。機械がなければ呼吸すら出来なくなった妹に、亜理紗は毎日会いにいく。今日は目を覚ますかもしれない。それだけを祈って会いにいくのだ。

 紗理亜が自分で命を絶とうとした理由は、彼女の部屋においてあった手紙に全て書かれていた。

 彼氏のことで嫉妬を買い、学園で酷い虐めにあっていること。それを彼氏に言えずに耐えていたけど、彼氏に自分以外にも何人も彼女がいることが分かったこと。それを彼氏に確認すると、簡単に自分もその他大勢であったと言われたこと。その事が耐え切れずに彼氏と別れても、嫌がらせは酷くなる一方だったこと。

 手紙を読んだ亜理紗は自分を責めた。

 どうして気付いてやれなかったのかと自分を責めた。

 手紙の最後に、家族にむけて「弱い人間でごめん」と謝る妹を、救えなかった自分を責めた。

 泣いて。

 泣いて。

 枯れない涙を流し続け……

 亜理紗は妹を絶望させた男を捜した。見つけたからといって何が出来るわけでもない。だけど自分の行動がもとで、命を捨てる選択をした人がいる。その事をその男がどれだけ悔やんでいるか、自分の目で確認したかったから。

 だが男を見つけた亜理紗は、愕然とした。

 そいつは紗理亜にした仕打ちを後悔しているどころか、紗理亜を覚えてすらいなかったのだ。調べても調べても男の反省は見られない。そして決定的な話を聞いてしまった。


「君は少し女遊びを控えたほうがいいですよ」

「まったくだ。この前だってそれで自殺騒ぎを起こした女がいたらしいじゃないか」

「お前らなんて言い草だ。俺はそんなへまはしてねーよ」

「は? お前、覚えてないのか?」

「確かうちの学園の女生徒だったはずですよ」

「あ~? あー、そういえばそんなのもいたな。たまには毛色の違うのもいいかと思ったけど、ああいうのはもう勘弁だな」

「記憶にも残らない女を抱いて何が楽しいんだ。つまらん事に時間を割くくらいなら、もっと有意義に時間を使え」

「本当に。その女生徒もくだらないことで大騒ぎをして、程度が知れますけど」


 目の前が真っ赤に染まる。

 あいつらは何を話している? まさか紗理亜の話か? あの男は紗理亜を忘れていた? 他の奴らは紗理亜を馬鹿にしている?


 男達を追いかけて入った喫茶店で、亜理紗は彼らがいなくなっていることも気付けないほどのショックを受けた。

 目を見開いたままピクリともせずに座り続けた亜理紗の前に、一人の美しい少女が立った。その少女は泣きそうな顔で亜理紗の手を掴み、何度も名前を呼ぶ。


「花村さん。花村さんっ、花村亜理紗さんっ!」

「…………誰?」


 漸く自分を見た亜理紗に、少女はホッとしたように表情を緩めると、自分の名前と、自分がここにいる理由を話した。


「私は宝生院まどかと申します。もし、あなたが妹さんの復讐をしたいならば、どうか私の話を聞いてくださいませんか?」

「ふくしゅう……復讐……あいつらに?」

「私は、今の生を受けてから、全てを見て見ぬフリをしてきました。その結果、どれだけの人を不幸にしてきたのか分かりません。

その事を、妹さんの事があって始めて気付いたのです。

謝って済む話ではありません。ですが、本当に申し訳ありませんでした」


 深く腰を折る宝生院の姿を見て、亜理紗は涙が溢れてきた。


 ああ、紗理亜。紗理亜はどう思う? 私があいつ等に復讐したら嬉しい?

 きっと紗理亜は止めるだろうね。そんなことしないでと言うだろうね。

 分かっている。分かっているよ。

 だから紗理亜が傷つけられた復讐は、紗理亜が目を覚まして自分でやればいい。

 私は、私の大事な片割れを私から奪った復讐をするから。


「……協力……してくれるの……?」

「はい。私はどうすれば彼らが女性に心を許すか知っています。

現実は私の知っている話とは違うことが多いですが、あなた(・・・)が私の教えるとおりに行動すれば、必ず彼らの心が動くはずです」

「話を……聞かせて」




□■□■□■□■




 亜理紗があの学園を辞めてから、宝生院から一度だけ連絡が来た。

 あいつらは三人とも父親に見放され、後継者から外された。風紀委員長は他の家族にも見放され、縁を切られたらしい。そして副会長は今でも学園に残っているが、生徒会長は転校し、風紀委員長は退学していったそうだ。


 真っ白な部屋の中で、今日も亜理紗は紗理亜の手を握って話しかける。


「紗理亜、今日はとってもいい天気だよ。遊びに行くのに絶好の陽気。

だから、一緒に遊びに行こう。昔みたいにお揃いの服を着て、手を繋いで出かけよう。

寝てみる夢を終わりにして、起きて夢を見よう」


 『おはよう、お寝坊さん』と言える日が来るまで、ずっと、ずっと待っているから――




Fin


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― 新着の感想 ―
[一言] 何と切ないざまぁなのでしょう。 復讐は果たした、しかしそれも結局は自己満足でしかない。 それでも、やった意味はあるのでしょうね。 こんな連中を上に立たせたら将来的にどれだけの人が犠牲になるか…
[良い点] 二人称で始まるのは珍しく、ラストときれいにまとまって良かったです>復讐劇 宝生院を悪役令嬢と思わせて実は「復讐者のサポートキャラ」と言う役割だったのですね [一言] 最初は誤字かと思った…
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