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朝のしおり

作者: T
掲載日:2015/05/29

 はっとする君の顔を見たらとたんに私は満足した

 君が何かに気づきさえすれば私は何でもよかったのだから

 君の目にうつったのが私と違うものだったとしても


 何かを忘れている

 「大切なこと」なんて程度じゃなく

 例えば「自分自身を知らない」というのと同じくらいに


 朝は元気で

 昼は焦って吐きそうで

 夜は次の朝に絶望している


 そのうちの今は元気な時間

 夜の私が目の前にいたら殴られるかもしれない私


 変わらないものがほしいと思い

 変わらないものなんか無く

 変えないものをひとつ作ることに

 自己愛に似た抵抗があって


 心の中をのぞいても

 頭の中をのぞいても

 景色がなくて 色がなくて

 ただ言葉と 音しかなくて


 もしも何かにすがるとしたら

 何にすがるべきなのか

 そこから考えるべきだったのだ

 そしてまずそれよりも

 自分というものの定義について


 何かを捨てるたびに

 生まれてくるものがある

 びっくりするほどしっかりした形に見えて

 ある日突然 古びたごみに思われるもの

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