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レッドポイント  作者: ガーランド
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第4話 パパ・ジョー パートⅡ

午前中の比較的早い時間に神田から急報が齎されて、これまた早い段階で外管には警察庁からのお偉いさんが集まって来ていた。沖はその対応に追われており、時折見かける神田の顔を恨めし気に見ていた。

「お前、余程上司に嫌われているんだな」

 アカツキは神田に皮肉な笑みを浮かべながら言う。

「あいつ、俺達と同い年だぜ? 少し媚びへつらってみたらどうだ? 出世させてくれるかもよ」

「俺を? 俺は警官じゃねぇし、こんな組織生活は傭兵時代だけで十分だね」

 ヴァレンティーヌが小走りで神田に追いついてくる。その手には、新しく作った資料が抱えられていた。

「信吾、用意はいいわね?」

「事情の説明くらいは出来る。それに俺の兵隊を動かすくらいはお手の物だ」

「頼もしいわね。あなたは昔らしいくらいの方がいいわ」

 意味ありげな笑顔を浮かべて、ヴァレンティーヌは会議室に入って行った。その笑顔が今まで見た中で一番美しくて、アカツキやマイヤー、そしてハッカーに則松も見とれてしまう。

「あの女、美人だなぁ。それより、何だ。お前達何かあったのか?」

 神田だけがそれ程表情を崩すこともなく、タバコに火をつけた。一息吸い込み、紫煙を吐き出してアカツキの問いに答えた。

「昔、ちょっとな。あいつ、美人だろ?」

「あぁ、いいね」

 神田とアカツキは互いに笑った。

腕時計で時間を確認した神田は、タバコの火を揉み消し、神田は会議室に向かって歩き始める。その後を則松が追った。他の三人は警察関係者ではないため、会議室の外の喫煙室で留守番だ。

「キューバ産の上質な葉巻がある。吸うか?」

 マイヤーが二人に問う。

「いいね。貰おうか」

 と、アカツキ。しかしハッカーだけは喫煙するのが嫌いらしく、申し出を拒否した。

「俺はコーラでいいよ。いいか、タバコは体に悪いんだぜ?」

「知ってるよ」

 マイヤーとアカツキは喫煙室の中に入り、ハッカーは自販機に向かった。

 同じ頃、会議室の中に入った神田とヴァレンティーヌは、現場を預かる刑事達が勢ぞろいして机に座っている中、最前列に陣取った。

「今日はやけに席が多いわね?」

 これまでも外管の事件に何度か関わったことのあるヴァレンティーヌは、いつもより刑事達に用意された席が多いことに気が付いた。本来、外管にはこれほど現場を担当する刑事達がいるわけではない。

「そりゃあ、他にも来る奴がいるからさ」 

 神田が言うと同時に、規則正しい複数の足音が聞こえてくる。それらは兵隊が行進するような規則正しさで、一拍子の乱れもなく進んできた。

「どうやら、来たようだ」

 会議室の扉があいた。そこから入って来たのは、殆ど自衛隊と変わらないような制服を身に着けた特殊警官隊だ。それは神田が以前所属していた警官隊で、対テロリストや凶悪犯等を対象として、狙撃任務や突入任務を行っている。

 特殊警官隊は、すぐに神田に気付く。彼が胸につけている階級章から、彼が特殊警官隊の部隊長だということが分かった。

「神田さんじゃないですか!」

「久しぶりだな、河野」

 河野仁は神田にとって、特殊警官隊時代の後輩だった。

「神田さんこそ。外管に配属されたと聞いていましたけど、まさかこんなところでお会いできるとは思っていませんでした」

 若さに溢れた河野の笑顔が、神田にはまぶしかった。そういえば、自分にもこんな時期があったっけ? 思い出そうとしたが、神田にはその時に自分がどんな顔をしていたか思い出せなかった。

「そうか? 今回上層部に、お前達を派遣させるように要請したのは俺だ」

「そうでしたか。それでは、今回の事件は神田さんが担当されているんですか?」

「俺とこいつだ」

 神田はヴァレンティーヌを紹介した。

「ヴァレンティーヌ・ボルジアよ。インターポールの捜査官をしているわ」

「これは、どうも」

 再び扉を開け放つ音がして、沖をはじめとした幹部組が入ってくる。そこには警視庁でもお偉方の顔が見られた。

「会議を始めるぞ。神田、ボルジア捜査官、状況の説明を頼む」

 二人はこれまでの事件の経緯を説明した。

 一つは高井莞爾殺害事件。

 二つ目にそれに続く、龍の牙襲撃事件と、紅龍会襲撃事件。

 ここで沖は、神田の発言に疑問を持って質問してくる。

「待て、何故お前、龍の牙が襲撃されたと断言できる?」

 一瞬言葉につまる神田だったが、ここは持ち前の狸体質がある。ここはチャールズから証言を得たことにして、さっさと切り抜けることにした。

「昨日逮捕したイタリア人の男から、情報を得ました。彼は他にも情報を持っている可能性がありますが、今回の一件を含めて我々警察に情報を提供したことがばれれば殺される可能性があります。証人保護プログラムを申請します」

 まだ誰もが得たことのない情報だ。それをチャールズというイタリア人の男が知っているというならば、神田が言うとおり他にも色々知っている可能性がある。沖はいったん神田の言う事を信じることにして、先の話を促した。

 更に神田は続ける。

 三つ目に、紅龍会襲撃事件と時を同じくして起きた、キョウ・レイカとアンナ・ウィリアムズ襲撃事件。

 最後に、紅龍会襲撃事件に関わっていたと思われるのが、ジョー・ファミリーだという事である。

 全く関連性を持ちそうにない一連の事件の流れが、どのようにつながっているかはヴァレンティーヌが説明した。彼女の説明は時系列を遡り、イタリア国内で発生した兵器密輸事件からはじまった。そしてその黒幕がジョー・ファミリーであること、更にその頭領であるパパ・ジョーが日本に潜伏している情報が高井莞爾から齎されたことを話す。

 会議室はざわめきたった。

「それでは、高井莞爾を殺したのは、ジョー・ファミリーだという事か?」

 沖の質問に、神田は首を横に振る。

「いえ、イタリア製の銃を使わせるとか細工はしていましたが、高井莞爾を殺したのはジョー・ファミリーに依頼をされた龍の牙です。ちなみに龍の牙は紅龍会から指令を受けて、実行犯を高井莞爾の殺害現場に送り込んだものかと思われます」

「証拠は?」

「紅龍会の幹部で龍の牙を統率していたキョウ・セツゲンの娘から、証言を受けています。キョウ・セツゲンが殺害された裏付けは、先ほども申しあげました通り、チャールズ・ミュングから得ています」

 沖は唸った。それは神田に事件解決への決定的な証拠を掴まれたことが原因だった。いつも神田には、先を越されている沖だった。

「そこで、私から警部に提案があります」

「何だ、言ってみろ」

「ジョー・ファミリーの根拠地を襲撃することを提案します」

「何だと?」

 沖は目をひん剥いた。彼にとっては狂気の沙汰としか思えない発言だったが、特殊部隊から外管へと移って来た神田にとっては、直接敵の頭を押さえるということは当然の戦術だった。

「ジョー・ファミリーは大量の武器を持っているんだぞ? そんなのを相手に、どうやって戦うというのだ!」

「だからこそです。奴らが一度外に出て動き始めれば、それは兵力を動員しての破壊行為を始める合図に他なりません。しかし、本拠地に襲撃を掛けられるとは、よもや思っていないでしょう。そこを突くのです」

 河野が口笛を吹いた。沖には思い切り睨まれたが、河野は気にしない。彼ら特殊警官隊は、その特殊性故に出動の機会は少ない。殆どは機動隊や通常の警官隊で犯罪は片づけられるが、今回のような襲撃を伴う任務では、彼らの存在がうってつけだった。

「俺も神田さんの意見に賛成しますよ。敵が動く前に本拠地を見つけてやっつけちまえば、こっちのもんです」

「しかし、本拠地は分かるのか? まだ奴らが日本で動く本拠地を作ったばかりだというのなら、俺達はそれこそ本拠地探しから始めなければならない」

 神田はこの点に関して、既にハッカーに依頼を行っていた。

「既にこちらで目途はつけてあります。少しお待ちください」

 神田は扉から半身だけ出して、ハッカーを呼んだ。彼はノートパソコンを開いてジョー・ファミリーの本拠地と思われる場所の絞り込みを行っており、ヴァレンティーヌの話からそれらを割り出していた。

「ハッカー、入ってくれ。他の二人も頼む」

 アカツキをはじめとして、三人組が入って来た。その顔を見て、明らかに嫌そうな顔をしている男達もいる。特にアカツキとハッカーは彼らにとって目の敵みたいなものだ。

「お前の顔を知っている人間も、この中には少なくない。口には気をつけろよ」

「俺にそれを言うか? 無理だって。だから俺の口が悪くても、気にしないでくれ」

 周りの空気は一気に険悪なものになったが、ハッカーが気にするわけもない。彼はノートパソコンの情報を勝手に、会議室のパソコン全体に送り込んだ。突然切り替わった画面に全員が驚いて、原因は何かとざわめいた。しかし原因は一つしかない。

「俺の本職なものでね。ハッキングさせてもらった。逮捕は無しの方向で一つよろしく」

「誰がこいつを連れてきた! 神田! お前か!」

「俺です。上から許可はもらっています。アカツキの協力者ですし、戦闘能力、情報分析能力、情報収集力は問題ありません」

「あんまりガタガタ言うと、痛い目に合わせるぜ?」

 アカツキが沖を睨んだ。この二人は初対面だが、沖はこの手の人間が苦手だった。警察官でありながら、犯罪者に対して意見する度胸がないのは問題だが、彼はこれでも何とか上に上がって来た口だった。そして彼のプライドは薄っぺらいながらも粘着質で、一度標的にした神田を困らせなければ気が済まないようだった。

 アカツキから非難の標的をマイヤーに向けようとする。

「じゃあこの男は誰だ? まさか同じようなテロリスト―――」

 マイヤーの巨大な手が、顎を砕く強さで沖の口を掴みあげた。沖はお蔭で息も出来ない上、痛みにくぐもった声を上げることしか出来ない。

「俺をテロリストどもと一緒にするな。俺は元英国諜報員で戦闘レベルも任務達成率もトップクラスだ!」

 見ればマイヤーの顔は物凄い形相だった。もう猛獣どころの騒ぎではない。例えるなら、殆ど凶暴な化け物じみていた。

「ジョン、そこらでいいだろう? 警部も分かりましたね?」

「・・・・・・分かった! もう何も言わん!」

 荒く息を吐きながら、沖は再びマイヤーを睨みあげた。しかしマイヤーが再び目を合わせてくると、自分から目を逸らす。それを見たアカツキが静かに笑った。

「本題に入るぜ? ジョー・ファミリーの本拠地だが、昨日の紅龍会襲撃直後から、防犯カメラに映っている画像を全て集めて解析した。そしたら、これ見てみろ」

 防犯カメラに映っていたのは、大小様々な銃や携行砲を持った男達の姿だった。更に機関銃を備えた装甲車までが映っており、襲撃者達の規模の大きさを物語っている。これらが向かった先を、ハッカーは進路で割り出していた。

「この先には寂れた廃港がある。最初の移民受け入れに使われた港だ。今は絶賛廃止中。しかし、この映像を見てくれ」

 それは一カ月前から、昨日までの、防犯カメラに映った映像だった。それを早回しにして、ハッカーは警察官達に見せた。ハイスピードで移り変わる景色の変化。その変化の中に、当初は寂れていて全くコンテナもなかったような港に、次々に日が立つにつれコンテナが増えていく。巨大な船が入り、コンテナを積み上げ、更にそこから荷物を搬入する映像が入っていた。

「この場所にCIAの監視カメラが付いていたことを、もっとよく確認しておくべきだったな。これで奴らの行動は筒抜けだ。ちなみに状況証拠もばっちり」

 ジョー・ファミリーの本拠地が港周辺であることは明白だった。つまりその周辺で、拠点として使えそうな場所を割り出せばいい。

「あぁ、もう少し待ってくれ。もう一丁。多分、ここが奴らの本拠地だ。これ以外に奴らが使えそうな建物が見つからねぇ」

 画面に映ったのは、龍の牙が使っていたのと同じような洋館風の建物だった。この建物は領事館だったわけではなく、移民受け入れ政策を施行した際に、政府が移民受け入れ手続きに使用した建物だった。今はその機関も他の場所に移動して、建物自体は廃港とセットになった巨大な廃墟でしかない。

「丈夫そうな廃墟に大型船が入れる廃港、加えて周辺には警察が目もつけない倉庫群ときたもんだ。奴らでなくても、犯罪者なら拠点にしたいと思うだろうな」

 ハッカーの言葉には、多少の皮肉が含まれている。勿論、その皮肉は警察に向けられたものだ。

「ハッカー、お前すげぇな。十分に役立つ資料だ。各班は突入に備えて準備を開始してくれ。それと河野は部下を率いて、突入作戦の策定に入れ」

 会議室は突然慌ただしくなり、多くの警察官達が動き始めた。特に最も慌ただしく動いていたのが特殊警官隊だ。突入の時間が三時間後に設定され、早急に作戦を立てる必要に迫られていた。そして、今回の突入作戦には神田も加わる。

「久しぶりの任務だろう? 鈍ってるんじゃねぇか?」

 アカツキの問いに、神田は不機嫌そうに応じる。

「鈍ってるって、何がだ?」

「銃を撃つ腕とか、感とかだ」

「大丈夫だ。射撃の練習は欠かしてない」

 神田達が突入任務に使うのは、軽量のサブマシンガンだ。そこにスタングレネード―――爆発時に激しい音と光を生じ、殺傷力ではなく相手の視覚と聴覚を奪う手投げ弾―――を持っている。

「周りの連中に置いていかれるなよ」

「それも問題ない。実は俺だけ、単独潜入だ。だからお前達には、もう一働きしてもらう。協力してくれ」

「何だ、また囮任務か? でも、今回はマジで死んじまうかもよ?」

 紅龍会襲撃後の防犯カメラの映像を見ても、実際にジョー・ファミリーの武装は一級品のものだった。もしも彼らが組織化された抵抗を試みたならば、ナイト・アーマーを着こんでいたとしても無事では済まないだろう。

「悪いと思ってる。しかし、やってもらわないと俺達は手も足も出ない」

「自衛隊の奴らに任せてみたらどうだ?」

「自衛隊は国家の有事に際してしか動かない。まだこの段階では、俺達が奴らを止めるしかないんだ」

 アカツキはやれやれと肩を竦めて見せた。彼にしても、やらなくてはならない事は分かっている。それに今回の襲撃計画が上手くいかなければ、アンナやレイカが被害を受けることを永久に考慮しなければならなくなる。彼女達のためにも、それだけは避ける必要があった。

「分かってるよ。勿論、協力する」

「すまない」

 今回のジョー・ファミリー襲撃作戦は、日本警察史上、最も大規模な襲撃計画となるはずだった。警察隊は装甲車を前面にジョー・ファミリーの本拠地に壁を作り上げ、そこから正門を遮断する。更に追加の警官隊で建物の周囲全てを包囲してからの突入作戦となる手はずだった。

 準備を終えた神田を、河野が呼びに来た。突入する本隊は彼らだが、神田は本隊と別経路からの侵入を行う。神田はこの場合、警察が送り込んだジョーカーだった。

「作戦案は用意できたか?」

「万全です。我々は警官隊がファミリーの本拠地を包囲した後、このルートから突入します」

 河野達が突入を考えていたのは、唯一ジョー・ファミリーの建物の死角となる細い路地からの突入だった。周りの警官隊に相手が気を取られている間に、彼らは別ルートの路地から本拠地への接近を試みる。その後は、巨大な柵を小型爆弾で爆破倒壊させ、建物の敷地内へと侵入を行い、抵抗する敵勢力を排除しつつ本拠地の建物内に突入し、パパ・ジョーを拘束するというものだった。

「見たところ、お前達が突入に成功すれば俺には出番なしだな」

「そのようだ。その方が楽でいいだろう?」

「そりゃそうだ」

 互いに軽口をたたき合っている神田とアカツキだが、その顔は決して楽観的なものではない。二人ともそんなに簡単に突入計画が上手くいくとは思っていなかった。河野もその点は全くの同感で、彼自身顔が強張っていた。

「この地点が死角になっていることは、恐らく奴らも想定済みでしょう。防犯カメラを破壊して、電波妨害でもしなければ、作戦成功の望みは薄いと思われます」

「それなら打ってつけの奴がいる。おい、ハッカー」

「何だよ?」

 アカツキに呼ばれて近づいてきたハッカーは、事の次第を聞いた。マイヤーも加わり、別働隊の作戦会議が始まる。

「突入経路ねぇ。本隊がここから突入するなら、俺達は別の場所からになるけど、正直どこもかしこも警官隊が囲んでるからドンパチはやれないなぁ」

 ハッカーは自分のパソコンの中から、ジョー・ファミリーの本拠地周辺の3Dデータを取り出した。それをクリックして動かし、地上だけではなく地下からの突入経路も検討する。

「お前さ、この地図はどこで手に入れるんだ?」

 神田の問いに、ハッカーはきょとんとした顔をした。

「どこでも手に入れないよ。ただ、この街でカラスやらネズミやら、猫やらに発信機をつけているからな。そいつらが通った道の広さや座標やらを測定して、地上と地下、あるいは上空からの映像を常にパソコンに取り込んでいるだけだ」

 最早、ハッカーのやることは神田の予測の範疇を遥かに超えていた。これではこの男が検挙されることなど、あろうはずもない。ハッカーは自らが作り上げた3D地図を見ながら、一つの案を提示した。

「下水道からの侵入はどうだ?」

「おいおい、下水道かよ? 特にこのあたりの下水道なんて、殆ど整備されてないだろう?」

 明らかに気が乗らなさそうなのはマイヤーだ。何か嫌な思い出でもあるのかもしれない。しかし、神田は実際的なことを考えて、その案に乗り気だった。

「いや、それがいい。下水道からの侵入なら、奴らにも感づかれないだろう」

「上に上がる時はどうする? 建物の床を爆破してもいいのか?」

「建物内に突入できるなら、それでいい」

 作戦案は決した。アカツキ達もすぐに準備に入る。それでもマイヤーは気乗りしなさそうだった。

「やれやれ、下水道からの侵入ねぇ。もうあんなのは、パリだけで十分なのだがな」



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