僕と義妹達と箱入り猫娘の初めてのHOME
これは、完全オリジナル作品です。
1から自分で考えた小説です。
過度な期待しないで下さい。
「なん・・だよ・・これ。」
僕は、目の前の光景に唖然としている。
中に猫?明らかに人だよな、これ。
なんで、人が?でも、猫耳と尻尾が付いているし・・・
色々考えていたら、
「ふにゃ〜、うにゅ〜。」
箱入り猫娘が目を覚ました。
「うにゅ?」
僕と箱入り猫娘の視線がぶつかった。
「おっす!!」
某格ゲーの猫娘みたいに、片手をあげて挨拶をして来た。
僕のアゴにジャストミートさせて。
「痛った〜、なにすんだ!!おかげで舌噛んだじゃねえか!!」
僕は、思わず怒鳴ってしまった。
「ひゃう!!ご、ゴメンなさ〜い。」
箱入り猫娘は、猫のように怯えてしまった。
「だ、大丈夫?ゴメンね、いきなり怒鳴ったりして。」
僕は、反省して謝ったが、
「ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい・・・・・・。」
よほど怖かったらしく、ずっと同じ言葉を繰り返している。
どうしよう、これ・・・?
このままだと、こいつ壊れてしまいそうだ。
何か、何かないか何か?
僕は、ふと思い出した。
(よし、これならいけるかな?思い立ったらすぐ実行。)
僕は、以前幼馴染から貰ったものを持ってくることにした。
それは、幼馴染が
「これ、余ったからあげる。」
といって、僕に渡してきた(無理矢理)もの。
キャットフードだ。
なんで、猫を飼って無いのにこんなのを渡してきたか、小一時間、問いただしかったが、渡したら速攻で帰りやがった。あんにゃろ〜。
(まさか、これが役に立つ日がこようとは思わなかったぜ。)
僕は、例のブツを見つけ、持って行こうとして、ふと思った。
(中身は猫だけど、一応、人間だから食べるのかな?ん〜、まあいいか。)
玄関の前に戻ると、背景にず〜〜〜〜 んと効果音が付けれそうなくらい、暗くなっていた。
相変わらず、ずっとなんか喋っているし。
僕は、こっちに気が向くように声を掛けてみた。
「そこの可愛い子猫ちゃん、朝ご飯の時間だよ〜。」
「やだな〜、私こと可愛いだなんて照れちゃうよ〜」
いつの間にか、正気に戻っていた箱入り猫娘が目を光らせながら、くねくねしていた。
なんなんだよ、この猫は?
調子に乗っていたので、頭にチョップをくらわしてやった。
痛がっているが、そこまで強くやってない。
「何するの〜、女の子に手を出すなんてなんて人なの。」
「うるさい、お前は女の子じゃなくて猫だろ、猫。」
「確かに、私は今までは猫だったけど、今は人間だよ、に・ん・げ・ん。」
僕に、自分の身体を見せつけるように詰め寄ってくる。
「うわぁ〜!!近い、近い!!わかった、わかったから!!」
「?どうしたの?そんなに赤くなって。」
そりゃそうだろ。
今、僕の前にいるのは裸の女の子なんだから。
それに、気づいたこいつはどんどんせめてくる。
「あれぇ〜、さっき猫だ猫だって言ってたくせに、意識しちゃってるんだ〜。ふふふっ。」
「くっっ!!」
「否定できないんだ〜、猫相手に何興奮してるの〜、いやらし〜。」
この猫、かなりウザいんだけど、猫ってこんななの?それだったら、猫に対する考えを改めた方がいいな。
「くしゅっ!なんだか、寒くなってきたなぁ〜。やっぱり、いきなり人になると慣れないねぇ〜。」
本当に寒くなってきたので中に入ることにした。
「ほら、早くお前も来いよ。猫って、風邪引くと面倒臭いんだから。」
「むぅ〜、なんか納得いかないんだけど。」
「わかったから、早く来いよ。」
「いやだ!!私は、お前なんて名前じゃないもん!!」
「じゃあ、夜月。」
「うん!!!」
やっとの事で、中に入ることができた。
「そんなに、名前が大事か?」
「大事なの!この名前は、私にとって最初で最後で最高の名前なんだから!!」
この言葉を聞いて、僕ははっきりと分かった。
親父は、『入った』んじゃなく、『入れた』ということに。
親父は、人がよすぎるところもあり、人間だろうと動物だろうと虫だろうと魚だろうと助けようする。
肉とか魚を食べるくせに。
それは、いい事であり悪い事でもある。
何かを助ける為に、身内を犠牲にする。
僕と義妹達。
母が死んだ時。
母が、最期に1番会いたかったのは、他でもない、僕の父親、栄井 遊人であったこと。
まぁ〜、過ぎたことを考えていても仕方ない、母だって望んでいないだろう。
生きている今を楽しもう。
後悔をしないように。
母が幸せだと感じたことを。
母が幸せだったと感じたことを。
ペチン。
おうおう、人が感傷に浸っているときに邪魔をしてくるとは、いい度胸じゃないか。
ペチン、ペチン。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ペチン、ペチン、ペチン。
「なんのつもり?」
「チョップの仕返し。」
「それにしては、数が多いな。」
「やられたら、やり返す!倍返しだ!!」
「ほほ〜。」
僕は、無言でチョップをかました。
相手も負けじと、やり返してきた。
僕達は、2人でじゃれあっていた(決して、殴り合いではない。)ら。
「おはよう。お兄ちゃ・・・ん?」
「おはようです。お兄さ・・・ま?」
固まった、石みたいに固まった、初めてみたわ、これ。
状況を説明すると、
僕と夜月はじゃれあっていた(何度も言うが殴り合いではない。)そして今、僕は夜月に上に乗っていて、夜月は裸、僕は服がものすごい乱れていた、しかし、この2人は何も知らない。
つまり、そういうことです。はい。
「私との、関係はただの遊びだったの!?」
「私との、契りはただの遊びなの!?」
2人は、阿鼻叫喚していた。
これは、誤解を解くのは大変そうだ。
早くも二話目の投稿です。
親父さんの事が良く分かる回でしたね。
キャラも増えて、より一層、ドタバタなストーリーになります。
キャラは、どんどん増えていきます。
読んでくれている方は楽しみにしていてくださいね。
かなり長い回でした。
もっと、短くまとめたいな。
それでは、また次の回でお会いしましょう。
バイバ〜イ。ノシ