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フリーダム親父の尻拭い  作者: 清喬
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序章〜プロローグ〜

この作品は、完全オリジナル作品です。

1から自分で考えた作品です。

過度な期待はしないで下さい。

20XX年。

日本に、正体不明の物質が降り注いだ。

地球上には、存在しない謎の物質が。

研究者達は、こう語る。

「この物質は、人間には影響しない」

と。

確かに、何ヶ月経っても何も変わらなかった・・・

2月3日



僕は、家の隣にある蔵を掃除していたら、こんなものを見つけた。

「なんだこれ?」

ところどころかすれていて、読めないところがあり、何十年もの前っぽいくらいすすけていた。

ただ一つだけ、分かること。それは。

「この字、父さんの字だ。」

僕の父さんの名前は、栄井 遊人。

興味がわいたら、すぐ実行。

その時の表情が、新しい遊びを見つけた子供みたいなものだから、この名前は合ってるのかもしれない。

そして唯一、僕、栄井 凛と血が繋がっている人だ。

僕の母は、昔から身体が弱かったらしく、僕が小さい頃にこの世を去った。

だから、僕はあまり母の事を知らない。

が、最後まで僕の心配をしていて、優しい人で、かなりの寂しがり屋だった。

まぁ、父さんがあんなだから仕方ない。

あの人は、放浪癖があるらしく、どこにでもすぐに行くもんだから、話し相手が居なかったんだろう。

さすがに、あの父親でも母が死んだら、すぐに飛んできてたけど。

その後、1ヶ月くらいはすごかった。

ずっと部屋で、引きこもってたし、夜は母の写真の前で、ずっと話しかけていた。

僕は、父親をそこで見直した。

「父さんにこんなに、愛されていて幸せだっただろうな」とも、思うほどだった。

だから、新しい人とも結婚しないし、僕を大切にしてくれているのだろう。

とは言っても、放浪癖はどうしようもないんだけど。

今だって、どこにいるか分かっていないが、生きてはいる。

「本当に、今どこにいるんだろうな。生活のできるくらいのお金は振り込まれいるから死んでもいないし、苦しい生活はしていないみたいだからいいけど。」

僕が、ここまで気にかけているのは、母が死に際に、

「あんな父親だけどよろしくね。」

と、僕に託したからだ。


「と、もうこんな時間かそろそろ帰ってくるかな、あいつら。」

あいつらというのは、僕の妹達だ。

とはいっても、義妹だけど。

僕は今年、高校に入る。

妹達は、中学3年生になる。

妹は、双子で皐月と卯月という名前だ。

この二人、かなり有名で『呉の二喬』ならぬ、『栄の二月』と呼ばれている。

この『栄』というのは、栄井家と中学校の名前が栄林中学校というのをかけているらしい。

それほど、可愛いということだろうけど、一つだけ問題がある。

それは・・・

この二人、極度のブラコンなんですよ。はい。

「義妹だから、ちゃんと結婚できるし、子供だって作れちゃうんだからね!」

二言目には、これに似たようなことを言ってくる。

僕の部屋は、完全に閉めている。

そうしないと大変な目に遭うから。僕が。

蔵の片付けが終わったので、家の中に入ってご飯の準備をしよう。

少し経ったら、妹達が帰ってきた。

「たっだいま〜」「・・・ただいま」

「おかえり〜」

僕らは、普通に挨拶を交わす。

多分、誰が見ても普通の兄妹に見えるだろう、そう思われてもおかしくないくらい平和な家庭である。


「お兄ちゃん。それでさ、学校でね・・・」

この元気な方が皐月。

運動大好きのアウトドア系スポーツ少女。

勉強も嫌いではない。

「兄様。なんで学校というのは、こんなにも・・・」

この少し、電波っぽそうなのが卯月。

静かでクールだけど少し中2病みたいなインドア系少女。

ただし、運動も勉強も人一倍はできる、動けるインドア系。

それよりも、

「ああもう!1人ずつしゃべれ1人ずつ!僕は、聖徳太子じゃないんだから!」

「ええ〜、そんな〜。」

「そんな、ひどい。」

それでも、しゃべるのかよ。チクショー。


今日は、いつもより大人しい2人と適度に会話をしながら、夜は過ごした。

まぁ、僕が風呂に入ったらその2人も一糸纏わぬ姿で入って来るのはいつものことだから。

風呂は、5人くらい余裕で入れるくらい大きいものだから、見なければいい。

夜も更けて来たから、そろそろ寝ようとしていたら妹達がコソコソ話していたが、全力でスルーして自分の部屋でぐっすり眠ることにしよう。

もちろん、部屋の鍵は全てかけたから問題ないだろう。


次の日の朝、妹達は学校があるので、いつも通り早く起きて弁当と朝食の準備をしようとしたら。


一つの手紙と大きいダンボールが、玄関の前に置いてあった。

こんなこと、するのはただ1人僕の父だ。

どうやら、どこからか送って来たみたいだ。

「どれどれ。」


凛へ

久しぶりに手紙を送って見たけど、なんら変わりないか?

こっちも元気で、やってるから心配するな。

じゃ、またな。

遊人より

「元気そうで、なにより。ん?」


P.S.

それと、その荷物の中に小さい子猫が入っているかもしれないから世話お願いするわ。


「了解っと。」


僕は、荷物を中に入れた。

「なんか、ものすごい重かったんだけど、何が入っているんだ?」

中を開けるとその中に入っていたのは・・・

人だった。

しかも、女の子だった。

肌は、真っ白で頭には黒い猫耳、お尻の上には黒い尻尾付いていた。

「なん・・だよ・・。これ・・。」

首輪には、こう書いてあった。


夜月 命名 栄井 遊人

久しぶりに、書いてみました。

やっぱり、楽しいですね。

作品は、不定期ですが。

よろしくお願いします。



恋模様五重奏は、もう書かないかもしれません。

楽しみにしている方は、いませんと思いますが。すいません。

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