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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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カマキリ

掲載日:2026/11/03

 長い夏がようやく終わって、短い秋を実感した今日。


 夏の置き土産である、枯れた朝顔の弦を片付けることにした。


 プランタに差した棒に絡む弦に鋏を入れ、外して行くと。


「ぐあぁぁぁぁぁァァァァァッッッッッ!」


 近年増殖しているカメムシの洗礼を受けた。


 もしもこの物語が「巨人を駆逐する物語」ならば、紅蓮の炎で成果を上げたところだが……哀しくも現実。私は世間体を気にする。


 そよ風が吹き、カメムシの悪意が薄まったので、作業を継続。どうにか弦のほとんどを取り外せた。


 ……そこにカマキリ。何故かカマキリがいて、弦が絡まっていた棒を掴んで離さない。


 どうやら、枯れた朝顔の弦の中はこのカマキリの縄張りだったらしい。


 えっ、カメムシと同居?


 まあそれはそれ。私はカマキリの住処を壊してしまったようだ。


 カメムシに対して罪悪感は全く無い。巨人を駆逐したようなカタルシスはこのような気持ちだろう。あのカメムシ臭にどれほど苦しめられたか……寝てるとき、鼻の上にいるんだぞ。あの野郎ッッッッッ!


 しかしカマキリに怨みは無い。日が思い切りあたる場所から移してやろうとその背中をつまむが、カマキリは必死で棒を掴んで拒んだ。


 悪気は無かったのだ。……私にしてあげられることは無さそうだ。


 近頃の秋は短い。昔に比べると、冬がキツくなった。雪も降りやすくなった気がする。温暖化は単純に平均気温が上がるだけじゃないと思う。カマキリもカメムシも、こんなに見かけなかったもんな。


 私はカマキリを放っておくことにした。彼あるいは彼女(区別がつかん)にとって私は侵略者だ。仮に言葉が通じても、会話は成立しないだろう。この短い秋が、カマキリに我が世の春であると願って。


 それどころじゃなさそうだ。


 ……家の中からパクチーに似た臭いがする。


 俺達の戦いはこれからだッッッッッ!


 ご愛読ありがとうございました!


 都道府県位置先生のカメムシとの対決にご期待ください。

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― 新着の感想 ―
カメムシ、あまり近くにはいないのですが、見かけた時には全力で距離を取ってしまいます……笑。 カマキリとカメムシって共生できるパターンもあるんですね! ラストの展開の勢いに笑ってしまいました笑。 都道府…
カメムシ、そんなにおいすごいんだ?? 実はカメムシのにおいがよくわかってない(;´ᯅ`) そして、カマキリ掴めるのすげぇし、カマキリも棒から離れないのすげぇな…… え、カメムシとの戦い残ってんの?…
先日、カマキリがカメムシを捕食する現場に遭遇しました。 枯草の先にいるカメムシの背後から、カマキリが近寄ります。 にじりっ、にじりっ…と近づいて、素早く左鎌の先でカメムシの頭を押さえ、肘?でカメムシ…
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