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第38話 砂浜と爆弾

次のチェックポイントはまた海岸の砂浜で海水浴との事だったので楽しみにしていた。全てのチェックポイントが海岸でもいいくらいだ。ミラがまたジェラードを持ってきてくれた。

「ありがとう、ミラ」

「おいしいからね、これ」

ジェラードを食べながら恐る恐る呼びかけた。

「本当にもう…敵はいないんだよね?」

ミラは少し下に俯いて、

「いないと…思う。多分」

「多分って…」

「考えたってしょうがないじゃない!?今は楽しもうよ!ミカも海へ行こう」

カナは必死にジェラードを食べてから、ミラの手に誘われて砂浜へと走っていった。


夜―――


バイキングをすませたミカとミラは、自室に帰ろうと途中まで一緒に帰っていた。

ミラは歩きながら言った。

「カナは、運命って信じる?」

ドキッとする言葉だ。返答に迷っていると、ミラは笑いながら、

「カナっぽくていいや」

なんだか子供扱いされたみたいでムッときたが、実際ミラの方が英才教育を受けたずっと大人な人生なのだ。子供に見えてもしょうがなかった。と、行く先の向こうに水晶玉が置いてある。何だろう。私が近づこうとした時、

「カナ!近づくな!」

ミラの警告が手短に響き渡った。その水晶玉からホログラムのようなものが現れ、それはひげの長いおじいさんだった。

「アーク子爵!」

「ミラ殿、いきなり船旅などいかがなされたのです?」

「関係ないだろ!」

「第一王子が身分不相応な真似をされては困ります、わかりますね?」

ミラは黙ってアーク子爵とやらの会話を聞いている。

「そんなの勝手だろ!

「まぁもっともワシは第2皇子ザーク様を押しておりますので、どうでもよい話ではございますがね」

「言いたい事言ってくれやがるッ」

ここに来てアーク子爵はコホンとせきばらいをした。

「この船に爆弾をしかけた。3時間以内に何とかしかしなければこの船は木端微塵だ。さあどうする?2人だけで逃げるか?選択しは沢山あるぞ」

それを聞いたはミラは逆方向にダッシュし始めた。もちろん私も何とかついていく。

「どういう思惑なの?」

「やつはやると言ったらやる男だ!船を交換する!」

船長室のドアをダンダンと開けたミラは、事情を説明した。

「モールス信号ができる方はいますか?いれば、近場の船へ呼びかけてください」

「あいよ」

「あとは観客への呼びかけだな…これはカナにも手伝ってもらうかもしれない」

「やるよ!何だって」

私達は片っ端からお客に向けて声をかけた。

「爆弾が備えられてます!至急船の交換を!」

ミラは船長室に戻り、叫んだ。

「モールス信号の様子はどうです!?」

「幸い客船がすぐ近くにあるって話でさぁ」

「よし、その船に乗り移るぞ!」

観客が荷物を抱えて移動を開始している。バチバチっと電気が切れかけている。

しばらくすると相手の客船が姿を現した。豪華客船のようで、こちらの観客を乗せるには充分かと思えた。船と船を横づけにして、観客をどんどん移動させる。

最後に船長とカナとミラが乗り移った時。

ドォォンと看板のあたりから爆発音がしてきた。船の箇所を順番に爆発していき、虚しくも先ほどまで乗っていた船は沈んでしまった。

その風貌を眺ていたミラは、

「…絶対ゆるさないからな…」

と、ぽつり呟いた。

煌々と輝くミラの顔を見たら、私の気持ちもギュンとなってしまって仕方がなかった。

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