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第19話 2号店

カナは街の中心にあった噴水を更地にして我がコンビニ2号店が建設されている現場を視察にきていた。どうやら順調のようだ。現場の土方も、

「特に問題はありやせんぜ」

と、やかんに入ったお茶を飲みながら言った。

しかしどうも辺りが騒がしい。よく見るとプラカードを抱えた住民がデモらしきものをしていた。24時間のお店ができると自分の店の売り上げが減るかららしい。

「噴水を壊す許可は取っているのか!?」

「今すぐ建設をやめろ!」

ガヤガヤと叫ぶ民衆に対し、カナは魔法の杖を取り出し真上に向けた。呪文を詠唱し、真上に巨大な炎が吹き出した。

「煤になりたいやつは誰!?」

デモ隊はおどろいて四散した。カナはやれやれといった様子で杖をしまう。

「便利なのが1番なのよ」

カナの目つきはここに来た時と比べて鋭くなっているように思えた。

「さ、視察も済んだし1号店に帰りましょ」


1号店に帰ってくると、突然トカゲ男に声をかけられた。

「すいません」

「は、はい?」

「トカゲ用お風呂洗剤はありませんか」

「あ、ありません」

「そうですか、どこ行ってもないんだよなあ」

カナは一応メモにトカゲ用洗剤と書いておいた。

直後、店の中から悲鳴が聞こえてきた。何事?と中に入ると、アイスサーバーでバイトAがバイトEを叱っている風景が見えた。カナはその時点でおおよその察しがついた。

「アイスの原料を入れ間違えたのね?」

「はい‥バニラの中にチョコをいれちゃったんです‥」

「洗い直すから原料代が大損よ。給料から天引きね」

「ぴえん。すみませんー」

やれやれと思っていると、今度は店前で揉め事が起こっていた。男女ペアの2人組だった。

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