表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

おぐらの不思議 

作者: GONJI

世の中に「おぐら」と名の付く物があります

他愛ないことですが子供の頃からこの「おぐら」と言うのが何のことなのか不思議だったんです


まずは、京都市右京区に小倉山(小椋とも雄蔵とも書くそうです)という低い山があります

小倉百人一首はあの有名な歌人藤原定家がこの小倉山の山荘でいろいろな方が詠んだ歌をチョイスしてかるたとしたものが後にこの名前になったらしいとか

何故か蝉丸が出てきたら「うわ~」と言ってしまうのですが・・・


京都市伏見区・宇治市・久世郡久御山町にまたがってかつて巨椋池という湖のような大きな池がありました

これも「おぐらいけ」なんですよ

でも、小倉ではない

さらに疑問は深まりました


食べ物で小倉餡というのがありますよね?

これはこしあんに大納言小豆を混ぜたものらしいのですが、この大納言というのも宮廷の官職の一つで京都の公家を思い起こしてしまい、また京都かよとなるのです


さらにさらに調べてみると歌舞伎・浄瑠璃の外題に小倉山というのがあるそうです


なんと植物にも・・・カエデ科の落葉高木,高山植物でハウチワカエデの別称を小倉山と言うらしい


ますます謎は深まります

そもそも「おぐら」の語源は何なんでしょうね・・・


「樹木が繁茂して暗いこと」が名の起りだとか・・・


うっそうと暗いわけですね



なんでも巨椋池の名前の由来はこの湖畔に巨椋氏という氏族が住んでいてそこから巨椋池になったとか・・・そして小倉も巨椋の転化ではないかと言う説もあるらしい


ということは、おおもとは巨椋なんや!

驚きました!


しかしその後は小倉山関連が多いようですね

小倉山は紅葉の名所でもあるそうなので、この時期は賑わっているでしょうね

小倉餡も小豆の色を小倉山の紅葉の色に例えてそう呼ぶと言う説もあるらしい


なんとなくすっきりしました

良かったですわ


巨椋池は平安京に対する四神相応の朱雀すざくの位置です

今は池もなくなり田んぼが広がっています

追い出された朱雀は今頃どこで何をしているのでしょう?


長年の懸念であった「おぐら」が解決したら、こんどは巨椋池を追い出された「朱雀」のことが気がかりになってきました

奈良県の自動車の飛鳥ナンバーに描かれてはいますけどね・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ