かもしれないかもしれない
好き♡
「好きな人が欲しい。」
ある人の前でだけ口にする。
「なぜあんたにできないのかが分からない。いいなって思う子もいないの?」
これは最近我が家で発生する一連の流れの発端。
我が家で。大学生の。一人暮らしの。我が家で。
彼女はなぜかよくうちにいる。ひょんなことから仲良くなった。
大学にこれと言って友人のいない僕には唯一の存在で、彼女にとっても僕はそうだった。
唯一といっても少し違う。
僕には友達が彼女一人。彼女は異性の友達が僕一人。
彼女は僕を親友という。僕はそれを流しながらもその優越感に浸る。
そんな関係が一年続いた。
どうやら彼女のことが特別なのかもしれないかもしれないない。
ふむ。
なんじゃそれとのツッコミは待ってもらおう。
認めたくない。ほんとにそうかもわからない。
そりゃそうだろ。
一年間ただ彼女が家にいたわけではない。
恩着せがましいかもしれないがお世話していたのだ。一年間。
今更彼女にときめくことなどほとんどない。
しかも彼女は彼氏がいる時ですらうちに居続けたんだ。
誰がそんな不義理な女を。
まあまず説明しようじゃないか。なぜそう思ったかを。
彼女はなぜかモテる。
確かに顔はいいのではないかとは個人的にも思う。
あと愛嬌はあるのではないだろうか。初対面の人ともうまくやる。
でもみんな知らないんだ。
彼女はものすごくわがままだ。
あんなわがまま許容できるのは彼女のことが好きな奴、もしくは僕くらいだろう。
一年間、事あるごとにうちにいたのだ。すべてわがままだった。
好きだから許容できたのでは?
結論を急ぐんじゃない!!それを今考えているんだ!!
まだわからんだろ。
一年一緒にいたらもうそういう風に見れないのでは?
それはいい質問だ。
確かにそれはないこともない。
だからこそいま好きか好きじゃないかがわからないともいえる。
ではそもそもなぜ好きかもと考えたのかを語ろう。
彼女はちょろい。
先述した通り彼女はよくいろんな男に言い寄られる。
ちょろいのだ。すぐなびく。
彼女は人をよく褒める。
すばらしいことだと思うが、知らない男を褒めているのは気持ちのいいものではない。
僕はすばらしい人格をしているわけではないのでムッとする。
そうムッとしてしまったのだ。
つまりは嫉妬だ。
自分の狭量さに驚いた。
こちとら一つ屋根の下にいるのに。嫉妬されるのは本来僕の立場だろう。
それからは彼女が人を褒めるたびに少しだけ、ほんのちょっとだけ、ちょーっとだけ否定的な意見を返したりもした。
そんなこんなしてたら今の悩みに行きついた。
ふむ。
嫌なんだが。
自分のほとんど娘みたいに思ってたやつのこと好きになるなんて。
これは親心か?娘が男に取られそうなパパの気持ちか?
そうだとしても嫌だわ。
こんな恥ずかしいの絶対内緒にしよ。
実話じゃねぇからなあああああああああ!!!!!
前書きは適当です。
感想いただけると嬉しいです。。