4話
そして、私たち4人は作戦を立てなるべく早いうちに侵入することにした。
「しかし、おふたりも『タトゥー』保持者だったとは……」
私がそういうと優良が少し気まずそうに答えてくれた。
「私たちは少し物騒な仕事しているですが、今回のことはプライベートなことだったので上司に相談することができなかったんです」
「いや、優良は相談するべきだって言ったんだが俺が断ったんだ。一般人が俺たちのことを知ったら仲間にするか殺すかのどちらかしかないからな」
と龍二が否定して答えた。
確かに裏の世界にいるものは大抵その世界の組織に入っている。裏の世界では様々な情報が集まるので組織の人間や国のものが集まりやすくなっている。しかし、一般人がいないわけではなく家出などといった事情でこの世界に来る人間も少なくはない。
「それなのにあなた方はリスクを背負ってこの作戦に参加するのですね」
彼らはなんやかんや優しい人種なんだと思う。普通、この世界で生きていると表の人間とかかわることもかかわろうとしないものだ。それを顔をさらして命の危険をかけてまで助けようとするなんてあまりにも無謀だ。いつかその甘さが彼らを殺すかもしれないし、組織の危機や崩壊につながるかもしれないというのに……
しかし、私はそんな生き方も嫌いだとは思えない。私には歩めない姿、歩むことをあきらめた姿だからなのかもしれない……
「雨乃様?どうかなさいましたか?」
感傷にふけっていると隣から顔色を窺うように麗子さんが心配そうに聞いてきた。
「いいえ、何でもありません。少し昔のことを……」
「昔のことですか!?とっても気になります!」
目をキラキラして麗子さんがこれまた声を高らかにして話しかけた。
「それは私たちも気になりますね」
と優良が言い、龍二がそれに同意するように首を縦に振った。
「そうですか。そんなことより、作戦の詳細をもう一度してもらいますよ」
そういうと少し残念な感じに三人が私に目を向けた。
「私の過去を知りたいでしたら少なくとも10億は用意してもらわないと……」
そういうと優良と龍二はあきれたような顔をして、麗子さんは何か考えだした。
「少し無茶すれば雨乃様の情報が手に入る!」
と麗子さんは言い出してスマホを取り出した。
「その金額をだしてももうしっいる情報の確立もありますが……」
そういうと、麗子さんはそっとスマホをしまった。
「さて、先に進みますか!」
と、何もなかったように歩き出した。
そして、少し進むと通路に三人の男性が立って道をふさいでいた。




