2/2
前文~一項~
登場人物
・天馬晴月
・陽川柚
「それでは、新入生代表の天馬晴月さんから、ご挨拶をいただきたいと思います。」
彼女は席を立ち、その長く白い髪を靡かせ、壇上へ上がり、瑠璃色の綺麗な瞳を皆の方へ向ける。
彼女は話し始めた。
この講堂にいる者皆の視線が彼女に移った。まるで、新種の宝石を発見したかのように。
「ありがとうございました。」
そうして彼女は完璧と言えるお辞儀をし、壇上を降りた。
彼女のこの挨拶は、この学園の生徒会選挙の歴史を変えるひとつのきっかけとなる。