第3話 貴女が気になるのは…1
リョウside
(土)0:40過ぎ
俺は、今の仕事が好きなの……
(家に帰りたくない)
で冴多さんのウチに……今日も9:00から仕事なのに……
リョウ「冴多さんゴメン」
心紀「大丈夫! リョウはオーナーシェフじゃん? 11:30迄にさ来れば良いよ!」
リョウ「帰りたくない……てか、開店時間に出勤はなくない? いくらなんでも」
心紀「だよね! ウチ泊まれば?」
リョウ「最近毎日泊まってるし……冴多さん、何処までお人好しなのよ? あのさ……昼間はゴメン」
心紀「何が? リョウとふうちゃんに感謝してんの親父も前の職場でも同じ事さ……俺が客なら賞味期限切れ寸前とかさ無いよね……『整理しろ』理解しよう、確認しようの姿勢や改善が見られない奴クビ当たり前だよ、一緒に店をってさ拾ってくれてありがとうなの」
リョウ「マジお人好しだよね?」
からかい口調で言ったのにさ、真面目にさ……アドバイス迄さ
心紀「リョウは間違えたかしれないけど勝てるよ! 勝って欲しい! 才能あるんだしさ、英士さんかな? 倫ちゃん?」
リョウ「倫くんは探偵だし山乃さんは弁護士よ? どっちだろ?」
心紀「分かんないよ! 二人に聞けば?」
リョウ「アハハ!」
若干キレ気味の冴多さん何時もありがとうって思ってんの……言わないけど……褒めると調子に乗るから……じゃなくて俺が天の邪鬼だから
御厨涼也23才、山乃英士25才、冴多心紀24才、源本倫23才、冴多さんは幼稚園からの幼馴染み、半年、冴多さんが先に生まれたから(12月)学年でも残念ながら……山乃さんは倫くんの幼馴染み、倫くんは俺と同い年、中学校で知り合って今に至るんだけど……
リョウ「全くさ、皆の忠告通りでしたよ」
心紀「……リョウ……」
俺の家は県……地域では有名老舗の旅館でさ、跡継ぎの3才上の兄みたいに……良い子じゃ無くて、18才で家から出て有名イタリア料理店で働いて調理師免許取って昨年9月に……
リョウ「打算的だった、逃げたかった……」
心紀「まだ間に合うよ!」
翌日土曜日本来ならアラカルトメニューできっと売上げも……それより1秒でも早く……忙しい筈の二人に冴多さん……皆仕事を都合付けてまで……
倫「案外早かったな」
倫くんのカウンターパンチ
英士「オイラ……この手の分野はムリだ」
山乃さんのノラリクラリ
けど、親身に相談に乗って来れるんでしょ?
普段ならありがた迷惑と感じる位に……でも、
助けて欲しいんだ……
ふと、ふうちゃんの顔が浮かんだ半年以上前に出逢えてたら……貴女が気になるのは……きっと……
……正しい事して『御免なさい』って……怒ったように感じた? 特に頼まれ事の後に、イヤ誉めても言うよね?
ふうちゃん?
よろしくお願いします