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終末
突如として、アジトは爆破された。
サテンがなにかしたのだろうか。
それを想像することはウルフにはできなかった。
「くふ。 お前……の仕業か」
「ダメだよ。 ウルフ。 人を信用しすぎちゃ」
何かがおかしい。
そう、ウルフの体は再生をしない。
「お前……なにを」
「もうおやすみ。 ウルフ。 ごめんね失敗しちゃって」
ウルフの視界が狭まっていく。
サテンは、涙をとめることはなかった。
「今度は成功させるね」
誓いをする。
今度こそ……それを思うのは誰か。
もうそれさえも分からなかった。




