お部屋DEイチャイチャ☆
「優希、あまりくっつかないで」
今、私に後ろから抱きついている女の子は優希、私の彼女だ。
普通の子より、心なしかスキンシップが多い気がする。
「やだ、今は亜希ちゃんをぎゅうっとしたい気分なの♪」
「何それ、はた迷惑」
嘘、優希に抱きつかれるとドキドキしてしまう。
もっとこうしていたいだなんて、言えない。
「そんな・・・」
と、優希は悲しそうな表情で私から離れて、こちらを見る。
あ、行かないで・・・
何だかんだで優希が離れると、
とても寂しい。 寂しさにいてもたってもいられなくなって、
「馬鹿、ほんの冗談」と
優希の手をこちらに引き寄せる。
「亜希ちゃん・・・」
優希は嬉しそうな顔でこちらを見る。
そんな間近でこっちを見ないで欲しい。
「亜希ちゃん顔真っ赤w」
「気のせいでしょ」
「本当に?」と言って、
優希が私の頬に触れると
「うわ、すごく熱い!」と驚いたように言う。
いや、改めて言われると余計に恥ずかしい。
素直になるのは、色々とプライドが許さないのだ。
「こんなに真っ赤になるなんて、亜希ちゃん可愛すぎる!」
と余計に抱きしめる腕の力を強くして、ちょっと苦しくなる。
「優希、苦しい・・・」
「亜希ちゃんが可愛いのが悪い」
と、理由になってない理由をしれっと言って、力を弱める気は無いみたいだ。
でも、嫌じゃない。
優希なら何でもアリな気がする。
「優希」
「何? 亜希ちゃん」
「これからも―」
素直じゃない私だけど、ずっと一緒にいてね?