第7話:異世界生活
スモル村、早朝
鳥の鳴き声と共にハルキが目覚める
ハルキ(ぐっすり寝れた、みんなはもう起きてるのかな?)
隣のベッドを見るとげんはまだ寝ていた
虎「おはよう」
虎も丁度起きたみたいだ
ハルキ「おはようございます」
虎「とりあえず顔でも洗って下降りて朝食でもとりますか。エルさんはもう起きて行ってるみたいですね。げんはまだ寝かせておきますか」
ハルキ「はい」
宿から提供される一泊分の朝食を貰うために、2人は宿の一階に降りて行った
宿の一階には広間に長方形の長いテーブルが置いてあり、すでにそこにはエルとクマが雑談しながら朝食をとっていた。
虎「ちす、おはようございます」
エル、クマ「おはよう」
ハルキ「おはようです」
朝食に用意されたのはパンと牛乳、白いシチューであった。
虎「けっこう私らの世界と一緒の料理なんですね。美味い」
エル「そうですね。塩とかコショウもあるんですよ」
ハルキ「まるっきり同じだ。。すごいな」
虎「クマさんはけっこう早めに起きたんです?」
クマ「ああ、自分の気に入った枕じゃないとあまり寝れなくて、はは」
そうこうしてる間に続々と他の人達も降りてきた
ヒビキ「おはようござますー」
やきお「おはよすー!みんな早いスね」
ナギ「うう、眠い。。」
げん「みんな居なくてびっくりしたわ」
全員が起き、朝食を取り終えた後再び今後の計画を立てるみんな
ぽよ「それじゃ準備してヘルマンの街に行きますか。どれくらいかかるかわかる虎?」
虎「えーと、確か村長が言うには歩いて1日ほどかかると」
クマ「この村どんだけ田舎」
ぽよ「それじゃ道中野宿しないとな。。やきお今いくら持ってる?」
やきお「12ギルす」
ぽよ「昨日道具屋で携帯テントが一個3ギルで売ってたから二つ買うか」
ゆみ「私洋服欲しいです。もう制服ボロボロ。。」
一瞬困ったぽよは虎にアイコンタクトを送った
虎「ごめんよゆみ、今はまだ他に必要な物が沢山あるんだ。街についてお金稼いだら服を買おう。ずっと制服のままじゃ汚いからな」
ゆみ「うん、わかりました」
ぽよ「それじゃ後は薬草や包帯が必要だな」
アリサ「薬草なら昨日らみさん達と村の周りに生えていたので、いくつか取ってきましたよ」
ぽよ「おお、いいね。それじゃいくつか包帯を買って、出発しますか」
道具屋で買い物を済ませたぽよ達は村長に挨拶し、村を出た。
やきお「冒険再びってヤツですね」
虎「そうですね、みなさん昨日のフォーメーションを崩さぬよう進みましょう」
昨日と同じように前方にクマ、エル、ヒビキ立ち、全員はヘルマンの街へと向かった。
道中モンスターに軽く絡まれるもの、なんとか処理をし進んで行った。
空も暗くなり、みんなは野宿をしようとしていた。
ぽよ「それじゃここらで一旦休憩しますか」
携帯用テントを取り出すぽよ
ナギ「ああーづがれだあ」
虎「それじゃ一晩休みますか。私が最初の見張りしますよ」
ハルキ「僕も見ますよ虎さん」
らみ「私もー」
虎「それじゃこの村長さんから貰った腕時計で、4時間ほど経ちましたらどなたかお願いします」
ヒビキ「その時は私が」
ヒビキの他にもアリサ、クマが答えた
一つのテントには4人ほど入れるスペースがあったので、何人かはテントで寝、残りはテントの前の焚き火の周りで横になり睡眠をとった。夜の平原の中でも、暖かい季節のためか野宿もそこまで彼らにとって苦ではなかった。
虎「この村長から貰った腕時計を見る感じ私達がいた地球と同じ時間を数えているようですね」
らみ「ほへーほんと海外に連れてかれちゃった気分ですね」
ハルキ「今頃俺たち日本で行方不明者ってなってるのかな」
虎「どうですかね。。」
らみ「なんとか帰れるよ!元気出しましょ」
交代の時間がやってき、ヒビキ達を起こす虎
虎「それでは後お願いします、おやすみなさい」
ヒビキ「ふぁい。。」
ハルキ(眠そうなヒビキさんうけるw)
何事もなく朝日を迎え、テントもたたみ再び出発した一同は安全にヘルマンの街に到着した。
ついた頃には午前9時になっていた。
ぽよ「ふぅ。無事にこれたか」
やきお「やたーーー」
ぽよ「とりあえず冒険者組合に行き、何人かはクエストを受けてお金を稼ぎますか」
一同は冒険者組合の建物の場所を街の人から聞いたのを頼りに目指した
ハルキ「ここか。。」
中に入るとそこは結構な広さで酒場みたいに丸いテーブルと椅子ががいくつか置いてあり、奥にはカウンターがあり人が受付を行っていた。
ぽよ「すみませんー俺達初めてなんだけどクエストって受けれますか?」
受付の女性「はいーこの本のリストに載っているのが公式の街で登録してあるいつでも受けれるクエストで、あちらの掲示板に貼られてる紙が最近依頼を貰った一度だけのクエストですー。受けたい場合紙をこちらに持ってきてもらえると」
ニコッと微笑みながら教えてくれる受付の女性
受付の女性「仕事の内容はさまざまですが全て自己責任で受けれますよ。依頼の報酬は公式ならこちらで、掲示板のは依頼者にクリア次第連絡を取り、依頼者から頂く感じです」
ぽよ「ふむふむ。。」
クエストリストを眺めるぽよ
ぽよ「雑草むしりからモンスター退治までいろいろあるね」
虎「とりあえず簡単のやります?」
掲示板から紙を剥がし持ってきたやきお
やきお「虎さんこれどう?魔王軍の拠点基地討伐。依頼主はベルガン王国だって。依頼料100000ギル!」
虎「戻してきなさい、死にますよ」
やきお「はーい」
ぽよ「なにかできそうなのあるか?ハルキ」
ハルキ「そうですねー。。。」
リストを読むハルキ
ハルキ「この蜘蛛退治ならいけるんじゃないです?前いた蜘蛛みたいですし。報酬もなかなか」
ぽよ「おk、それじゃこれはハルキとヒビキさん、後はエルに頼もうかな」
エル「了解」
ヒビキ「わかりました」
ナギ「俺この薬浮く理研究ってやつやっても良い?張り紙のやつなんだけど」
ぽよ「おっけ」
それぞれ自分でできそうなクエストを受けていった
ぽよ「それじゃ俺とゆみさん、げんで市場調査と今晩の寝床を探しておくよ。クエストが終わったら組合の広間で集合でー」
それぞれ自分のクエストをやりに分散した
ハルキ 「それじゃ行きましょうか」
ハルキ達の受けたクエスト、蜘蛛退治の内容はヘルマン周辺の蜘蛛の目を20個取ってこいである
ハルキ「頑張りますか、ヒビキさんの槍で牽制しつつ俺とエルさんで隙をついて倒しますね」
エル「早速きましたぜ」
ヒビキ「くらえ!」
ハルキ「今だ!」
エル「ほらよ!」
順調に蜘蛛の目を取り出し袋に詰めていくハルキ達
ハルキ「この作業けっこうグロいすね」
蜘蛛の目を20個取り終える頃には夕方になっていた
ヒビキ「ふーふー。。終わりましたね」
ハルキ「お疲れ様です」
エル「お疲れ」
クエストの報告をしに組合の建物に入ると広間にはすでにみんながいた。
げん「大丈夫だった?」
ヒビキ「はい、平気でしたよ。モンスターと戦い慣れてるのかですけど。うまくできました」
全員報告を終え報酬を貰い、全員のギルを数えるぽよ
ぽよ「どれどれ。。300ギルってとこか。今日は街を色々回ってみて俺たち12人が住めそうな家を提供してくれる人を見つけたんだ。なかなか良い家だったよ」
やきお「異世界生活きたー」
ぽよ「ただ家の金額が2000ギルなんだ。借金で毎週50ギル払えば貸してくれるって言うんだけど。どする?」
クマ「ローンか。。」
ぽよ「一応生活費とかと家のローンも組み合わせて計算した結果。毎日280ギル稼げば、10ヶ月11ヶ月で借金返済できる」
虎「けっこうギリギリの生活でですよね」
ぽよ「そうだね今回ハルキ達がモンスター討伐のクエストでけっこう稼いだから、もう少し欲しいかもしれない」
ハルキ「俺やりますよ。魔物退治」
やきお「惚れた」
一同は話し合いの結果家を買うことに賛成し、家へと向かった。
家は館までとは行かなが、けっこうな大きさある二階建ての建物であった
ぽよ「けっこうでかい家でしょー」
ハルキ「なかなか良い家ですね」
ぽよ「それじゃ俺は色々家主と話してくるから。部屋はトイレ風呂も二つキッチン、リビングも色々と。部屋も12個あるから各々で決めといてくれ」
やきお「おっしゃーーいい部屋貰うぜええ」
らみ「ちょっと、レディファーストだから!私穴空いてる部屋とか嫌だからね!」
新しい家に住むことではしゃぐ2人
ハルキ(さて。。どこの部屋にするかなー)
部屋をそれぞれ決めた全員は家の一階のリビングに集まり今後の計画を立ていた
虎「それじゃとりあえず今後は借金返済のために毎日クエストで最低350ギルは貯めて行きましょう!」
ぽよ「そうだな。貯金も欲しいしね」
クマ「今後引っ張っていくリーダーでも決めるか?」
やきお「なるほど俺っすね」
虎「そうですね。ぽよさんが良いと私は思いますが。どうでしょう」
やきお(あれ無視?)
クマ「そうだね、ぽよにお金の管理等色々して貰うか」
一同ぽよがリーダーに賛成した
クマ「とりあえず腹減ったクマ」
虎「ご飯にしますか材料の買い出しをヒビキさん、アリサ、ゆみさん、らみさんにお願いしても良いですか?」
らみ「任せてーー。料理得意だから!良いもの作るよー!」
買い出しと料理を終えリビングで食事をする一同
ハルキ「いただきます。ぱく、うまい!」
らみ「魚が売ってあったので寿司作っちゃいました」
やきお「寿司職人、まじぱねぇ」
ぽよ「とりあえず今は借金返済を目標に!日本への帰還はそれから考えましょ。世界は広いみたいだしこれからいっぱい見て回りますか」
オー!
ぽよ「それじゃ今後ともみんな、一緒によろしくぅ!」
一同は持っている飲み物で乾杯をする(もちろんジュース)
カーン