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The Terminal  作者: 丹羽
第1章:始発
5/8

第5話:冒険の始まり

・・・・



ハルキ(。。。ん。。)

ハルキ「うっ」


重たそうにゆっくりと目を覚ますハルキ


アリサ「ハルキさん!起きた!待っててみんな呼んでくる」


ハルキが目覚めた場所は布の下に木の葉が敷き詰めてある手製の布団であった


アリサ「みんな!ハルキさんが起きました!」

ハルキ(ここは。。)


どうやらあのゴブリン襲撃戦からいくつかの時間が経ったらしい

それに気づいたハルキは少しだけ安心し、すぐに他の仲間の安否を心配した


ハルキ(生きてる。。良かった。他のみんなは大丈夫かな。。)


ガヤガヤ


話し声と共にハルキの元に虎、クマ、ぽよ、アリサ、やきお、らみが来た


虎「ハルキ!」


嬉しそうに声を上げる虎


虎「良かった目を覚ましてくれて。。あの時頭をぶつけてたが大丈夫でしたか?」

ハルキ「ああ、なんとか。それよりも他のみんなは?げん達が見当たらないけど。。」

クマ「ああ、みんな無事だ。あの戦いでハルキも含め負傷者はでたが、ハルキ以外はみんなピンピンしてるよ」

ハルキ「そうか。。良かった。。あのボスゴブリン倒したの?」


クマがニヤケながら答えた


クマ「倒したよ。雑魚も倒した。気になるならゴブリンのアジト見に行く?ボスの首と雑魚の首がゴロゴロ転がってるぜ。」

ハルキ「いや、イイです。気持ち悪い」

クマ「あれ、死体に趣味もってなかった?」

ハルキ「いや、ないです」


フッと鼻で笑いながら虎が言う


虎「フッ、大丈夫そうだね。今居ない他のみんなは食料の確保等、森の探索に出てるよ、いずれ帰ってくる。げんが心配してたぞ」

やきお「おいらも心配したんだぜ。いやーでも流石ハルキングは強いわ〜」

ハルキ「やっくん(やきおのあだ名)も頑張ったよ。ほんとみんなのおかげだ。ありがとう」

虎「今俺たちがいる場所はこの前見つけた湖の近でしてね。ここを今拠点にし活動してるんだ」

らみ「このハルキさんが使ってる布団も私が作ったんですよ!すごいっしょ」

ハルキ「うん、なかなかすごいよ。ところで俺は一体どれくらい寝てたの?」


クマが再びニヤケて答えた


クマ「あれから10年経った」

虎「もうクマさん。。」

ぽよ「3日ぐらいしかまだ経ってないよ。ハルキも目覚めたしこれから森の外に出ようと思う」

ハルキ(3日も。。長いな。初めてそんなに寝た)

ハルキ「え?もう外の道を見つけたんです?」

ぽよ「ああ、昨日エルが広い草原に出たみたいで、少し進んだ他看板があったんだ。驚くと思うけど看板日本語で左の方角に【スモル村】、右の方角、俺達が今いる森の方にさして【クラの森】って書いてあったらしい」

ハルキ「日本語!ここは日本と関係があるのかな。。」

ぽよ「どうだろうね。ゴブリンみたいなあんな化け物見たこともないし日本であって欲しくないよ俺は。とりあえず荷物の準備をし、そのスモル村に行ってみようじゃない。少しは情報が入るかもしれない」

ハルキ「そうですね」

らみ「ハルキさん、ゴブリンから奪った無事防具はいっぱい取ってあるので使ってください。近くなので案内します」

ハルキ「おk。ありがとう」


ハルキは布団から飛び出し、らみの案内の元、近くの武器庫らしきテントに案内してもらった


ハルキ(ここは本当に何処なんだろう。。クラの森なんて初めて聞く。。)

らみ「ハルキさんほらこれ。槍など 長剣短剣。ありまっせ。これで一緒にモンスターやっつけちゃいましょう」

ハルキ(考えても仕方ないな。とりあえずは力だ。危険な場所だここは。武装して少しでも有利の状況に)

ハルキ「それじゃー俺は、この剣と短剣にするかな」


ハルキは長剣と短剣を二つ手に取り、長剣を左腰の鞘に。短剣を後ろ腰の鞘に二つクロスするように収め武装した。

それぞれの武器は少し錆つき汚いが、使うには支障が無さそうであった。


ハルキ「らみさん、水を貰ってもいい?喉乾いちた」

らみ「はい、水ならいっぱいありまっせ。こっちです」


武器庫を出たらみは、ハルキに拠点に真ん中で待つよう指示した


らみ「あそこにからまっすぐ歩くとすぐあの時見つけた湖なんだよー。汲んできてあげるから待っててくだせ」

ハルキ「サンクス」


クマ達が3日で作ったであろう拠点の真ん中で見渡すハルキ


ハルキ(ここが。。みんなすごいな。よくできた秘密基地みたいだ。懐かしいな。小学校の頃良く作ってたな〜)


らみが戻ってきた


らみ「おまた〜、はい」


小さな容器をハルキに手渡すらみ


ハルキ「あざす。。ゴクゴク、うまいなやっぱここの湖は!」

らみ「だよね、やきおなんて飲み過ぎて下痢になって面白かったよ」

ハルキ「ははは、やっくんらしいわ」


2人が話している中、げん、エル、ナギ、ゆみ、ヒビキが帰ってきた


げん「ハルキ!」

ハルキ「おっすげん」

ヒビキ「身体の方は大丈夫ですか?」

ハルキ「うん、ダイジョブダイジョブ、みんなも平気そうで良かった」


みんな元気そうだ。安心したハルキ。

ナギがハルキに紫の星型の果物を渡した


ナギ「ハルキさん食う?結構美味しいいこれ。いま取ってきてたんだ」

ハルキ「紫色だけど。。大丈夫なん?」

ナギ「平気平気!めっちゃ美味いよ。ブドウとイチゴを足して二で割った感じ」

ハルキ「ほほ、どれどれ。。ガブ。。。美味い!」

ナギ「でしょ!いっぱい取ってきたから。スモル村までの食料は大丈夫だと思う」


どうやらみんなの準備はできているらしい

そろそろ村への出発と言ったところか


ハルキ「すまないみんな、俺が寝てる間こんな準備はして貰って」

ゆみ「いえ良いんですよ。ハルキさんの作戦が無かったら今頃私達ゴブリンに」


ぽよ「お、帰ってきたんだねみんな」

エル「いっぱい取ってきましたよ。生き残ってる雑魚ゴブリンにも出くわさなかったので、今が森を出るチャンスかと」

ぽよ「おし、みんなそれじゃー支度してけろーそろそろ村目指すよ」


了解、はい、わかりました

言葉がこだまする中。みんなが荷物を整理、武器を装備等し始めた


ハルキ(俺もなんかする事ないかな。。)

ハルキ「ぽよさん、ゴブリンの拠点ってもう全部漁ったんです?」

ぽよ「いや、全部とは言えないけど。今はあそこは行かないほうがいい。ゴブリンの死体を放置してたせいか狼が出るようになってね。結構危険なんだ」

ハルキ「なるほど。。」


武器も装備しゴブリンが持っていたと思われる小さなカバンに布で包んだ木の実を入れる。


ぽよ「ハルキ、これも入れておけ」


ぽよは小さな銅の硬貨をハルキに渡した


ハルキ「10円玉みたいですねこれ。お金ですかね?」

ぽよ「もしかしたらな、この世界の通貨かもしれない。ゴブリンのアジトにあったんだ。必要かもしれないから少し持っててくれ」

ハルキ「はい」


12人全員の準備が整った


ぽよ「ほい、それじゃ。行きますか皆さん。森に外にも敵がいるかもしれないからフォーメーションを組んで進もう。それじゃ虎説明よろしく」

虎「そんな突然。。えーっと。 エルさんが道順を示してくれるので 、エルさん、クマさん、ヒビキさんで前方を。右側面に私。左にハルキ。 後ろにげん、らみで警戒しつつ進みましょう。残りの人たちは 私達の後ろに付いて周りを警戒しててください。戦い方は。。」

ハルキ(長い話が始まるな。。)

クマ「それじゃ行こうか」

虎「え、まだ続きですよ」

クマ「まぁなんとかなるでしょう。何か見つけたらすぐ報告するように」

ぽよ「虎の話は長いからな〜。。まぁ気をつけて進もう。あいにく武器は近接用しかないから、戦闘はクマさんヒビキさんに任せましょう。危なくなったらそくハルキと虎にスイッチで」

ヒビキ「わかりました」


スモル村への冒険が今始まった



進み始め20分位経った頃だろうか、エル達の前方に広い光が差した。


エル「草原です」


その一言共にハルキ達は森を抜け出し、広い草原にたどり着いた。


ハルキ(すげー広い)

やきお「おらわくわくっすぞ」


空も快晴。とても綺麗な平原であった


ナギ「アメリカにある牧場見たい。凄い広いね」

エル「もうすこし進むと看板があるんですよね。そこに道しるべが日本語で書いてありました」

ハルキ(めっちゃ気になる)


ハルキ達はフォーメーションを崩さぬよう行進を続けた

10分後例の看板を見つけた


←スモル村、→クラの森


ヒビキ「ほんとうだ。。凄いですねこれ。。本当に日本語だ」

やきお「でもこんな平原日本に絶対ないっしょ」

虎「気になりますね。村へ行きましょう」


村へと行進している中、虎が何かを見つけた


虎「皆さん!何かが近寄ってくる!。。あれは。。!」


それは1メートルほどの蜘蛛であった


ナギ「でか!!虫無理無理無理無理無理無理」


蜘蛛は今にも襲いかかってきそうだ


クマ「ヒビキ!行くぞ!他の人も構えて! 後衛は後ろに警戒!」

ヒビキ「はい!」


ヒビキの装備してる槍で距離を取りうまく蜘蛛を仕留めるクマ達


ヒビキ「ふぅ。。やりました」

クマ「gj」

ハルキ(さすがクマさん、冷静だ)


みんなは村へとまた歩み始めた


道中数体のモンスターに絡まれつつも全員は無事に村の周辺にたどり着いた


エル「村らしき場所が見えてきました!」

やきお「おしゃーーー始まりの村じゃい!!」

げん「おらもワクワクしてぎだ」

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