第2話:ゴブリンの森
「あれ、ハルキとナギ君じゃん。良かったーーマジここどこ」
ハルキ、ナギ「げん!」
草むらから出てきたにはハルキの同級生で親友のげんだった
ナギ「良かった〜熊かと思ったよ。マジ怖かった」
げん「熊て。。。んなばかな」
ナギ「いやーでもここ危ないかもしれないよ」
ハルキ「そうだね。。熊よりクマさんがいるかもしれない。あの人は結構なドSだから。。」
ナギ「これ他にもこの森に迷い込んでる人居るんじゃないの?」
げん「マジか」
ハルキ「探索を続けよう。あと本当に危険かもだからとりえずこの木の棒で」
ハルキは地面に落ちてる太い木の棒を各自装備できる様に渡し、探索を続行した
3人が歩いて居ると突然人の物とは思えない音が聞こえた
「がぁわあああああ」
ナギ「これ絶対にやばいよバケモンでしょ」
げん「足音もする。。近づいてくる。。ヤバイよこれ」
ハルキ「木の上だ、隠れよう それぞれ違う木に乗ってやりすごそ」
3人は木に登り木の葉と枝で身を隠しやり過ごそうとした
近づいてくる足音、不気味な鳴き声
それはハルキたちの木下まで来た
その生き物三体は地面に生えているキノコを取り、彼らのカゴに入れつつ行進していた
げん(やば。。魔物じゃん。。)
ハルキ(ゴブリンみたいだ、見つかったら殺される)
ゴブリン達は辺りのキノコを取り尽くすと何処かへ消えていった
ゴブリン達が去ったのを確認したハルキ達は木を降りた
ハルキ「やばいなここ。もし他の人もこの森にいたら危ないぞ」
ナギ「この木の棒でやれるの。。。?」
ハルキ「急いで森を出よう、なるべく戦闘は避けたい。森の外なら村とかあるかも」
げん「わかった付いていくよ」
ハルキ「げんは後ろに気を使っていて。ナギ君は左右に。何か聞こえたら小声ですぐ知らせて」
ナギ、げん「ok」
3人は慎重に進み続けた
歩いてから30ぐらい経った時、誰かの叫び声が聞こえた
「うわあああああああ」
ハルキ「誰かいる!人っぽい声だった。見に行こ」
ゆっくりと3人は声のした方に近づいていく
そこにはゴブリンが人を襲おうとしていた
げん「【ヒビキ】さんだ!同じ学校の先輩の」
ナギ「本当だ、やばそうだねこれ襲われてる」
ゴブリン「がぁわぁぁ!」
鳴き声とともにゴブリンは自前の刃物でヒビキを襲う
間一髪で避け、走り回るヒビキ
ハルキ「行こうみんな、3対1だ。一気に殴りかかろう。頭を集中的に、行くぞ!」
ハルキ達はゴブリンの後ろを取り 木の棒でゴブリンの頭を強打させる
ハルキ「うおおおおお、おら!」
不意の一撃を喰らいよろめくゴブリン。すかさずナギとげんも叩く
ナギ「おりゃ!」
げん「くらいやがれ!」
ゴブリンは地面に倒れた。ハルキ達は保険にもう三十発ほどゴブリンの頭を殴り続けた
ハルキ「ふぅ。。こんなもんだろ。。」
げん「おっしゃ!勝った!!」
ヒビキ「み。。みなさん!」
ハルキ「大丈夫?ヒビキさん。ビックリしました、ヒビキさんもここに来てたなんて」
ナギ「しかもゴブリンに襲われてるし」
ヒビキ「いや、本当っすよもう。。死ぬかと思いました。ありがとうございます助けてくれて」
ハルキ(いつも通り俺たち後輩にも礼儀正しい先輩で面白い)
ハルキ「なんとかなって良かった。さっきみたいなゴブリンがまだこの森に居るので何とか抜け出しましょう」
ヒビキ「わかりました、頑張ります」
ハルキは先ほど倒したゴブリンに手荷物を漁り、剣と袋を剥ぎ取った
ナギ「うぇ、ハルキさん死体漁るなんて。。」
ハルキ「この剣で戦えそう。あとこれ、食えそうだけど」
ハルキは赤い果実を3人に見せた
ヒビキ「なんか三角のリンゴ?みたいですね」
ハルキ「食料も確保しないとね。なんとか森を脱出するぞ」
「ハルキか?」
誰だと思いハルキは後ろを振り返った。そこにはハルキの学校の先輩クマ、その後ろに【ゆみ】、【アリサ】、ぽよが居た
ハルキ「クマさん?!それにみんなも」
ぽよ「無事みたいだね、これは瑞反のみんな居そうな勢いだな」
クマとぽよはゴブリンが持って居た剣を持って居るのを見たハルキ
ハルキ「クマさん達もゴブリンと戦ったんですか?」
クマ「ん、ああ。二体居たからぶっ飛ばした」
ぽよ「これがその戦利品ってわけよ。ところでハルキ、この人知らない?同じ瑞反の生徒みたいなんだけど。俺面識ないんよね」
ぽよが示したのはゆみだった
ハルキ「その人はゆみさんですよ、お久しぶりです。ほら虎さんの彼女です」
ゆみ「久しぶりです、虎さんも来てるんでしょうかね。。」
ぽよ「あ〜虎のね。あいつも来てるんかな〜。いやー困ったね〜」
クマ「んで、こっちがハルキの彼女か」
クマが示したのはアリサだった
ハルキ「いや、違います!元です元カノ」
クマ「ふ。。」
クマは不気味な笑みでハルキを笑い 8人は合流した
これからの予定を立てるハルキ達8人、森を慎重に探索しつつ、森から脱出しようと試みていた
ナギ「この森でかい。。もう疲れた。。」
ぽよ「確かに広いね。。全然森から出れない。このままじゃ日が沈んでもっと厄介に」
ハルキ「このまま森で一晩過ごしそうですね。。魔物には気をつけないと」
8人は歩いて居ると人影を発見した
ぽよ「しっ!。。誰かいるぞ」
ゆっくりと近づくハルキ達、そこにはなんと虎達が木を背に横たわって居た。
ゆみ「虎!みんなまで。。」
虎「!!ゆみ!来てたのか!無事で良かった」
虎、【らみ】、【やきお】、【エル】が地面に座り込んで居た
4人とも同じ瑞反高校の生徒だ
4人とも疲れ切った表情であった。
何人か怪我も追って居て、その中で特にエルが重症そうである
ハルキ「みんな。。一体何が。。」
虎「ゴブリンだ。。あいつらと戦闘しけっこう傷を負ってね。。エルが結構ひどいんだ。見てあげてくれ」
エル「へへ。。しくじっちまいました。。」
ハルキ「エルさん。。傷口はなんとか止血できてるみたいですね。ばい菌が入らないよう水で洗わないと」
クマ「それじゃ手分けして水分、食料、あとは使えそうな物を探すか」
ぽよ「武器は木の棒8本。剣が4本か。3グループに分かれて行動するか。もし危なくなったらすぐ逃げるかこの場所にすぐ来るように」
ハルキ達は12人は3つのグループに分かれて行動した
エルが重症で動けないので、この場所で守るグループ
《エル、ぽよ、アリサ、げん》
水源を探し水を汲んでくるグループ
《ハルキ、虎、ヒビキ、らみ》
あたりの食料を調達しつつ周りを探索するグループ
《クマ、やきお、ゆみ、ナギ》
ぽよ「それじゃ、みんな気をつけて。何か分かったら後ほど教えてくれ。日が沈むまでには帰るんだぞ》
クマ「行くぞ焼きおにぎり、あまりはしゃぐなよ」
やきお「大丈夫っすよwwwエル先輩待っててくだせい。すぐ薬草みたいなの取って来るんで!」
虎「ゆみを任せましたクマさん」
クマ「おう」
こうしてハルキ達のサバイバル生活が始まった