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300文字小説

カレンダーめくり

作者: 林 秀明

「もう今月も終わりなのか」


日付カレンダーをめくる度に私はため息をつく。

一日一日楽しく生きようと決め、日課として

自分が始めたのに、もうめくる度に嫌な気持ちになる。


ある日の事、いつものようにカレンダーをめくり、ゴミ箱へ捨てようとすると、

娘が近付いてきて、

「紙を捨てたらもったいないよ。捨てるならちょうだい」と言い、

紙を取り、裏に色鉛筆で絵を描き始めた。


「そう言えば、今月は小学校で資源を大切にしようって取り組んでいたな」

私はその一針を忘れていた事に反省するとともに、

もしかしたらと次の日も同じように紙を捨てようとしたら、


「麻友がその紙もらうの。捨てちゃだめ」と娘が言ってきた。

私のカレンダーめくりは、今月は楽しくなりそうだ。


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