アイアンバンクをぶっ壊せ!
「服装は?完璧だ!ネクタイ!OK!ワイシャツは?ん~、パリッパリ!今日も最高だぜ!」
「パパー、ママがもう行くって言ってるよ~」
「あぁ、わかってるさ!愛しのムァイハニー、今、行っくよーん!」
おっと、自己紹介が遅れたなベイベー。俺の名前はジョナサン。ジョースターじゃねぇぜ?コースターでもない。ジョナサン、ロンドだ。イケイケの高身長、性格ハキハキ、業務成績完璧のモテモテ男性ホルモンぶっぱなしマシーンだ!
こう見えて月収は軽く二百万超えの超一流エリートさ。え?見た目もエリートだって?はっは、知ってるよ!可愛い可愛い娘のパンデちゃんに超美人一流大卒のグレイティーなマイハニー、レジェンドミカ!乗ってる車?フェラーリにポルシェに黒塗りベンツ、たまーにカマロを高速道路でアクセラレータ。
こんなモッテモッテの俺がどんな仕事してるか知りたい?知りたいでしょ!でも内緒ー!極秘のお仕事だからねー。誰にも教えないよ。
おっと、お仕事タイムだ。もっと君たちとくっちゃべっていたいけどエリートのボクちゃんはニートの君たちと違って忙しいのさ!バイビー!
「俺は超能力者のベネット。今のお前の心のヴォイス、全てクリアーだ」
コイツァ俺の仕事仲間のベネット。超能力者とかっていう厨二設定を未だに引きずってるクレイジーボーイさ。
「ちなみに俺の仕事は教えねぇっつったが、実際のところ俺は本業よりも副業の方が稼ぎが多いんだ」
表向きでは理想の夫、裏では・・・おっと?
「おいおいおい、ベネット、俺の心の声を口に出すのはやめるんだ。そして、超能力者とかいう設定もな!」
おっと、またせたな、お話の続きいこーか!そうそうそう、俺は表向きでは理想の夫。裏では銀行の悪事を暴いて銀行のマネーを根こそぎ頂いちゃうクレイジーなボーイなのさ。
と言っても、全額が俺の物になるわけじゃぁないんだ。まぁ手取りは最大で五百万くらい。それを仲間のベネットと・・・もうひとりいるんだが今日はまだ来てない。
まぁその三人でマウンテンカッツ、すなわち山分けするわけだOK?
残ったマネー?そんなもんちゃんと返すに決まってるだろ!持ち主の国民諸君にな!とまぁ、そういうわけで俺ぁこれから副業の依頼をこなして来るってわけさ!
家族のパンデちゃんとミカ、それから愛しのペットでセキセイなインコのチョンチョンちゃんを騙すのは心が痛むけどこれも正義のためなのさ!
オーマイガッ!
もう飛行機が到着してるじゃねーか!おい、ベネット!お前のなんかすごいやつあるだろ!あれで飛行機の中まで連れてってくれよ!
「了解した」
シュンッ!
こうして愉快なジョナサンとベネット、それからもう一人は後のお楽しみだが、彼ら三人組のクレイジーな銀行強盗モドキ作戦は今日も幕を開ける。
「二年ぶりだから腕が鈍ってなきゃいいがな!」