死神
「もっと早く歩いてよー。このままだと遅刻だよ?みさき!」
「えーほんとに?わかった!学校まで走ろうか!」
私の名前は遠藤みさき、別にどこにでも普通にいる高校二年生だ。
キーンコーンカーンコーン
始業のベルがなる。
「もー結局間に合わなかったじゃん!おぐりんもあんなに怒らなくてもいいのにね。」
「ほんとだよー月曜日の朝から萎える。最悪、死にてー」
「激萎えだよねー」
この子は御堂麗華あたしのおさななじみで親友。
「あっ!おぐりんはいってきたよ。」
ガラガラ
教室のドアがあく
「はい、みんなおはよう!あさのホームルームはじめるぞ!」
おぐりんこと小倉光晴、生活指導の先生であたしの担任。28と若くてなかなか生徒からの人望もあつい。
「今日も一日元気よく行こう!」
学校が終わって放課後
あたしは麗華を含む女友達3人と談笑していた。
恋の話に、最近駅前にできたファミレスの話、イケメンの芸能人の話。
いわゆるガールズトークとでも言うのだろうか。
どこの高校生でも普通に話すような内容。
そう、私はほんとにどこにでもいるような普通の女子高生なのだ。
「ねーみてみてーこのプリの全然もれてなーい、こんなの彼氏に見られたら普通に死ねるー」
「いやいや、そんなんでしなないから。」
「そうだよ。」
「そんなんだったらうちだって今日親と喧嘩してさーほんとうざいっての。もうめんどくさいよ。死にてー」
「あんた全然話つながってないよ。」
「そう?」
「そうだよー」
「うん、そう。」
「おい、お前ら、そんなにしにたいしにたい言ってるとほんとにしんじゃうぞ?」
「あっおぐりん。」
「もーおぐりんは女の子の会話に入ってきたらダメだよー」
「あーわかったわかった。いいからもう、お前ら早く下校しろ。もう下校時刻すぎてるぞ。」
「はーい」
「おぐりんまた明日ねー」
「ああ」