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Lukewarm Lie  作者: 八尋ヨカ
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プロローグ

 たとえば、今そこにいる高橋に「俺、卒業したら留学するんだ」なんて言ったら、あとのことは容易に想像できる。俺の予想はこうだ。まずこの授業中にクラスの三分の一に広まり、次の休憩でクラス全員の耳に入る。そして今日の放課後には、このフロア全体の生徒が知ることになるだろう。こいつのあだ名は歩く校内放送スピーカー。自称、情報屋。何より声がでかいし、ひまわりみたいにあけっぴろげなヤツだから、みんなこいつの話が好きなんだ。ここまで来ると、もはやこいつは才能だ。ある意味尊敬にすら値する。どうかすれば社会にも貢献できるんじゃないかと俺は思う。


 まぁ、今は高橋のことはどうでもいい。俺は留学なんてしない。成績は悪くないが、特別語学に長けてるわけじゃないし、何かアテになる財力があるわけでも、特に自分探しも困っていない。

ただ、俺の中に芽生えたぬるい希望にちょっとした賭けをしてみたかっただけだ。


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