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相撲に関連する作品(相撲小説「金の玉」「四神会する場所」シリーズは、別途でまとめています)

大の里の現時点に関する考察および花田秀虎について

作者: 恵美乃海

今年3月の大阪本場所6日目を、小学校、中学校、高校の同期9人で観戦しました。

その観戦メンバーのひとりから、大の里に関して、

「来年の春場所は、大の里の横綱土俵入りをみんなで観戦しましょう。あと4場所で横綱昇進は無理かなあ」

とのLINEがありました。

その書き込みに対する、私のコメントです。


本サイト投稿後、当初のコメントにかなり加筆しております。



 大関昇進は通例では三役で3場所の成績で判断されますが、名古屋も連続優勝するようなことがあれば、名古屋場所後にも大関昇進でいいのでは、という声があがるかな、と思いますし、

 大関で連続優勝すれば、九州場所後にも横綱昇進で、

 来年の初場所、春場所には横綱になっているということも、可能性としては皆無ではありません。


 ただいくら何でもそこまでのスピードで昇進していくということはないのでは、と思うのですけど。

 他の力士も奮起するでしょうし、

 怪我等、不測の事態が起こる可能性もあるでしょうし。


 でもこれからどんな力士になっていくのか楽しみです。


 それにそんなスター力士が出てきてしまったら

 来年春場所、9〜12人でのチケットを入手するのはますます難しくなりそうです。


 あと、初土俵から1年、7場所目で幕内優勝というのは大変な記録ですし、

 凄い大力士が現れたという印象も受けます。


 でも年齢を合わせて考えると、

 琴櫻は26歳。

 豊昇龍は25歳になったばかり。

 大の里は来月24歳になります。

 ほぼ同世代。


 現時点での対戦成績は、

 琴櫻に1勝2敗

 豊昇龍には3連敗ですから、

 今の段階では大の里が次世代を担いそうな力士の中で抜けた存在になったとまではまだ言えないのではと思っています。

 いずれにしても、これからの相撲界、誰が主役になっていくのか、どんな展開になっていくのか楽しみです。


 高校を卒業して1年だけ社会人をして、19歳で初土俵だった落合(伯桜鵬)が、

 7戦全勝で幕下1場所で十両に昇進したのに対して、

 大学時代の実績も充分で、23歳になる直前で初土俵だった大の里が、6勝1敗、4勝3敗。十両に昇進するまでに

 4つも負けたのは意外でした。

 何だ、大学時代、下級生の頃から大物と騒がれていた中村泰輝(本名)はこの程度の力量だったのかと、

 その時は思いました。

(大卒で横綱になったのは今のところ輪島だけですが、輪島は大学時代の個人タイトル通算獲得数は14でした。

個人タイトル通算獲得数28でこれまで最も多かった久島海は、若かった頃の貴花田(貴乃花)が苦手にしていましたが、その地位は平幕どまりで、プロの世界では三役にもなれませんでした。大の里の個人タイトル通算獲得数は把握していないのですが、その大学時代はコロナ禍の時期と重なりますので中止となった大会も多かっただろうと思います。が、大学一年で学生横綱になり、大学三年でアマチュア横綱になっています)


 幕下時代の成績を比較して、将来的には伯桜鵬のほうが大の里より上だろうと判断したのですけどね。


 でも十両昇進以降の大の里はどんどん強くなっていますね。

 体も大きいし、大物感はたっぷりですね。


追記

幕下だけの成績で、その将来性まで占ってしまう、というのは早計だったのかもしれませんが、

伯桜鵬は、勝敗に関して取りこぼしの少ない安定したタイプ。

大の里は大型力士にありがちな、勝敗に関して取りこぼし的敗戦がそこそこあるタイプの力士になるのかな、

と思ったのです。



年6場所制以降では、

大鵬が新入幕(19歳)から6場所で大関に昇進(20歳)、大関5場所、計11場所で横綱昇進(21歳)。

北尾(双羽黒)が新入幕(21歳)から8場所で大関に昇進

(22歳)、大関4場所、計12場所で横綱に昇進(23歳(新横綱場所)。横綱昇進が決まった名古屋場所後の時点では22歳)しています。


新入幕以降のスピード昇進としては、このあたりが限度かなあと思っていたのですが、

故障復活、再入幕後の照ノ富士が、再入幕から5場所で大関に昇進、大関2場所、計7場所で横綱に昇進しました。


大の里が、再入幕後の照ノ富士と同じことをやったら

来年春場所が、新横綱の場所になるということを一応付記しておきます。


大鵬は、初場所が新入幕で、その年は

12勝、7勝、11勝、11勝(小結)、12勝(関脇)、13勝(関脇 初優勝)。年間通算66勝24敗。その年の年間最多勝力士となっています。


やはり初場所が新入幕だった大の里は、ここまで

11勝、11勝、12勝(小結 初優勝)で、34勝11敗。

年間勝利数で大鵬を上回れるか。大鵬と同じく新入幕した年に年間最多勝力士となるのか。

それも今年後半の注目点になるかなと思います。


大の里がこのままどんどん強くなっていって、大横綱と呼べるぐらいのレベルの力士になるのかどうか。

参考までに、大鵬以降の大横綱の初優勝と最終優勝の年齢、通算優勝回数、(初優勝〜最終優勝の場所数)を列挙しておきます。


大鵬 20歳〜30歳 32回(62場所)

北の湖 20歳〜31歳 24回(63場所)

千代の富士 25歳〜35歳 31回(60場所)

貴乃花 19歳〜28歳 22回(57場所)

朝青龍 22歳〜29歳 25回(44場所)

白鵬 21歳〜36歳 45回(92場所)


大の里 23歳〜 ? ?回(?場所)


私は、大横綱といえどもその優勝できる期間は10年間程度という仮説をたてていたのですが、その仮説は白鵬によって大きく破られてしまいました。


日体大だった大の里(中村泰輝)と同じ日体大の一年後輩、花田秀虎は、大の里のような大型力士ではありませんが、大学時代、中村泰輝と互角と言ってもいいのではという程度の戦績を残しています。

(大学一年でアマチュア横綱になり、中村泰輝にも何回か勝っていると思います。両者の対戦成績の通算がどうだったのかは把握しておりません)

が、大学時代の途中で、NFLを目指すという目標をたててアメリカンフットボールに転向しました。

本人はアメリカンフットボールをやりきったら、また相撲の世界に戻ると言っているようです。

(ウィキペディアには、将来的にはNFLと横綱の二刀流を目指す、と記載されていました)



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