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始まり
「気を付けてね~って…そんな事言われても…。」
もう、何を言ってもダメなんだと千景はうなだれた。
「悪いな。もっと早ければ良かったんだが。」
父は申し訳なさそうに千景の頭を撫でながら言った。
「仕方ないよ。決まったものはしょうがないよ。」
ポジティプに前向きに考える。と笑って見せた千景。
そして、次の日の朝。
「着替えたよ。胸分かる?」
千景は学ランを着てリビングに現れた。
「そうね~胸はさらしを巻けば大丈夫ね。でも…。」
千景の母は顎に手を当て少し渋い顔をした