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欠番の英雄が最強でした  作者: 上田総司
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出会い後編


「大丈夫ですか?」


「えっ…はいっ大丈夫です!」


怪しい人と、違い心の底から安心させてくれるような声だった。


「あんた誰?」


私を殺そうとした人の、苛立ちを隠そうとしない声が私を助けてくれた人に、投げつけられる。


「僕は、No.0いや元かな。そういう君はNo.9だったかな?」


「なんで俺の正体を知っている!それよりもお前今なんて言った!No.0は死んだはずだ!」


二人の顔は見えないけど、声だけでも分かる事があった。

私を殺そうとした人は、明らかに最初の余裕のある声と違い、余裕を失い焦っているのに対し私を助けてくれた人は、この場に現れてから終始冷静で相手のことを知っているようだった。

ちなみに私のことは忘れられたのかな?


「僕がここにいる事が何よりの証明だ。」


「…チッ、別にお前が誰でもいい話だったな。お前とそいつを殺せば何も無かったことに出来る。」


「殺させると思うのか?」


膠着状態だった、鎌を押して距離をとり鎌にとって有利な距離に離れる。

No.0さんは、どこから出したのかわからないけど二本目の短剣を空いていた手に持って二刀流にしていた。



僕は、今から始まる戦いに向けて体の中の空気を一息で出し新鮮な空気に入れ替えた。

やっとこの時が来たんだ。

失敗する訳には行かない。

だってあの時の事をまだ忘れていない、あんな事を忘れてはならないんだ。

目の前に居る敵は、殺さないといけない一人だ。

今殺さなければ次のチャンスはいつ来るか分からない。

だから殺す!

地面を蹴り一歩二歩で最高速に達する。

やはり敵はこの速度にも反応し鎌を振りかぶる。

敵の持つ武器は、鎌。

攻撃できる範囲は広いけどその武器の性質上振り回す為、体近くに隙が生まれる。

僕の武器は、そこを突くに最適な武器。

やはり僕の方が一歩速く敵に刃が届く。

だけど相手はこれを読んでいたのか、鎌を手放しバックステップで僕の間合いから即座に抜け出す。


「……チッやっぱりこれでは仕留めれないか。」


「お前は本当にNo.0か?技のキレとスピード、獲物何もかもが劣っている。その程度なら、恐ることは無い仕留められる相手だ。」


これ以上相手に調子を戻させては、不利になる。

僕は、咄嗟にそう判断しまた敵の間合いに入り込もうとするが今度はいつの間にか手に戻っていた鎌に防がれる。


「やっぱりお前は偽物だ。なんでその名を知ってるかは知らないけど、それも殺せばいい話だ。」


敵はもう僕の速度に適応し、次に敵の間合いに入った瞬間、体を切り落とされるのが分かった。

ここまで来たら奥の手しかないと思ってローブの内側に仕込んだ物に手を伸ばす。


「うんっ?おいなんだ!?戻ってこいだと?今こっちは命令出来てるんだぞ。分かった、分かったすぐに戻る。お前ら助かったな。」


敵が急に居なくなる。

戦闘の為に集中していた空気が急に緩んでいく。


「えっと貴方は誰ですか?」


戦いの際、広場の隅で様子を見ていた僕が守るべき人。

今の状況が理解出来ていないようでまだ目の焦点が合っていない。


「我が王国の女王である貴女の下僕です。」


そこに追い討ちをかけるように、僕は傅き忠誠を誓う。


「私が王女?どうゆう事?」


私は一切理解出来ず頭が理解する事を拒否する。

あっ。

そこで意識が途切れる。



視点変わってるけど読みにくいですか?

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