表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Tanaka-KOZO 短編小説集

ちょっと海でも見に小旅行したい気分

作者: Tanaka-KOZO

 季節は10月…。



夏の暑さもいつの間にか忘れ去られて、過ごしやすい日々が続いていた中での3連休。


「海へ行こうよ」と言い出したのは僕の方だった。



1泊だけの小旅行。


どうせならきれいな海がいい。

そして温泉もあって、魚が新鮮で、東京からもそこそこ近くて…。



そんなことを考えてたら、「伊豆の海がいいんじゃないか?」という話しになり、僕らはそこへ旅行することに決めた。



「たまには電車でのんびり行こうよ」という僕の意見も採り入れてもらえた。


普段、秒刻みで追われて仕事をしている僕には、のんびりと頭の中をカラにしてリセットしたい時がある。



だから旅は、あえて非効率的にかつ、無駄に時間を過ごしたい欲求がすごくあるのだ。


熱海から伊豆急線に乗り換えて、海岸線を列車は進む。

ガタゴト、ガタゴトと…。



トンネルが見えて来た。

あのトンネルを越えると、もうすぐ終点だ。



そして右側に海が見えるはず。

真っ青な海が広がっているはずだ!



「ほらね?」

僕は言う。


トンネルを抜けて見えた窓の外は、昨日までの心のモヤモヤをいっぺんに吹き飛ばすかのような、真っ青な海が広がっていた。



僕は立ち上がり、網棚に上げてある僕らの旅行鞄を取り、列車を降りる準備をした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ