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何それ その1

大好きだ、、、何それ?

初体験の時に言った言葉、相手に返された言葉。

これが俺の初体験の思い出で今の俺を作った言葉だと思う。



大好きだ、、、何それ?


初体験の時に言った言葉、相手に返された言葉。

これが俺の初体験の思い出で今の俺を作った言葉だと思う。



あれ?結城、またお泊まりか?

あぁ、なんか流れで。

おまえは流れが多すぎだ!それじゃ洪水じゃねぇか!

なんだか訳分からん返しを無視しながら席に着く。


次の授業は出席さえしとけば大丈夫だから今のうちに昨日の睡眠不足を補うため、寝させてもらおう。

少しすると女性の「結城さんって寝顔も格好いい~いつみても素敵だよねー」なんて声が聞こえてきた。

当たり前だ。もともと顔はいいほうだし、何より髪型、服装、香水、バイク、女性が自分に掛けるお金や努力が比べ物にならないぐらい俺は自分に投資している。顔のケアも怠らないし、週に2日はジムにも行く。

女性が喜ぶお店やプレゼントだってたくさん調べてるし女性を落とす術だって勉強も実践もして今の俺がいるんだ。

何より、寝てるだけに見えるかもしれないが、だらしなく見えないように意識は残したまま、姿勢、顔の雰囲気、相手からよく見える角度を考えて俺は寝てるのだ。


こんな風に、女性に良く見られるように頑張るようになったのはやっぱり初体験が原因で

あの時俺は

世界で一番好きな女性と体が一つになって

心も一つになったと思っていた

でも

それは幻想で、彼女の言葉で俺は現実に戻された


体を一つにしている状態で。


切なかったし、悔しかったし、惨めだった。

もうあんな思いはしない

そして、今の俺がいる


結城、帰り予定なかったら送ってくんね?

いいよ。あっ、途中コンビニ寄っていい。

いいに決まってんじゃねーか。よし!頼んだ!


久しぶりにツレと帰ることになり、俺はいつものコンビニに寄った。

結城、なんでここのコンビニなんだ?これじゃ遠道じゃん。

いや、ここの店員可愛いんだわ。

ツレが外から店員を覗き見る。

ふむ。このコンビニを選んだお前は神だ。

どんだけだよ?!


とりあえず買い物を済ませてまたバイクにまたがる。

すぐに走らせずに外から店員を見る。


で、どこまでいってるんだ?

後ろからツレが聞いてきた


別に、何もないよ。


ヒュー、百人斬りの結城がまだ何もしてないとは。もしかして本気?


本気って?


だから、恋してんじゃねーのってこと。



俺はもう一度店員を見てみる。世界で一番好きになった女性に似ている。会話しようと思っても何故かあの子の前だと言葉がでてこない。すごく気になって週に2回はこのコンビニによる。

だけど、

俺は一言で終わらせた


恋、何それ。



読んでいただきありがとうございます。次話、ストーカーは怖いんです

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