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魔法のピエロ 後悔の克服編

昔見た魔法のランプみたいなランプを拾い、試しに擦ると中から怪しげなピエロがでてきて、、、


ある日、私は川辺でランプを拾った。


アニメ映画で見た魔法のランプみたいだなと思い試しに擦ってみると本当にアニメのように中からモクモクと煙が噴き出した。

これはまさか本当に魔法のランプだったのかと希望に満ちた目で見ていると何故だかそこには胡散臭そうなピエロが浮いていた。


私はピエロと申しましてあなたの願い事を一つだけ叶えることができます、急にピエロが喋り出した。

いきなりそんなことを言われても信じられるかと思ったが、ランプから魔法のように出てきたのは間違いないのでとりあえず真面目に願い事を考えることにした。


んー、お金や才能、何がいいだろうか?と考えていると声に出ていたのかピエロが語りかけてきた。

それでは人生をやり直すというのはどうでしょう?失礼ながらあなた様は自分の人生に満足してこなかったようだ。

お金や才能を他人からもらっても満足できないのでは?しかし、過去に戻ってやり直すならあなた様自身の行動により未来が変わる、いかがでしょうか?


まるで私を知っているみたいに提案してきたので少し腹が立ったが本当のことだったので私は何も言い返せなかった。

確かに私の人生は後悔だらけだ。今更、何か手に入れても仕方がないし、誰かにしてもらっても満足はできないのかもしれない。

どうせ本当に願いを叶えてもらえるかも分からないんだ。

ここはピエロの提案に乗ってみるか。


よし!それでは願い事は人生のやり直しで頼む。


かしこまりました。して、何歳から何歳までにしますか?


む、そうだな、、私はろくに勉強もしてこなかった。しかしあまり子供時代に戻るのは生きづらそうだし、、中学一年生からかな。何歳までというのは死んだ時でいいよ。


かしこまりました。それではあなた様のご希望通り願いを叶えさせていただきます。


そういうと何故かピエロは私に右ストレートパンチを食らわした。


意識が朦朧とする中で聞いたのはただで叶えるのはなんか偽善ぶってて嫌なんだよね、というよく分からない理由だった。


目を覚ますと私は中学生になっていた。最初は何が起きたか分からなかったがどうやら本当にピエロが願い事を叶えてくれたらしい。

なんて素晴らしいんだ!ありがとうピエロ!


そして私は努力した。勉強を頑張り、有名な高校、大学に行き、年収の高い仕事にも就いた。私はとても満足していた。

そして、そして月日は流れ私は、私は何もしなくなっていた。。。。


何故だか分かるか?私は何年生きていると思う?私には分からない。何故なら途方もない時間を生きているからだ。

私は、ピエロにお願いしたのだ。人生のやり直しと。それが永遠に続くとは考えていなかった。

私は寿命で死のうが事故で死のうが自殺しようがどんな形にせよ中学一年生に戻った。生きている年数は1000年を超え、10000年を超え、それでも私は死ねなかった。そしてこれからも。。。。。




読んでいただきありがとうございます。

魔法のピエロはパンドラの匣同様人気があればシリーズでいくつかやろうかと思っています。

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