第6話 ダンジョン作成
あれから5時間ほど掛けて酒天と二人で作っていった。
5時間を言葉にすると長いので、ダンジョンを作る過程をダイジェストでお楽しみください。
まず、ダンジョンの建物部分が配置していったた。形は以下のような感じだ。
入口からボス部屋までは一本道で途中に『ゾンビが出る大部屋』、『スケルトンが出る中部屋』、『ゴブリンが出る中部屋』がそれぞれ1つずつ置いてある。
さらに、ゾンビの大部屋の隣には隠し部屋にカスタマイズした『ゾンビ特大部屋(収納用)』を設置した。
また、スケルトン中部屋の横には『スケルトン中部屋(待機)』が、ゴブリン中部屋の横には『ゴブリン中部屋(待機)』と『ゴブリン中部屋(繁殖)』を、そして、ボス部屋の隣には『ゴーレム大部屋(待機)』がそれぞれ隠し部屋にカスタマイズして配置した。
また、これによって隠し部屋を作る事が出来ると分かったので、マスタールームの入口も隠し部屋とした。
結果、ダンジョンの形を作るのに掛ったのは丁度2000pとなった。
特大部屋×1 :400p
大部屋×2 :200p
中部屋×5 :100p
通路×4 :50p
隠し部屋化×5 :100p
____________
合計 :2000p
残り :4750p
続いて、その作られた箱にモンスターを召喚する作業に移った。
その上で問題になったのは、どの種類のモンスターをどの位の数召喚するのかということだった。
このダンジョンでは召喚する時に、召喚毎に『○○を幾つ召喚』という形ではなく、召喚陣で自動的に『○○時間毎に1体召喚』される形式なので発生した問題だった。
そして、今俺が召喚出来るモンスターの召喚陣のコストが以下の通りだ。
ゴブリン自動召喚陣 :500p 1体/1日
ゴーレム自動召喚陣 :1000p 1体/2日
キャタピラー製造機 :250p 1体/3時間
ゾンビ自動召喚陣 :500p 1体/6時間
ゾンビ自動召喚陣(固有スキル使用時) :250p 1体/3時間
スケルトン自動召喚陣 :500p 1体/1日
スケルトン自動召喚陣(固有スキル) :250p 1体/12時間
まず、ゾンビとスケルトンの『カタログスペック』と、『固有スキル』が気になると思う。これは、例の『腐の伝道師』の能力である、必要コスト半減である。
これを理解した時、このスキルの凶悪さについてと、真奈美の業の深さについて衝撃が俺に走った。
きっと、真奈美がもう少しマイルドな腐り方だったら、こんなことにはならなかったんじゃないか?
そう思わせるほどに、この能力は凶悪だったのだ。
『……真奈美!!恐ろしい子!!(白目)』
……しかし、この時俺はまだまだこのスキルの凶悪性について理解など出来ていなかったのだ。その事を後に後悔することとなる。
そして、以上のことを踏まえて召喚モンスターの配置を考えていった。結果このような事になった。
ゴブリン召喚陣×2 :1000p
ゴブリン召喚陣(カスタマイズ【雌確率5割】)×1 :700p
ゴーレム召喚陣×1 :1000p
ゾンビ召喚陣×4 :1000p
スケルトン召喚陣×2 :500p
キャタピラー召喚陣×2 :500p
__________________
合計:4700
残り:50p
何故俺がこの様な布陣にしたかを一つずつ説明したいと思う。
まずはゾンビから。一番召喚陣の数が多いゾンビは取りあえず数を出して相手を足止めする、ある意味捨て駒的存在だ。
なので、コストもスケルトンと比べて4倍も安い。
しかし、酒天曰くゾンビは知能が低く簡単な命令しか理解しない事と、ただ数が多すぎても効率的に運用出来ないので、今回はこの数の設置に留まった。
次は、ゴーレムの説明である。ゴーレムはコストがゴブリン・スケルトンの4倍も高く初期には、余り配備出来ないので、召喚陣の設置は一つに留まった。
しかし、コストは高い分ステータスも高いので、ボス部屋に配置し、酒天と共に戦って貰うことになった。
そして、次はスケルトンだ。スケルトンは人間よりも低いながらもある程度の知能はある為、ゴブリンとどちらを主力にしようか悩んだ魔物だ。
ゴブリンよりは若干ステータスが高いものの、光魔法を筆頭に魔法系に弱いこと等を理由に召喚陣の設置は2つに留まった。
そして、お次は皆大好きゴブリンの説明だ。このダンジョンの主力にしようと考えているのが何を隠そうこのゴブリンである。
ステータスは低いが、スケルトンと同等程度の知能を持ち、なお且つ生殖が可能というアンデッドには無い特徴を持っている。
それに、このダンジョンの初期の魔物なので、主力に選ばせてもらった。
なので、ゴブリンの召喚陣はノーマル2つとカスタマイズして雌の出現率を5割まで上げた召喚陣を1つ設置した。
ちなみに、ノーマルの雌の出現率は1割である。
最後に申し訳程度にいるキャタピラーである。本来このモンスターは召喚する気は全く無かった。
だって弱いもん!!
しかし、酒天と話しているうちに、ノーマルモンスターには餌が必要ということが分かったのである。
俺のダンジョンには、幸いにもゴブリン以外(ゾンビ、スケルトン、ゴーレム)に餌を必要とするモンスターはいなかったので、ゴブリン用として、コストも通常のゾンビより安いキャタピラー召還陣を2つ設置した。
結果、罠などを設置する余裕が無いほど、ほぼ全てのポイントを使い切って、モンスター召喚を終えたのだった。
そして、全ての召喚を完全終え、早速召喚した魔物を見に酒天と共にマスタールームから出て行くのであった。
使用DP:ダンジョン建物 特大部屋 :400p
大部屋 :400p
中部屋 :500p
通路 :200p
隠し部屋化 :500p
モンスター ゴブリン召喚陣 :1700p
ゴーレム召喚陣 :1000p
ゾンビ召喚陣 :1000p
スケルトン召喚陣 :500p
キャタピラー召喚陣 :500p
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合計 :6700p
残り :50p