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ダンジョン×現代兵器=最強!?  作者: ナーミン
第1章 ダンジョン作成編
5/13

第4話 同盟

本日はここまでです。5話は明日の18時に投稿します。

「よし、全員の能力の確認も終わったことだし、これからの事を考えようと思う」


「なあ、兄弟。これからの事ってただ普通にダンジョン作ってクリアするじゃダメなんか?」


「いや、それでも勿論いい。だが考えても見ろ。例え一日100万ポイントの収入が有ったとしてもクリアするのに単純計算で100'000'000'000(P)÷1'000'000(P)÷365(日)=273.97(端数切り捨て)つまり約274年かかかるということだぞ。多分この世界中の人間を全滅させる方が簡単だと思う。」


3人が唾を飲み込む音が聞こえる。


「だが、流石の俺も人類の抹殺はしたくない。なら、どうするかって話だ。」


「偽善になるかもですけど、私も余り人は殺したくないです。勿論ダンジョンに攻めてくる人とかには容赦はしないですけど……」


「おれっちも同意」


「私も」


いつもはもっとポワ~としている真奈美も、流石に今回のことに関しては深刻そう だ。


「そうだ!ダンジョン内に街とか作れないの?良く小説とかに有るじゃない。人を殺したくない主人公が人類側に属してダンジョンを守ろうとするやつ」


「お、いいとこに気がつくな。だが、多分それだけじゃ無理だろう。考えても見ろ、人一人から得られる滞在DPが一日10Pだとしたら、100'000人もの街を作ってそれを何百年間も管理しなきゃいけないんだぞ?まあ、出来なくは無いだろうが最初からは多分無理だな」


「じゃあ、どうするんだぜ兄弟?」


「まあ、偉そうに言ってはいるが、俺にもそんな明確なビジョンが有るわけではないんだがな……。まず、普通にダンジョンは作る。ダンジョン内で殺生した方が得られるポイントは多いみたいだからな。それと並行で村や、野生動物で畜産をしたりして、滞在でPを稼ぐって感じが一番現実的かなと考えてるんだが、どうだ?」


「「「異議なし」」」


「あ!そうだ!4人で同盟組まない?」


「いいこと言うじゃんMy sisterそうだよな同盟なんておもしろそうな物があったじゃん」


「私も賛成です~。4人一緒ならなんとかなる気がします~」


「……そういえば同盟なんてあったな……完全に忘れてたわ。じゃあ、この4人で同盟を組む感じでいいな?コアに同盟の組み方を聞くからちょっと待っててくれ」


「「「了解」」」


そういって俺は一度通話を切った。




「コア、同盟に関して教えてくれ」


『同盟とは……』


コアの話をまとめるとこんな感じらしい


①同盟は最初4人まで、同盟レベルが上がれば人数は増える


②同盟を組むと同盟者のモンスターが召喚可能になる


③同盟を組むと同盟者の固有スキルの劣化バージョンが使用可能になる


④同盟者の危機には援軍を送ることが出来るようになる


⑤同盟毎に1つ同盟Roomが与えられ、そこでなら同盟者と会うことができる。


⑥同盟が設立されると同盟ポイント(Alliance Point以下AP)が追加されるAPを消費することによって、同盟Roomの備品の購入や同盟レベルをあげることができる


⑦APは普段のダンジョン運営で溜まっていく


「……これは同盟を組まない手はないな……同盟を組むにはどうすればいい?」


『名前をフルネームで仰って頂ければ、その方のコアに対して同盟参加の可否を送ります』


「分かった、じゃあ、斎藤剛史 斎藤楓、小夜凪真奈美に送ってくれ」


『了解しました』


「あと、今の3名に対してグループ通話でコールしてくれ」


『了解しました』




「今そっちに同盟に入るか否かっていうのが送られた筈なんだが来てるか?」


 俺はさっそく全員に聞いてみる。


「おう、来てるぜ」


「私も来てるわ」


「私もです~」


「よし、じゃあ、同盟に関してわかったことを報告する。それで良ければ同盟に参加してくれ。同盟とは…………以上だ」


「成程、同盟を組んだ方が完全に有利ね。それに、皆で会えるっていうのも良いわね。私は入るわ」


「そうだな、おれっちも入ることに問題はね~ぜ」


「私は皆が入るなら入ることは決定してましたので~大丈夫です~」


 その言葉と共にコアから『斎藤剛史 斎藤楓 小夜凪真奈美が同盟加入に同意しました。また、コアに同盟の機能が実装されました。』という報告が聞こえてくる。


「全員の参加を確認した。なら早速同盟Room(Alliance Room以下AR)とやらで会わないか?」


「「「賛成」」」


「よし、じゃあ一旦通話を切る」



「コア、ARに移動させてくれ」


『了解しましたARに転移します』


 すると視界が暗転し、気がつくと20畳くらいの部屋にいた。

 その部屋は床が茶色いタイル張りで、壁は白のコンクリ-トっぽい作り、四隅にはダンジョンコアらしき物が鎮座されていた。

 家具は部屋の中心に一つのテーブルとそれを囲うような四つのソファーが置いてある。


 それらを観察していると、3人がほぼ同時に転移してきた。


「久しぶりだなMy brother!!会いたかったぜ!!」


「楓、真奈美大丈夫だったか?」


「私は大丈夫よ、海斗と真奈美の方こそ大丈夫だった?」


「私も大丈夫です~。また海斗君と楓ちゃん……後ツヨ君にもまた会えましたから~」


「あれ!?無視!?俺の存在はやっぱり無視!?ってか美香っちのその間が逆に辛い!!」


「うるさいぞ剛史少し落ち着けないのか?まったく高校生にもなってまだ精神は虫レベルか」


「精神が虫!?幼児レベルとかじゃなくて虫!?」


「にしても、なんか普通の部屋ね。まあ、立ってないで座らない?」


「そうだな取りあえず座るか」


「そうですね座りましょうか~」


「……やっぱり俺っちは無視なのね~」


 三人が座り、剛史もどこかの怪盗3世のような事を言いながら座る。

 すると、いきなり『全員の着席を確認しました、同盟コアが出現します』という無機質な声が聞こえたと思うと、目の前のテーブルにダンジョンコアよりも一回り大きい青い水晶が出現した。


「うお!いきなり出てきた……兄弟どうする?」


「多分、ダンジョンコアと同じで触れば起動すると思う」


そう言いながら俺は自分の手をコアの上に乗せた。


すると『同盟員を確認しました。同盟リーダー、同盟ネームを決めてください』という声が聞こえてきた。


「どうする?同盟リーダーだってさ。私は普通に海斗で問題無いと思うんだけど」


「私も海斗君で問題無いと思います~海斗君がリーダーなら安心できますし~」


「俺っちも問題ねーぜ、ってかこのメンバーならリーダーは海斗だろ」


「ったくお前ら……じゃあ俺がリーダーでいいな。コア、リーダーの名前は鳴海海斗だ」


『リーダー鳴海海斗認証しました。続いて同盟ネームを決めてください』


「さて、リーダーとして初めての議題だ。同盟の名前をどうするか。何か案がある奴いるか?」


「めんどくさいので~、リーダーが決めてくださ~い」


「私もめんどくさいのPass。リーダーさん頑張って!!」


「私も~ネーミングセンスとかないので~思いつきません~」


「……お前ら揃いもそろって……しょうがない、ならこんなのはどうだ?

    『百花繚乱』

意味は優れた業績や人物が一時期に数多く現れることだ。それに、俺は同盟レベルが上がったらクラスの奴らをこの同盟に順次加えて行きたいと考えているんだが、どうだ?」


「成程、確かにうちのクラスは変人ばっかだけど優秀な奴ばかりだもんね。いいんじゃない。それに百花繚乱って名前も良いと思うよ厨二臭いけどね」


「意外と兄弟って厨二的なところあるよな。勿論俺っちも賛成だぜ。あいつらがいたら楽しそうだよな」


「私も良いと思います~何か百花繚乱て文字の見た目が可愛いですね~」


「誰が厨二じゃ!誰が!では、コア同盟ネーム『百花繚乱』で登録してくれ」


『同盟ネーム『百花繚乱』認証しました。これにより、同盟設立条件が完全に満たされました。同盟を設立します……同盟『百花繚乱』が設立されました。設立に伴い同盟には初期AP10'000が支給されます。また、『百花繚乱』は同盟レベル2への昇格の条件を満たしています。レベル2への昇格ボーナスは同盟メンバーの固有スキル使用時の(劣化)が削除されます。使用APは5'000です。の昇格しますか。』


「おおう……一気に情報が増えたな。だが、レベル2のボーナスは魅力的だな俺的には昇格してもいいと思う」


「私も異議はないわ。でも、昇格条件って何だったのかしら。私たちまだ何もしてないわよね」


「まあ、いんじゃね深いこと考えずにドンドン行こうぜ!!」


「あんたはいつも何も考えてないでしょうが!!」


「私は皆がいいならいいですよ~」


「よし全員問題無いな、コア、レベル2に昇格してくれ」


『百花繚乱の同盟レベルが2になりました。百花繚乱の残りAPは5'000です。レベル3への昇格条件は同盟メンバーがダンジョン内で敵を合計1000体以上倒す事です。』


「よし、これで戦力upが見込めるな、ところでコアレベル2への昇格条件は何だったんだ?」


『レベル2への昇格条件は同盟メンバーを4人にすることです』

 

「成程定員をMAXにしろってことだったのか……じゃあ、ひと段落着いたとこでそろそろ今後について考えていくか」


「「「了解」」」


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